【トヨタ 86 発売直前】ベースグレード「RC」はカスタマイズ専用モデル
【トヨタ 86 発売直前】標準グレード「G」は241万円
【トヨタ86 発売直前】よりスポーツカーらしい上級グレード「GT」
【トヨタ 86 発売直前】最上位モデル「GT”Limited”」は297万円
【トヨタ 86 発売直前】40代以上・男性が主要顧客
↑いずれもリンク先はヤフージャパン(アメリカの本家ヤフーは経営大丈夫かな?)
うーん、流石天下のトヨタディーラーマン。お祭りの中無茶苦茶冷静。
まあ、86という車が若者向け、なんてのは売り文句にはすれども、トヨタ社内(ディーラーも)では誰一人としてそんなこと思ってないというのが実際の所だろうけども。メインターゲットはアラフォーから上、若い人にもちょっとは売れるといいな、程度の感覚だろうなあ。
この車を欲しがる人間は「若く見られたい」という感覚のあるオッサンが多いだろうから、ディーラーマンは「いやあ、スポーツカーを検討されるなんて、感性がお若くいらっしゃる」という殺し文句が使える。実際には感性が若い訳じゃなくて、昔の感覚を引きずっているに過ぎないんだけども。
勘違いしないで欲しいが、ぬたりはこの車がダメだと言っているわけではない。今まで乗った車で一番の車は?と聞かれればインテグラタイプRだと胸を張って答え、今の愛車がミニコンバーチブルであるぬたりであるから、こういう車は大好きだ。例えばこの車を女性が運転していたら、ぬたりは凄くかっこ良いと思う。色とかグレードは大人しめでね。んで、外装パーツはほとんどつけないで、オートマでラフに町を流すなんて感じの女性なら、惚れるどころかハンコと婚姻届持って助手席に座るわ。
閑話休題(お前の女性の好みはどうでもいいわ)
しかしトヨタというのは本当に商売がうまい。いや、コケたことだってあるけどさ(WiLLとか)。全体としての話。今回、ぬたりはこの車のグレード構成に思わず唸ってしまった。
シャオさんあたりが「最上級グレードが車としては標準仕様で、そこから装備品の引き算をしていくのがトヨタ」とおっしゃっておられたけれども、今回の86のグレード構成も結構そんな感じ。
ま、199万円のベースグレードは特殊な車だから除外するとして、トヨタは「Gが標準グレードで241万円です!」と口では言ってますがね。
量販グレードでオーディオレスの2スピーカーにマニュアルエアコン。LSDもディスチャージライトもつかない。なんかこう、メインターゲットとなる、楽に生きることを覚え始めたぬたりのようなオッサンにとっては微妙に痒いところに手が届かない感じ。まあ、みんなナビをつけるんだろうからオーディオなんかハナからない方が良いんだろうけどね。その上のグレードにもオーディオなんかついちゃいないし。
ぬたりが選ぶとなるとその上のGTというグレードになるだろうし、実際にディーラーが「メインは40代」と言うのであれば、これが実質の標準グレードになるんじゃなかろうか。その辺の商売もうまいよなあ。「あなたが選んだのは量販想定のものよりちょっと上のグレードですよ。いやあ、お目が高い」という優越感をくすぐる訳ね。もちろんそれを織り込んだグレード構成になっているはずで、本音のところの標準想定グレードはGTだと思う。んで、想定の上のグレードが売れていることを自動車雑誌や評論家に聞かれて「選んで下さる方の“本当に良い物が欲しい”という志の高さの表れではないでしょうか?」なんて担当が答えて、この車を持ち上げていた評論家も買った人も一同大喜び、こんな未来予想図。
これも勘違いしないで欲しいが、ぬたりはこういうトヨタ商法を貶しているわけではない。むしろ尊敬している。商売なんてものは多かれ少なかれメーカーに利益が出るわけだから、金銭的な話をすれば顧客の方が常に負けている(勝ち負けの話じゃないけどニュアンス的なもんとしてね)。が、こうして顧客をうまく騙してくれれば、顧客としても気分が良いわけだから、満足してお金を払えるでしょ。外国の高級メーカーなんか、ありもんの部品をメーカーのロゴの入った箱に入れるだけでお値段数倍、なんて商売ザラにやってますからね。それに比べれば、トヨタの商売なんて誠実なもんだ。
そもそも相当前に開発をやめたスペシャリティクーペをもう一回作る、なんて時点で、開発は難しいし開発費はかさむし口で言うほど易しいものじゃない。しかもブームの時ならクーペの形してればみんな買ってくれたけど、今やそもそもクーペなんて好きな人しか見向きもしない。そういう人は走りにも五月蠅いから、安く開発できる「形だけクーペ」なんて出そうもんなら、ただでさえ少ない顧客すらつかめない。だから性能の方も手が抜けない。こんなのどー考えても商売として割に合わない。
開発スタートは「販売世界一だ!」なんつってトヨタがのりにのっていた時期。世界一からも転落して、震災の影響もある昨今、プリウスみたいに大々的な利益を上げるとは思えないこの車を、今後トヨタがどう残していくのか。ぬたりは年単位で興味を持って見ていきたいとは思う。売れないなら売れないなりに「メーカーのイメージとして残す」ということが利益優先第一主義だったトヨタに出来るのかどうか。
発売当初の売れ行きなんてどうでも良い。半年後、1年後、2年後にこの車がメーカーの中でどんな位置に置かれるのか、俺は見てるからな。
【トヨタ 86 発売直前】標準グレード「G」は241万円
【トヨタ86 発売直前】よりスポーツカーらしい上級グレード「GT」
【トヨタ 86 発売直前】最上位モデル「GT”Limited”」は297万円
【トヨタ 86 発売直前】40代以上・男性が主要顧客
↑いずれもリンク先はヤフージャパン(アメリカの本家ヤフーは経営大丈夫かな?)
うーん、流石天下のトヨタディーラーマン。お祭りの中無茶苦茶冷静。
まあ、86という車が若者向け、なんてのは売り文句にはすれども、トヨタ社内(ディーラーも)では誰一人としてそんなこと思ってないというのが実際の所だろうけども。メインターゲットはアラフォーから上、若い人にもちょっとは売れるといいな、程度の感覚だろうなあ。
この車を欲しがる人間は「若く見られたい」という感覚のあるオッサンが多いだろうから、ディーラーマンは「いやあ、スポーツカーを検討されるなんて、感性がお若くいらっしゃる」という殺し文句が使える。実際には感性が若い訳じゃなくて、昔の感覚を引きずっているに過ぎないんだけども。
勘違いしないで欲しいが、ぬたりはこの車がダメだと言っているわけではない。今まで乗った車で一番の車は?と聞かれればインテグラタイプRだと胸を張って答え、今の愛車がミニコンバーチブルであるぬたりであるから、こういう車は大好きだ。例えばこの車を女性が運転していたら、ぬたりは凄くかっこ良いと思う。色とかグレードは大人しめでね。んで、外装パーツはほとんどつけないで、オートマでラフに町を流すなんて感じの女性なら、惚れるどころかハンコと婚姻届持って助手席に座るわ。
閑話休題(お前の女性の好みはどうでもいいわ)
しかしトヨタというのは本当に商売がうまい。いや、コケたことだってあるけどさ(WiLLとか)。全体としての話。今回、ぬたりはこの車のグレード構成に思わず唸ってしまった。
シャオさんあたりが「最上級グレードが車としては標準仕様で、そこから装備品の引き算をしていくのがトヨタ」とおっしゃっておられたけれども、今回の86のグレード構成も結構そんな感じ。
ま、199万円のベースグレードは特殊な車だから除外するとして、トヨタは「Gが標準グレードで241万円です!」と口では言ってますがね。
量販グレードでオーディオレスの2スピーカーにマニュアルエアコン。LSDもディスチャージライトもつかない。なんかこう、メインターゲットとなる、楽に生きることを覚え始めたぬたりのようなオッサンにとっては微妙に痒いところに手が届かない感じ。まあ、みんなナビをつけるんだろうからオーディオなんかハナからない方が良いんだろうけどね。その上のグレードにもオーディオなんかついちゃいないし。
ぬたりが選ぶとなるとその上のGTというグレードになるだろうし、実際にディーラーが「メインは40代」と言うのであれば、これが実質の標準グレードになるんじゃなかろうか。その辺の商売もうまいよなあ。「あなたが選んだのは量販想定のものよりちょっと上のグレードですよ。いやあ、お目が高い」という優越感をくすぐる訳ね。もちろんそれを織り込んだグレード構成になっているはずで、本音のところの標準想定グレードはGTだと思う。んで、想定の上のグレードが売れていることを自動車雑誌や評論家に聞かれて「選んで下さる方の“本当に良い物が欲しい”という志の高さの表れではないでしょうか?」なんて担当が答えて、この車を持ち上げていた評論家も買った人も一同大喜び、こんな未来予想図。
これも勘違いしないで欲しいが、ぬたりはこういうトヨタ商法を貶しているわけではない。むしろ尊敬している。商売なんてものは多かれ少なかれメーカーに利益が出るわけだから、金銭的な話をすれば顧客の方が常に負けている(勝ち負けの話じゃないけどニュアンス的なもんとしてね)。が、こうして顧客をうまく騙してくれれば、顧客としても気分が良いわけだから、満足してお金を払えるでしょ。外国の高級メーカーなんか、ありもんの部品をメーカーのロゴの入った箱に入れるだけでお値段数倍、なんて商売ザラにやってますからね。それに比べれば、トヨタの商売なんて誠実なもんだ。
そもそも相当前に開発をやめたスペシャリティクーペをもう一回作る、なんて時点で、開発は難しいし開発費はかさむし口で言うほど易しいものじゃない。しかもブームの時ならクーペの形してればみんな買ってくれたけど、今やそもそもクーペなんて好きな人しか見向きもしない。そういう人は走りにも五月蠅いから、安く開発できる「形だけクーペ」なんて出そうもんなら、ただでさえ少ない顧客すらつかめない。だから性能の方も手が抜けない。こんなのどー考えても商売として割に合わない。
開発スタートは「販売世界一だ!」なんつってトヨタがのりにのっていた時期。世界一からも転落して、震災の影響もある昨今、プリウスみたいに大々的な利益を上げるとは思えないこの車を、今後トヨタがどう残していくのか。ぬたりは年単位で興味を持って見ていきたいとは思う。売れないなら売れないなりに「メーカーのイメージとして残す」ということが利益優先第一主義だったトヨタに出来るのかどうか。
発売当初の売れ行きなんてどうでも良い。半年後、1年後、2年後にこの車がメーカーの中でどんな位置に置かれるのか、俺は見てるからな。