「世論二分する考えなかった」首相補佐官 (13.12.19 朝日新聞)
磯崎陽輔首相補佐官は18日、東京都内の日本外国特派員協会で会見し、特定秘密保護法の国会審議について、「もう少し審議時間を確保すべきだった。安倍信三首相も率直にそこは反省している」と述べた。
磯崎氏は同法の必要性を訴えたが、説明不足を特派員に指摘されると「ご指摘のとおり、もっとわかりやすく説明するべきだった」と「反省」。「正直言ってこんなに大騒ぎになるとは思っていなかった。国民世論を二分するような法律を出す考えはなかった」と振り返った。
公明PT初会合 監視機関を議論(13.12.19 朝日新聞)
公明党は18日、特定秘密保護法の残された課題を検討するプロジェクトチーム(PT)の初会合を開いた。PTでは秘密法の運用に関する国会の監視機関などを検討。自民党と調整のうえ、野党とも協議し、来年1月から始まる通常国会で、国会法改正案の共同提出をめざす。座長の大口善徳国対委員長代理は国会法改正への論点として、監視機関のあり方▽政府から示された秘密を保護するための措置▽秘密を漏らした議員や国会職員、政党職員らに対する制裁措置などを挙げた。
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磯崎首相補佐官に対しては「なにを今さら」ですし、公明党に対しては「なにを今ごろ」と言いたくなりますね。
磯崎補佐官の「国論を二分するような法律を出したくなかった」というのは、政権に密着した官僚の思い上がりです。磯崎補佐官は「審議時間を十分とらず、説明不足だった」と云いますが、先号(№124)で紹介したように「安倍内閣の支持率が下がったのはマスコミ報道に責任がある。非常に不正確だった」とマスコミを攻撃しました。マスコミ報道を批判したのは11日で法案成立後です。自身のブログでは、特定秘密の範囲が行政に拡大解釈されるおそれがあるという批判があることについて「みんなが勝手に解釈を言っているだけだ」と疑問を呈した側を非難するようなことを言っていたのです。法案が成立後も「廃案」の要求が強いのを知って「もう少し審議時間を確保すべきだった」との「反省したふり」も官僚の責任逃れでしょうか。
公明党の法案の不十分だった点を補充するためのプロジェクトチームの初会合で出された問題は法案審議中にも問題として提起されていた問題です。与党の一員として問題点の未消化を提起し、いったん法案を廃案にして修正したものを出し直すことを提起すべきだったのです。「安倍政権の暴走のブレーキ役」といわれながら、何が何でも法案成立を急ぐ自民党に「同調」してしまったことの反省が聞かれませんが、どうなんでしょう?
大西 五郎
磯崎陽輔首相補佐官は18日、東京都内の日本外国特派員協会で会見し、特定秘密保護法の国会審議について、「もう少し審議時間を確保すべきだった。安倍信三首相も率直にそこは反省している」と述べた。
磯崎氏は同法の必要性を訴えたが、説明不足を特派員に指摘されると「ご指摘のとおり、もっとわかりやすく説明するべきだった」と「反省」。「正直言ってこんなに大騒ぎになるとは思っていなかった。国民世論を二分するような法律を出す考えはなかった」と振り返った。
公明PT初会合 監視機関を議論(13.12.19 朝日新聞)
公明党は18日、特定秘密保護法の残された課題を検討するプロジェクトチーム(PT)の初会合を開いた。PTでは秘密法の運用に関する国会の監視機関などを検討。自民党と調整のうえ、野党とも協議し、来年1月から始まる通常国会で、国会法改正案の共同提出をめざす。座長の大口善徳国対委員長代理は国会法改正への論点として、監視機関のあり方▽政府から示された秘密を保護するための措置▽秘密を漏らした議員や国会職員、政党職員らに対する制裁措置などを挙げた。
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磯崎首相補佐官に対しては「なにを今さら」ですし、公明党に対しては「なにを今ごろ」と言いたくなりますね。
磯崎補佐官の「国論を二分するような法律を出したくなかった」というのは、政権に密着した官僚の思い上がりです。磯崎補佐官は「審議時間を十分とらず、説明不足だった」と云いますが、先号(№124)で紹介したように「安倍内閣の支持率が下がったのはマスコミ報道に責任がある。非常に不正確だった」とマスコミを攻撃しました。マスコミ報道を批判したのは11日で法案成立後です。自身のブログでは、特定秘密の範囲が行政に拡大解釈されるおそれがあるという批判があることについて「みんなが勝手に解釈を言っているだけだ」と疑問を呈した側を非難するようなことを言っていたのです。法案が成立後も「廃案」の要求が強いのを知って「もう少し審議時間を確保すべきだった」との「反省したふり」も官僚の責任逃れでしょうか。
公明党の法案の不十分だった点を補充するためのプロジェクトチームの初会合で出された問題は法案審議中にも問題として提起されていた問題です。与党の一員として問題点の未消化を提起し、いったん法案を廃案にして修正したものを出し直すことを提起すべきだったのです。「安倍政権の暴走のブレーキ役」といわれながら、何が何でも法案成立を急ぐ自民党に「同調」してしまったことの反省が聞かれませんが、どうなんでしょう?
大西 五郎