九条バトル !! (憲法問題のみならず、人間的なテーマならなんでも大歓迎!!)

憲法論議はいよいよ本番に。自由な掲示板です。憲法問題以外でも、人間的な話題なら何でも大歓迎。是非ひと言 !!!

新聞の片隅に載ったニュースから(125)   大西五郎

2013年12月19日 19時05分42秒 | Weblog
「世論二分する考えなかった」首相補佐官 (13.12.19 朝日新聞)

 磯崎陽輔首相補佐官は18日、東京都内の日本外国特派員協会で会見し、特定秘密保護法の国会審議について、「もう少し審議時間を確保すべきだった。安倍信三首相も率直にそこは反省している」と述べた。
 磯崎氏は同法の必要性を訴えたが、説明不足を特派員に指摘されると「ご指摘のとおり、もっとわかりやすく説明するべきだった」と「反省」。「正直言ってこんなに大騒ぎになるとは思っていなかった。国民世論を二分するような法律を出す考えはなかった」と振り返った。

公明PT初会合 監視機関を議論(13.12.19 朝日新聞)

 公明党は18日、特定秘密保護法の残された課題を検討するプロジェクトチーム(PT)の初会合を開いた。PTでは秘密法の運用に関する国会の監視機関などを検討。自民党と調整のうえ、野党とも協議し、来年1月から始まる通常国会で、国会法改正案の共同提出をめざす。座長の大口善徳国対委員長代理は国会法改正への論点として、監視機関のあり方▽政府から示された秘密を保護するための措置▽秘密を漏らした議員や国会職員、政党職員らに対する制裁措置などを挙げた。

□□――――――――――――――――――――――――――――――――――――――□□

磯崎首相補佐官に対しては「なにを今さら」ですし、公明党に対しては「なにを今ごろ」と言いたくなりますね。
磯崎補佐官の「国論を二分するような法律を出したくなかった」というのは、政権に密着した官僚の思い上がりです。磯崎補佐官は「審議時間を十分とらず、説明不足だった」と云いますが、先号(№124)で紹介したように「安倍内閣の支持率が下がったのはマスコミ報道に責任がある。非常に不正確だった」とマスコミを攻撃しました。マスコミ報道を批判したのは11日で法案成立後です。自身のブログでは、特定秘密の範囲が行政に拡大解釈されるおそれがあるという批判があることについて「みんなが勝手に解釈を言っているだけだ」と疑問を呈した側を非難するようなことを言っていたのです。法案が成立後も「廃案」の要求が強いのを知って「もう少し審議時間を確保すべきだった」との「反省したふり」も官僚の責任逃れでしょうか。
公明党の法案の不十分だった点を補充するためのプロジェクトチームの初会合で出された問題は法案審議中にも問題として提起されていた問題です。与党の一員として問題点の未消化を提起し、いったん法案を廃案にして修正したものを出し直すことを提起すべきだったのです。「安倍政権の暴走のブレーキ役」といわれながら、何が何でも法案成立を急ぐ自民党に「同調」してしまったことの反省が聞かれませんが、どうなんでしょう?
                                     大西 五郎
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「よたよたランナーの手記」(30) 1時間で9キロ  文科系

2013年12月19日 17時40分23秒 | 文芸作品
「1時間で9キロ」、こんな見出しを見たら、ランナーなら笑われる方もいよう。が、慢性心房細動に至った不整脈の手術前後3年のブランクから再スタートということになった僕にとっては、隔世の感という出来事・感慨なのだ。このランと同時に、一時は大変な失意の内に断念した愛用のロードレーサーによるファストランも復活できたことでもあるし。なんせ一時の僕は「今後は、心拍120まで」と医者に厳命されたのである。僕の場合、心拍120なら、階段登りさえ恐る恐るやらねばならない。そういう状態から1年半の漸進的実験を重ね、その結果を医者にも追認してもらうことによって、やっとここまで来たのである。

 さて、先日はこの10日のことを、30分走2回で8.8キロまで行ったと書いた。あれからさらに重ねて、こんな嬉しいことが続く。12日、同じく9.05キロ、14日にはちょっとセーブして8.85キロである。いずれもウオームアップ速歩も入れてのことだから、20分以降は10キロ時が常用速度となり始めた。ちなみに、ちょっと前までは5分ほどと短かくて済んだ僕のウオームアップ時間が、ちかごろは15分ほど必要な身体になっている。そして、ウオームアップが不要な後半の30分は今でもセーブして走るから、後半もさほど前半と距離が変わらない。まだまだ自分の身体を怖がっているのである。心肺系のどこかにもともと欠陥があるのだろうが、心拍160を続けても息が苦しくないのである。それを150程度にセーブして走っていて、相対的に心拍が上がる後半はスピードをもっとセーブすることになるわけだ。それでもまー、手術前ころを4年ぶりに超え始めた。題名のことは、そういう嬉しさなのである。

 17日には40キロファストランをやって来た。また、名古屋の北半分を北郊外も含めて回ってきたような行程になる。春日井市南部の横断は道路も広い上に混んでもいないし、名古屋北東部郊外の庄内川堤防道路は舗装の悪い箇所も多いが川の眺めがよい。秋の引き締まった空気の下に夕映えする川面が一際だし、向こう岸のクリの木か何かの間に一シュン、まばらなユキヤナギのように四季桜が見えたりして。そういう天真爛漫な生命力は、僕にペダルを踏み込む力を蘇らせてくれる。ペダルをあちこちで止めて、ペットボトルを口に咥えつつしばし眺めては、また走った。

 そして本19日ジムランニングは、例によって30分2回を8.4キロとちょっとセーブしてきた。一昨日のロードレーサー40キロの疲れが残っていると感じたからだ。9.5キロ時でも心拍150を超えたから、抑えようと決断した。終わって何か、かなり疲れた感じである。
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今、アメリカの刑務所は    文科系

2013年12月18日 10時07分27秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
今、アメリカの刑務所は

 ここまで何回かに分けて要約してきた堤未果著「(株)貧困大国アメリカ」に、アメリカの刑務所民営化のことが書いてあった。アメリカという国、その政治の性格を知る上で案外重要な社会的意味を持った内容と思う。また、アメリカの現状は日本の未来を予測することに関わっても極めて貴重なものというのは、言うまでもない。この事の書き出しはこうなっている。
『ALEC(米国立法交流評議会、以下すぐに説明します)は過去数十年間、アメリカ国内のあらゆる分野を、企業がビジネスをしやすい環境にする取り組みを続けてきた。90年代から急速に花開いた刑務所産業もその一つだろう。世界最大の収容率を維持するアメリカの囚人人口は1970年から2010年までの40年で772%増加、今や600万人を超えている』
 なお、ALECとはこういう組織である。議員らが、州議会に提出する法案を300ほどの民間企業や基金などと一緒に検討するNPO。全米50州の州議会議員の三分の一、下院議員、州知事なども入った主として共和党の大組織である。日本の武田薬品も入っているなど国籍を問わないところが興味深い。

 さて、このALECが音頭を取った諸法案通過から刑務所産業が大発展を遂げている。「全米最大の更正企業」二つなどが、「刑務所労働への企業参入」を許可する法律の各州採択によって大々的に形成されてきたのである。そしてそこでもウォール街が介入して、こんなものが出来上がったと言う。「刑務所不動産投資信託」。この発展に目を付けてどんどん投資を進め、共存共栄を図っているということだ。その発展は例えばこんなふうである。02年から07年の5年間で独占企業の一方CCA社の株が5倍になったという。これらの会社は移民収容業務に特に熱心で、その収容者の17%を請負業者に委託しているということだ。なお、囚人労働者への最低時給は17セントなのだそうだ。

 さて、刑務所というのはこういうものだと僕は理解してきた。国民が国の主人公で、犯罪を犯してしまったその主人公を国家が心ならずも強制的に矯正などに努めさせるものと。ところが、上記のような刑務所民営化が進むにつれてこんな法律が全米各州にどんどん広がっていったと著者は語っている。不法移民を令状も無しにどんどん収容できる(「移民排斥法」)。刑期の85%が終わるまでは釈放させない(「真の刑期法」)。刑の重さに関係なく3回目で終身刑になる(スリーストライク法)。学校の懲戒規定に違反した生徒は例外なく処分する(ゼロトレランス法、トレランスとは忍耐とか寛容の意)。
 そして著者の結論。
『(これらの法律は)どれもALEC会員の多い州で成立し、刑務所人口と企業利益拡大に大きく貢献してきた法律だ』
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北朝鮮報道について   らくせき

2013年12月18日 09時56分00秒 | Weblog
突然の粛清事件。
おじさんが殺されたので興味津々と報道が続いています。
大方の見方は政権が不安定になるというもの。

では普通の人達の生活はどうなるんでしょうか?
その点に触れた報道は寡聞にして耳に入りません。

安倍さんの政治が受け入れられる素地を作ったのが
北朝鮮のミサイル発射と核実験。

この点に触れた報道もありません。
残念なことです。

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ザックジャパン(132) 岡崎慎司のブログから  文科系

2013年12月16日 19時43分03秒 | スポーツ
ザックジャパン(132) 岡崎慎司のブログから  文科系

 ドイツの岡崎が、細貝と並んで元気です。彼の6得点もあって、チームは9位。まだまだ岡崎の得点も、チーム順位も上がると思いますね。岡崎得意の飛び出しに、チームがどんどん合わせるようになったからです。また、同じ順位でも英独の現在順位はちょっと別格。何せ今年も両国の全4チームずつがCL決勝トーナメントへと勝ち抜けたのですから。ドイツで5~6位なら、次位のヨーロッパリーグ戦では優勝すら狙えます。岡崎のマインツはそれくらいの力を持っていると僕は観てきました。
 現在4位のボルシアとの最も新しいゲームを見ましたが、0対0という結果もさりながら、とてもよいゲームをしていました。まず、守備が粘っこい。攻撃は岡崎だけではなく、前がどんどん飛び出して、そこに長短のパスが飛んでいく。このパスが飛び出し手にぴったりと合うようになれば、恐ろしいチームだと思います。今話題のドルトムント・クロップ監督もマインツ出身ですが、今のトゥーヘル監督がまたドイツ注目の若手監督です。その彼が岡崎をワントップなどで使い続けているのが、僕にはとても嬉しいこと。こういう監督を得た岡崎、ワントップなのに例によって守備にも飛び回っていました。

 2013-12-16 17:30:00
理事就任
今日は、皆さんにご報告があります(^^)
以前から関わりのあるSCD スポーツクラブ のSCD 湘南スポーツクラブ の理事に就任致しました。SCD スポーツクラブ とは、僕のパーソナルトレーナーとしてサポートしてくれている杉本龍勇さんがアドバイザーを務め練習メニューを考案している地域に根ざしたスポーツクラブです。

杉本龍勇さんと出会ったのは、僕がエスパルスに加入した時です。何度かブログでも紹介していますが杉本龍勇さんによるトレーニングで僕の可能性が広がった事は言うまでもないですよね^ - ^ 僕はエスパルスに入ってからずっとこのトレーニングをしてきていますが、やはり大人になると動きに癖がついてしまっているので、意識して動かさないとスムーズに身体を動かせませんでした。「このトレーニングを子供の時から積み重ねたら自然に身体を動かす事ができるんだろうな~」と思っていましたが、それに取り組んでいるのがSCDです。

僕自身もこのトレーニングの大切さを子供たちに伝えたい!
なによりも、全力でスポーツを楽しんで欲しい!
という気持ちが強いです!
特に子供の頃って足が速くなると嬉しいし、運動が楽しくなると思いますしね。
(中略)

ドイツに来てまだ3年ですが、ここドイツではプロスポーツだけでなく、アマチュアスポーツも盛んです。あらゆる年代の方々がスポーツを楽しんでいる環境に居心地の良さを感じています。スポーツが人と人をつなげ、地域を一つにするんやなと感じています。SCD スポーツクラブ もがそんな環境になるようにサポートできればなと思います^ - ^ という事でSCD湘南スポーツクラブ 理事就任のお知らせでした。

岡崎慎司 』

 この杉本龍勇氏とは、短距離の元オリンピック選手で、浜松大学講師時代に岡崎に走り出しや、身のこなし方を教えた人。岡崎は2,3年?彼の所にせっせと自主的に通ったそうです。これによって、清水入団時にはFW五番手ほどだった岡崎が、WC南ア大会予選段階の世界得点王に化けていったというのは有名な話。全般的技術は無いけど、ヘディングだけがずば抜けていた岡崎。彼ににとって、走り出し技能向上がどれだけ役に立ったかということでしょう。そんな彼に地域スポーツの観点があるって、嬉しかったので上を報告しました。
『ドイツに来てまだ3年ですが、ここドイツではプロスポーツだけでなく、アマチュアスポーツも盛んです。あらゆる年代の方々がスポーツを楽しんでいる環境に居心地の良さを感じています』
 嬉しい文章でした。







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このブログ当初の人々   文科系

2013年12月15日 14時55分52秒 | Weblog
 このブログの発展史と「思い出になってしまった方々」というようなことを改めて、書いてみます。こういう書き手たちがいたから止められなくなったというのが僕の心境です。

 05年11月に発足しました。以下、週間アクセス合計を中心に、時に週間閲覧数も含めて、増えていった推移報告をしてみます。

 週アクセスが300を超えたのは06年の夏でした。週アクセス300ということは、1日に40アクセスちょっとですね。その頃の週閲覧数は、1,500~3,000ほどで、最初からアクセス数の割に閲覧の多いブログでした。こんな長文ばかりのブログは近ごろ珍しいと思うのですが、熱心な読者にみんなが励まされてきたということでしょう。
 平均500アクセスほどになったのが、07年の春。それからしばらくは一進一退を続けていて、08年春に1,000以上になったと言えます。そのころの閲覧数は4,000ほど。
 その後09年の夏には1,500を超えて、同時に2,000を超える時も出て来ました。民主党政権の出来た頃ですね。なお、その頃の閲覧数は、7,500平均ほどで、ごくたまに10,000を超えていたかと思います。11年度の前半は2,000を超えるのが当たり前になり、その5月8日からの週には3,426の18,306という週があって、これが現在までの最高アクセス数です。11年とは、あの憎むべきフクシマが起こって、官僚たちによる菅直人内閣への総攻撃の年。なお、閲覧数最高は、10年5月16日からの週で20,155です。
 後は基本的にこのアクセス数を維持してきて、12年春以降は1,500~2,500というところ。1,500を切ることはほとんど無く、2,500近くになることの方が多かったと思います。閲覧数は10,000~15,000です。訪れるみんなが多くの画面を覗いていくというここの特性はさらに増したと言えましょう。グーブログ全体が200万ほどあるとのことで、その中の順位が2,500~3,500位ほどを行き来しています。ちなみにこの12月1~7日がアクセス2,335人の閲覧数14,135面で2,452位、8~14日が2,618人の11,317で2,346位した。

 さて、ほぼ最初から基礎が出来る07~08年ほどまで書いていたのは、まもる、へそ曲がり、千里眼、保守系、そしてらくせきさんと僕。ところが、前のお3人は当ブログとしては思い出の人になってしまいました。千里眼さんの最後の挨拶は、そのお連れあいさん。以下のエントリーでした。
『  以前よりこのブログに投稿しておりました千里眼の妻です。
 主人は7月中旬に事故に会い目下リハビリ入院中です。回復までには相当な時間を要するとの事です。
 家族としては一日も早い回復を願っておりますが、ブログへの参加までにはまだ相当な時間が必要な様子です。
 投稿期間中は皆様から励ましや共感のコメントをいただき大変に喜んでおりました。ブログへの参加は山登りと並んで老後の生きがいの一つとなっておりましたので、参加できない現在は無念の気持ちが一杯だと思います。
 家族としては、一日も早く回復し元のように皆様の仲間になって活躍して欲しいと願っております。投稿休載のお知らせが遅くなりましたが、今後とも宜しくお願いいたします。
(7年8月25日  千里眼の妻)』

 そして、へそ曲がりさんの最後はこんなふうです。
『 このブログのレギュラー投稿者「へそ曲がり」氏が薬石功なく9月3日に逝去されました。心からご冥福をお祈り申し上げます。
 氏が当ブログに投稿いただいた初回は、2006年7月7日の「ミサイル騒動の情報操作が恐い」でした。北朝鮮がテポドンの発射実験をしマスコミを騒がせている時の政府声明のあり方に疑問を投げかけたものでした。それ以降、亡くなられるまでの二年間に百稿を超える投稿をいただきました。
 そして、秋に癌の発見され、手術に至る十月上旬までに五十近くの投稿を寄せていただきました。その後07年になっての春、小康状態を得て月に数件くらいのペースで投稿いただきました。その夏には「千里眼さん」とタッグを組んで日本の戦争責任などについて鋭い主張を保守の投稿者相手に展開されました。
 そして秋からは食事が摂れない苦しみの中で「私の戦争体験①から⑮」などを投稿いただきました。08年に入り書きためられた原稿や、読書をされて感銘の深い記事などを丹念に書き写し紹介してくださいました。
 六月には苦しい病床から「軍隊を持たない国①から⑤」のシリーズを連載され。
 最後の投稿となったのが08年7月21日「韓国出身戦没者遺骨返還追悼」の一文でした。氏は病床にもPCを持ち込まれ連続する苦痛の中で、週間金曜日の中で感銘を受けた記事を長時間かけて書き写されたということです。最後になった韓国戦没者の遺骨返還の記事は氏の戦争被害者に対する深い哀悼と平和への願いが一字一字に込められているように思えます。

 へそ曲がりさんは、当ブログに参加していただいて間もなく、悪性癌との闘病生活に入られました。
 そして、このブログを自身の平和への熱い信念の発信・伝達の場として活用していただきました。その主張に多くの読者が反応し、良き討論や対話゛が広がりました。
 管理人としては、こうした投稿者を得ることが出来、平和への一歩が踏み固められたことに深く感謝し、「へそ曲がり氏」のご冥福を読者各位と供にお祈りいたします。
(08年9月16日 管理人) 』

 千里眼さんはとて気品ある文章を書かれた人でした。登山などの紀行文が絶品だったという印象があります。へそ曲がりさんは、病床の「近況報告」と「私の戦争体験記」を絶筆のようにして連載されていました。前者は、胃癌の病状のことなどを報告して下さったものです。「皆さんも気をつけて下さいね」という配慮もあったようでした。
 そして、まもるさんは、病気のためにもう書ける状態ではないようです。
 これもお懐かしい保守系さんは、残念ながら消息がありません。
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二つのチャンピオンズリーグ   文科系

2013年12月14日 07時32分04秒 | スポーツ
 二つのチャンピオンズリーグ  文科系

 サッカー・ヨーロッパチャンピオンズリーグのグループリーグ勝ち抜け16チームが決まった。ドイツとイングランドのそれぞれ全4チームが残り、一つが落ちたスペインが3チームで、あとはイタリアを含めた5カ国が1チームずつだ。もっとも、Bグループのユベントスと、Fグループのナポリというイタリア勢はとても惜しかった。よく頑張ったと思う。特にF組のナポリは惜しかった。勝ち点実に12で3チームが並び、得失点差2ずつ! 「勝ち点12でも勝ち抜けないとは!」と、これは途中から悠々勝ち抜けのつもりがやっと2位で首が繋がったアーセナル、ベンゲル監督の言葉だ。この激戦は、今後いろんな例にも挙げられたりして、歴史に語り継がれていくだろう。
 これによって、決勝トーナメントで見られる日本人も決まった。内田、香川。しかし、ミランに行く本田は出られない。ロシアのチェスカで、一次リーグに出ていたからだ。残念。
 本田が行くことになったミランだが、ユベントスには勝てないと思う。本田は、傾きかけたこのチームを自分が立て直してやろうぐらいの気持ちなのだろうが、流石サッカーはそんなに甘くはないだろうと言いたい。ただ、今の本田は世界有数の選手の一人になったとは、観ている。観たこともない希有な精神力の持ち主だとも。
 内田篤人のことだが、今年も難敵を破って見事に決勝トーナメント出場を決めた。そのチーム・シャルケの、今や中心選手の一人である。彼のいる右から攻撃が始まるというほどの。そして、ひ弱に見えるけど、独特の守備も玄人受けされている。多分凄く頭がよいのだろうが、異能というべきだろう。脚も凄く速いのだ。でないと、いくら読みが良くても敵左から突出してくるあれだけ速いリベリとマッチアップは出来ないはずだ。例えば、闘莉王や中沢ではリベリーは絶対に止められないと思う。内田はこのリベリーを止めるのである。少なくとも、ほとんどシュート体制に持って行かせない。

 他方、アジアチャンピオンズリーグでは最近の日本は大変な低迷である。韓国には激しさで負けているのだが、最近では中国が監督、外人選手ともに世界的な人材を集めて台頭し始めた。他方で、最近めっきり力を上げ始めたのが日本の国内組。ずい分当たり強くなって守備のチーム戦略が一皮剥けたようで、しっかりしてきた。広島、横浜が特に。川崎は、得点力のチームでさらに進化するだろうと思う。この3チームがアジアチャンピオンズリーグに出場すると決まっているが、来年こそ良い成績を上げて欲しい。ちょっと前までは、ガンバや浦和の優勝もあったのだから。


 以下、この場を借りてですが、最近書いた二つのコメントから抜粋転載をします。

『僕に対して反感を持つ人は右翼にも左翼に多いこと間違いありません。公的な場に個人的なことを書けばすぐに「目立ちたがり!」と考えるのが日本の男の普通の感覚ですし。さらにまた、僕は毒にも薬にもなる人間でありたいと思っていますし。仲間内だけで、また、公的話だけなんて、僕には面白くも何ともない。
 この10月以降、週アクセス2500超えとか2300超とか、今週も多分それくらいになると思います。この間、閲覧数も1万~1.5万と1人がたくさん読んでいくのがここの特徴。僕は頑張っていくつもりです。』

『 同人誌仲間でこういうことがよく言われます。多分、三浦哲郎みたいな私小説作家ならなおさら。
「『報告文』『抽象文』はぜんぜん「面白くない」
「『報告文』ではなく、具象的・事象的にリアルに書けるならそういう書き方で」
 ところが、社会(科学)的文章はそんなのばかり。そんなのばかりのブログを苦もなく読む人って変わった人ですよ。右でも左でも男性に多いようですが、政治が「好き」な人ね。そういう人に限って、家事にも子育てにも疎く、文化的でないことも結構観てきたつもりです。女性は職場などもふくめてどこにいても結構文化的ですよね。生活、子育てなどがあるからと解釈してきました。そういう人間が(生活の傍らで)語る政治こそ、多分本物なのでしょう。そう信じています。
 つまり一言で言えば、人間個人の匂いのしない文章世界は、普通の人間には真実みが無く、面白くないということではないでしょうか。そういう人が世の中を変えられるなんて、僕は最近とんと思えなくなりました。いくら「世も末だ」「戦争が起こる」と叫んでみたって、どうしようもないものはどうしようもない。政党、政治「好き」が抽象的人間の群れのような気がします。何かを、どういうか普通に快いもの、美しいものなどを求めて生きている人が、それと関係して学んだ政治をも語る。これが人の姿かと。人の苦難を見たらほろりできること、これも人間最高の美点の一つと、こんな世の中ではおおいに強調しつつ、思うことです。』 


