散歩をしていると、建築中の家を見かける。基礎ができたと思ったら、次の日には柱どころか外壁までできていたりして、忽然と家が姿を現わす。まるでプラモデルでも作るかのように、壁や柱をパタパタと組み合わせていくだけだ。
近頃の家はとても窓が小さい。そしてちょっとしかない。僕なんかはオフィスビルで働いていても、窓を開けてくれと思うのだが、冷暖房の効き目を上げるためには、なるべく部屋は密閉しておかなければならない。外の世界と遮断することで、なるべく自分の周囲の環境を快適にする。もしかしたら、究極の快適な環境というなら、それぞれが宇宙服を着るのが一番いいということになるかもしれない。
夏の暑さをクーラーで快適に過ごすのもいいが、日本人は昔から蒸し暑い夏を独特の工夫で乗り切ってきた。浴衣やうちわといった直接的なものから、風鈴の音や泳ぐ金魚の姿といった感覚に訴えるもの。
今では暑いか涼しいかという二者選択なものも、昔は中間に「涼しげ」というものがあった。
昨日までの曇天とは打って変わって、今日は朝からぐんぐんと気温が上がり、いつセミが鳴き出してもおかしくないような夏らしい日になった。少しでも涼しげに感じるように、入道雲と氷の旗のイラストを描いてみた。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます