AcousticTao

趣味であるオーディオ・ロードバイク・車・ゴルフなどに関して経験したことや感じたことを思いつくままに書いたものです。

2765:ダブルオーバーラッピング

2013年10月10日 | ノンジャンル
 「先生、俺ねえ・・・掴んだかもしれない。この前のコンペの時はドライバーが本当に当らなくて、後半はスプーンを持ちすほど・・・それから色々練習してたんだけど、先日この雑誌を偶然見ていて、これかもって思ったんですよ・・・」

 顧問先の会社の社長は打ち合わせが終わった後、ゴルフ雑誌を持ちだしながら、話し始めた。

 「これね、この記事・・・まずはこのグリップの写真・・・右手の親指と人差指の間から左手の親指が見えているでしょう。これはダブルオーバーラッピンググリップなんですよ。右手の小指と薬指を左手の指の間に重ねるグリップです・・・こうすると右手の影響が弱まるんですよ。それとこの連続写真を見てください。体をくるっと左に向けて回転しているでしょう。左に行くのを怖がるのではなく、体を左方向にひねって、フニッシュでの手の位置がかなりに左に来ていますよね・・・藤田選手のように・・・これですよ。このグリップと体の回転・・・この二つに的を絞って、昨日練習したら、良い当たりが出るようになって・・・掴んだかなって・・・」

 その社長は笑顔であった。

 その会社を出て車に乗り込んだ。事務所にはまっすぐに戻らずに、ゴルフ練習場へ向かった。早速試してみることにしたのである。

 まずはグリップ。右手の小指は左手の中指と薬指の間に右手の薬指は左手の人差指と中指の間に絡ませる。こうするとグリップはコンパクトになる。

 グリップを変えるとやはり違和感がある。しかし、これは慣れの問題であろう。そして、体を思いっきりくるっと左に向けて回転させる。フィニッシュは左上、藤田選手のフニッシュをイメージして・・・

 1時間ほど練習した。すぐには良いボールが出るわけではないが、汗が流れ落ちる頃にはまずまずの感触が得られた。

 今度の土曜日には久しぶりのラウンドの予定が入っている。随分と間が空いた。このグリップとスウィングで臨んでみるか・・・

 「明日も練習場に行こう・・・」

 そう思いながら、キャディバッグを車の荷室に積み込んだ。慣れないグリップのせいであろうか、右手の小指の根元が少々痛かった。
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