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「よたよたランナーの手記」(29) ランナー歴と心臓病歴  文科系

2013年12月13日 01時07分00秒 | 文芸作品
 僕のランナー歴、心臓病歴を改めて記してみたい。Gooスポーツなどを通してなのか、この手記にアクセスしてくる人がかなりいるようだし。ランナーには不整脈や心房細動が多いと医者も言っていたから、何かの参考にもしていただきたいし。

 僕は00年の59歳直前から走り始めた者だ。いろんな運動をしていたので、最初から一定走れた。ちなみに、身長169.5センチ、体重56~60キロと、フィットネスは若いころからずっと安定している。走り始めて1年ほどした初めての10キロマラソンが01年岩倉五条川マラソンで、その記録が49分22秒とある。振り返ればその1~2年後から、もう不整脈があった。急にスピードを上げたりすると期外収縮、さらには心房細動が起こった。細動は、走るのを止めれば30秒もしないうちに納まったから、すぐに心拍モニターを装着して走ることにした。それでも10キロマラソンは毎年どこかに出ていたと思う。その最後が07年の西春マラソンだった。北名古屋マラソンと名前を変えていたこのランでも心房細動が起こって2~3度歩いていたかと思う。結果、この記録は54分18秒。以降走り続けてはいたが、心臓の様子を見ていたからレースには出られなかったのだ。09年11月2日のここに「不整脈ランナーの手記①」を書き始めた時は、まだまだ07年の記録を抜いてやろうくらいの気持ちだった。

 ところが、10年にはついに慢性心房細動と診断が下り、手ぐすね引いていたから即座に、その年2度の心臓カテーテル手術を受けた。その前後の次第は11年2月26日の「不整脈ランナーの手記㉕ ランナー断念」まで続く。ところがその後も散歩・速歩とか階段往復とかの悪あがきを続け、その都度、調子・結果を医者にも報告していたら、どうやら「走って良い」ということになった。12年9月から市営のスポーツ・ジムにも通い始めて、晴れてランナー再開で今に至っているわけだ。そして、この5月4日から「よたよたランナーの手記」を書き始めた。この第1回目は「まだ走っている」という題名だ。9年末から12年9月まで、約3年のブランクがあったが、ここまで回復してきたということだ。そして再開1年を過ぎたこのごろなにか質的変化が起こったようだと、先回に書いた。無理は出来ないし、するつもりもないが、1時間に9キロほどは走れるようになった。12日には間を置かない30分走2回で、9.05キロまで行った。10キロ時での心拍数も150を切るようになって、まだまだ下がるという感触もある。僕の経験・実感から判断して心拍150なら1時間は続けられるのである。つまり、1時間に10キロ程度は走れるように回復してきたと考えている。

 何度も述べたことだが、僕がここまで走ることに執着してきたのは、有酸素運動能力、血流の強さのいろんな効用が捨て難いからである。ギターを毎日2~3時間弾き続けていてもどこも痛めない。パソコンに5時間向かっていても目が疲れたと感じないし、肩がこったと感じたこともほとんどない。お酒に弱くならないのも酸素吸収力の故だと観ている。晩酌をする習慣を続けてきたが肝臓などどこかを悪くしたということが一度もないのである。つまり、酸素吸収力が僕の生活活動の源になっていると捉えているのだ。年をとると本当に分かることだが、走れるということは宝物である。ちなみに、医者たちの実験的報告なのだろうが、こういう法則があるようだ。7キロ時以上で歩ける老人は長生きする、と。細胞が比較的老化せず、癌にもかかりにくいのだろう。
 ランナーの難点は、ただ一つ。酸素吸収とともに活性酸素を大量に取り込み、それが細胞を酸化・老化させるということだ。この対策が、いわゆるポリフェノール。赤ワインやチョコレートなどに含まれていて、活性酸素を中和してくれる成分だ。僕にとっては偶然にも、ここ20年ほど大好きな晩酌対象は赤ワインだった。比較的太っていると思われるフランス人に成人病が少ないという、その秘密と語られてきたアルコール飲料だ。
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新聞の片隅に載ったニュースから(124)    大西五郎

2013年12月12日 19時21分29秒 | Weblog
支持率低下「マスコミに問題」磯崎補佐官 (13.12.12 中日新聞)

 磯崎陽輔首相補佐官は十一日の民放ラジオ番組で、特定秘密保護法の成立後、各種世論調査で安倍内閣の支持率が低下していることについて「マスコミの報道に問題がある。非常に不正確なことが伝わったのではないか」と延べ、同法の内容や与党の国会運営への懸念を報じたメディアに責任があるとした。
 同法では、特定秘密の範囲が行政に拡大解釈される恐れが指摘されているが、磯崎氏は「皆さんが勝手な解釈を言っているだけ。悪い役人は出てこない」と持論を展開し、懸念を否定した。一方、情報公開のあり方に関しては、「次の(通常)国会でぜひ情報公開法の議論はしたい」と語った。

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磯崎氏は「マスコミの報道が非常に不正確だ」と云っており、特定秘密保護法で特定秘密の範囲が行政に拡大解釈される恐れが指摘されていることについても「みんなが勝手な解釈を言っているだけだ」と云いましたが、原発に対するテロの捜査情報が秘密情報に当たるかどうかの問題で磯崎氏は自身のブログに「何でもかんでも原発問題に結びつけて批判しようとする勢力があるようです。法律を読む素養がある人ならば、原発の情報がこれに該当しないのは瞬時に理解いただけるはずです」と書きました(インターネットで磯崎陽輔を検索すれば読めます)。
しかし国会での特定秘密保護法案説明担当の森雅子大臣は「原発そのものは特定秘密には該当しないが、警察の(テロに備える)警備実施状況は特定秘密に指定され得る」と語りました。
また法案成立を推進した自民党の石破幹事長はきのう(11日)の日本記者クラブでの記者会見で、特定秘密保護法で指定された秘密を報道機関が報じることについて「何らかの方法で抑制されることになると思う」と述べ、具体的な方法には触れなかったものの、特定秘密に関する報道は規制する必要があるとの考えを示しました。さらに秘密を報道した場合について「最終的には司法の判断だ」と処罰の対象になり得るという見解を示しました。会見後自民党本部に戻ってからの記者の質問に「処罰の対象にはならない」と訂正しましたが、磯崎首相補佐官が云うように「マスコミの報道が不正確」なのではなく、法案そのものが問題を含んでいたのです。
いっぱい疑問のある法案を、国民の疑問にも答えようとせず、衆参両院で強行採決を繰り返したことに対して国民が不信任を突きつけたから、安倍内閣の支持率が大幅に下がったのです。磯崎陽輔という人は自治省(現総務省)に入省、内閣官房内閣参事官(安全保障・有事法制担当)などを経て 自民党参議院議員(二期目)で、昨年12月の第2次安倍内閣誕生と同時に総理大臣補佐官(国家安全保障会議・選挙制度担当)に任命されました。自民党の憲法改正推進本部事務局次長も努めています。神道政治連盟議員懇談会(代表は安倍首相)の会員でもあり、首相に近い人のようですが、首相を補佐する役目の人はそのことを率直に首相に伝えるべきです。

                                     大西 五郎
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新聞の片隅に載ったニュースから(122)    大西五郎

2013年12月12日 09時29分01秒 | 文芸作品
「国の安全損なわず」ガーディアン編集長英議会で証言(13.12.4 朝日新聞)

 米英情報機関による個人情報収集の実態をスクープした英紙ガーディアンのアラン・ラスブ
リッジャー編集長が3日、英議会の内務特別委員会で証言し、報道で国の安全を損なったことはないと強調した。
 ガーディアンは、米中央情報局(CIA)のスノーデン元職員から内部資料の提供をうけ、米国家安全保障局(NSA)と英政府通信本部(GCHQ)による通信傍受の実態を特報。英政府に文書データーの破壊を強要されたが、国外にあるデータを米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)と共有するなどし、報道を続けてきた。
 これに対し、キャメロン英首相は報道差し止めなどの強行措置も示唆。11月にはGCHQなど三つの英情報機関トップが「敵が喜んでいる」「活動を危険にさらした」などと議会委で証言した。
 こうした主張について、ラスブリッジャー氏は、「NYTや米紙ワシントン・ポストなど世界の有力紙が、同じように(米英情報機関の盗聴を報じる)決定をした。あいまいな批判だ」と反論した。(ロンドン=伊東和貴)

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 ガーディアン紙の編集長はジャーナリズムの気概を示しました。ジャーナリズムは「権力の見張り番」と言われます。国家(権力)が国民の目から隠そうとする政権にとって都合の悪い秘密を暴くのはジャーナリズムの使命です。
 同じ日の朝日新聞の紙面には「権力チェック強化 世界の流れ」というマーティン・ファクラーニューヨーク・タイムズ東京支社長の談話も紹介しています。ファクラー氏は「スノーデン元CIA職員による暴露は、秘密主義がNSAに電話やメールの傍受を許してきたことを示しました。米国では国内の反発から、秘密を少なくし、監督を強めるよう見直しています。米国では軍事政策には上下院が大きな役割を持ちます。それでも、テロや戦争が官僚組織に力を与える口実となり、秘密主義の下でほとんどチェックを受けませんでした。日本の法案は、秘密の定義があいまいで広すぎ、チェックもありません。議会がチェックするか、米国の情報保全監察局のような官僚組織から独立した第三者機関が必要ではないでしょうか。」と指摘しています。
 特定秘密保護法の問題では、朝日、毎日、中日など新聞が、放送でもTBSやテレビ朝日などがこの法案は報道の自由を損ない、国民の知る権利を奪うなどと問題点を指摘し、廃案にすべきだと報じています。ただし残念なことに読売と産経は基本的にはこの法案に賛成で、自民党の石破幹事長が自身のブログで国会や首相官邸周辺のデモによる法案反対のアピール行動を「テロ行為と変わらない」と述べて批判を浴びていることについて読売新聞の紙面には載っていません。
各地で行われている法案反対の集会やデモも紹介されていません。読売新聞のジャーナリズムとしての姿勢が問われます。
                                     大西 五郎
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よたよたランナーの手記(28) 嬉しい質的変化   文科系

2013年12月12日 09時18分27秒 | 文芸作品
 人間個人のどんな活動にも、我慢強く努力していると急激に伸びる時期が必ず来る。スポーツでも勉強でも全く同じことだと、人は皆色々と体験してきたはずだ。どうやら僕のランニングにもちょっとこれが起こったようだ。10年の手術以降3年のブランクがあって、医者に走るのを止められたものを、少しずつ努力を重ねてその努力の結果で医者にもランニング許可をもらって1年とちょっとが経った。そして、明らかに急激な前進の時期が来たようだ。四捨五入すれば73歳の身としては、こんな嬉しいことはちょっと久しぶりである。
 先回は、12月1日のジムランニング30分走二回で8・5キロ行けたと書いた。10年以降の1時間走では間違いなく最長である。3年ぶりに去年の秋からおっかなびっくりで少しずつ走り始めてから最も強くなったということ。さてそれ以降、30分走の4.5キロ越えは当たり前になった。3日が4.5キロ。4日にロードレーサーの40キロファストラン。7日には、明らかにファストランの効果が実感できて、30分4.7キロに加えてさらに15分を流した。実験的に2日続きで翌8日も走ってみたが、苦もなく4.6キロを越えた。30分走の場合は最初のウオームアップ低速があるから、最近の後半は10キロ時も多いのである。
 4日のファストランの方は、何回も何回も激しく踏み込んできた。我が愛車はその都度見事に応えてくれた。身体の疲労感の方は100キロをゆっくり回ってくるライディングよりもよほど大きいのだが、ギアを強く踏み込んだ瞬間のレスポンスの感じがますます気持ち良くなっている。強くなってきた僕の五体がマシンにますますフィットしてきたのかその逆なのか、とにかく宝の持ち腐れになっていたこのロードレーサーが今の僕とさらに相性ピッタリになってきた。

 そして10日。市営ジムのランニングマシン制限時間の30分で4.6キロ、空きがあったのですぐにまたマシンに乗って、今度は流して4.2キロ。両方合わせて1時間で8.8キロである。12月1日の記録を300メートル更新。その後半の4.2キロはまったく無理をせずに走ってきたから、体も呼吸も楽なものだった。10キロマラソンに出ても、どうやら1時間で走れそうだという気にさえなってきたものだ。その根拠はこういうこと。
 この日も時速10キロを10分ほどやった。問題の心拍数が150とちょっとであって、めったに155にはならなかったのである。有酸素運動機能、心肺機能が思った以上に手術以前に戻っていると感じた。僕の身体への長い間の体験的知識からすると、心拍150なら1時間は続けられるのである。手術以前は常用心拍数160までは行っていたのだから。10キロマラソンを再び1時間で走れるかも知れないなんて! 健康だった時の一番最近の記録は07年1月の西春マラソン。10キロ部門で54分18秒だったのだが、それに近づけるなんてことはまずないだろうが、それでも、とにかく嬉しい。
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新聞の片隅に載ったニュースから(123)      大西五郎

2013年12月11日 16時39分53秒 | Weblog
「残業代ゼロ」提案へ 年収1000万円超に試験導入 (13.12.11 朝日新聞)

 法律で定められた労働時間の規制を適用除外とする働き方の提言が10日、政府の産業競争力会議の分科会に示された。まずは、年収1千万円超の労働者に限り、来春以降、一部の地域や企業で試験導入を目指す構想だ。来秋をめどに結果を検証し、全国展開を進めたい考えだ。
 第1次安倍内閣で導入が検討され、「残業代ゼロの働き方」と批判された「ホワイトカラー・エグゼンプション」と同じような仕組みだ。
 同会議の雇用・人材分科会の長谷川閑史主査(武田薬品工業社長)が「日本型新裁量労働制」として提案。月内に産業競争力会議として考えをまとめ、政府に導入を促す。
 提言は、労働者の中には、成果が時間で測れず、規制になじまない個人がいる、と指摘。労働時間と賃金を切り離す。企業側にとっては、労働者が深夜や休日に働いても労働基準法が義務づける割増賃金を払わなくてもいい。対象は、自分で働く時間を決められる専門職を想定。働きすぎを防ぐため、一定の休日取得なども義務づける。
 提言では、国家戦略特区法や産業競争力強化法の枠組みを使って「先進的優良企業」で残業代ゼロの働き方を試験的に導入するという。生産性が高まり、創造的な仕事がしやすくなるかどうかを来秋までに検証する考えだ。

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 なんとも企業本位の考え方ですね。労働者が働く時間を自分で決められるようになるといいますが、「家で企画を考えていた」というようなことを経営者は認めるのでしょうか。むしろ狙いは「残業代を払わなくて済むようにする」ことにあるようです。当面は年収1千万以上の人にと
言っていますが、そのうちに適用範囲が広がっていくことも予想されます。
 この考え方の基礎にあるのは記事でも触れているように欧米の資本主義国で一部実施されているホワイトカラー・エグゼンプションという労働時間規制適用免除制度です。日本でも2006年に経団連が提起し、第1次安倍内閣で導入を検討しましたが、「かえって長時間労働をさせられる過労死法だ」と連合など労働団体の反対が広がり、政府が法案提出をあきらめました。
 産業競争力会議というのは、アベノミクスの第3の矢として設けられたもので、規制緩和を進めることによって産業、企業の競争力を伸ばす方策を考えることを目的としています。
 構成員は安倍首相が議長となり、経済関係の閣僚のほか11人の有識者委員からなっています。その内訳は、長谷川閑史経済同友会代表幹事(武田薬品工業社長)や板根正弘経団連副会長(コマツ会長)など財界人が9人を占め、他は東大教授が一人、学者の分類に入るのかどうか元小泉内閣の経済財政担当大臣を務め、積極的な規制緩和政策を推進した竹中平蔵慶応大学教授です。
安倍内閣では審議会や諮問委員会の委員に「有識者」として自分と同じ考えの人や財界人を起用することが多く、安保法制懇のように結論が予想されるようなケースが多いのですが、この会議も財界寄りの提言が出てくることが予想されていました。
                                     大西 五郎
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新聞の片隅に載ったニュースから(番外編ⅩⅡ)    大西五郎

2013年12月11日 16時38分19秒 | Weblog
 「ファシズム 今もある」 伊の映画監督 日本の民主主義を危惧
(13.12.10 朝日新聞))

 「日本はイタリアと同じく、戦前にファシズムに支配された。私たちの民主主義はまだ若く、ひ弱だ。その基盤となる『知る権利』を制限する法律ができるのはとても心配だ」。イタリアの社会派映画監督、マルコ・トゥリオ・ジョルダーナ氏(63)が朝日新聞のインタビューに応じ、日本の特定秘密保護法の成立に懸念を示した。
 一貫してイタリア戦後史に題材を取り、2003年に「輝ける青春」でカンヌ映画祭の「ある視点」部門の最優秀賞を得た。最新作「フォンターナ広場――イタリアの陰謀」では、44年前に伊北部ミラノで起きた爆弾テロ事件の内幕に迫った。
 極右集団や米国の情報機関の関与が疑われているが真相は不明。容疑者とされた左翼活動家は取り調べ中に不審死し、取調官も暗殺された。監督は、新米保守政権が真相をつかみながら「国益」を優先して情報を隠したとみる。「過去の話ではない。ファシズムは今もある。現代の警察や軍の実力行使よりも、むしろ『知らせないこと』で人々を縛る」
 制作のために公文書や文献を読み込み、捜査関係者に改めて取材して、新事実を聞きだした。イタリアでは国家機密の公開は原則30年とされる。それが日本の特定秘密保護法では原則60年。44年前の事件でも業務で知った国家機密を漏らした場合10年以下の懲役刑になりかねない。
 日本での動きは最近知った。「政府が情報を閉ざせば、国民は国を信じられなくなる。国による秘密はできるだけない方がいい。せめて20年で公開すべきだ。60年など馬鹿げている。日本は民主主義の面でアジア各国のお手本のはずだ」と話した。
 「イタリアでそんな法律ができたら、見直しの国民投票に向けた市民の動きが翌日から始まるだろう」(ローマ=石田博士)

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 特定秘密保護法に対しては、ニューヨーク・タイムズが「日本の反自由主義的秘密法」と指摘。日本外国特派員協会は「報道の自由及び民主主義の根本を脅かす悪法であり、撤回、または大幅修正を勧告する」という声明を発表し、海外のメディアからも批判されています。
さらに国連人権理事会表現の自由特別報告者のフランク・ウィリアム・ラ・ルー氏と同健康への権利特別報告者のアナンド・グローバー氏が「法案は透明性を脅かす」という声明を発表
するなど、海外から批判を受けています。政府は国際的な視点からの指摘を重く受け止めるべきです。
 ジョルダーナ監督が映画製作の実際の過程から「ファシズムは今もある」と言っていること、そして一時期日本と同じようにファシズムの時代を体験した国の表現者が日本の民主主義を危惧しての警告を、私たちは厳粛に受け止めなければいけないと思います。

                                    大西 五郎
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新聞の片隅に載ったニュースから(121)     大西五郎

2013年12月11日 16時33分12秒 | Weblog
隠される不都合な真実 公文書破棄 英政府指示(13.12.1 毎日新聞)

 [ロンドン小倉孝保]英国政府が1950~60年代、自国に都合の悪い植民地政策関連公文書の破棄を指示していたことがわかった。1月29日公開の公文書から、指示のメモが見つかった。英紙インデペンデントによると、指示は英国から独立した23カ国が対象。メモは、植民地政策に関し「最高機密(トップシークレット)」「機密(シークレット)」指定文書を破棄するか、英軍による本国持ち帰りを指示した。
 対象文書は主に、独立後に新政府に渡ったり公開されたりすれば、英国に悪影響を及ぼす可能性のある文書とみられる。破棄を指示したメモは、英本国に持ち帰った植民地政策関連文書(約8800ファイル)から見つかった。破棄文書数は不明だ。
 英国では、秘密指定から30年(今年からは20年)を経過した公文書は原則公開されるが、植民地からのファイルは非公開だった。英メディアは、外務省の非公開政策を「違法」と非難。ガーディアン紙によると、公開対象だが「違法」に非公開とされている英政府の文書は計120万フ
ァイルになるという。

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 わが国でも特定秘密保護法案に対して「恣意的な秘密指定が行われる恐れがある」「なにが秘密にされたのかもわからなくなる」「取材・報道の自由が狭められる」そのことによって「国民の知る権利が奪われる」と批判が起きていますが、政府や自民党が云うようにそれが決して杞憂ではないことをこのニュースは教えてくれています。
 英国ではかつては秘密指定から30年を経過した公文書は原則公開される。今年からそれが今年から20年に短縮されることになったと記事にありましたが、特定秘密保護法の政府案では行政府長官の指定で秘密の期間は5年だが、必要に応じて再、再々、再々々と30年まで延長でき、30年経っても政府が必要と認めれば、さらに延長できる特例が設けられていました。それが日本維新の会との修正協議で「最長60年とする。ただし例外も認める」になりました。英国では秘密指定の期間を短くしたのに、当初案を2倍にする与野党合意とは、日本の政治はどうなっているのでしょうか。
 不当な秘密隠しを無くすためには情報公開制度の拡充が必要ですが、国会の審議では法案担当大臣の答弁が揺れたり、報道の自由尊重が附則的に扱われたり、パブリック・コメントの意見や地方公聴会で意見を述べた人全員が法案に反対または慎重審議を求めたのに、その翌日に衆議院の委員会と本会議で強行採決するなど政府・与党に国民の意見に耳を傾ける考えがなことが鮮明になりました。しかしだからいといって国民としてはここで引き下がる訳にはいきません。
 自民党の石破幹事長は「法案反対」の声を挙げるデモに対して「テロ活動」呼ばわりしましたが、テロ的国会運営をしているのは政府・与党です。私たちは声を挙げ続けなければなりません。

                                     大西 五郎
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当ブログへの 感謝と然らばの弁    只今

2013年12月11日 15時36分47秒 | Weblog
 思えば私がこのブログを知ったのは、今から5年前、いや6年前になりますか、
 百人一首について話し合っていた時、「9条バトル」というブログがあるよ、
 そこに、まもるさんという方が「百人一首」について連載されているよ
 と聞いてからのことでした。それは評判通りの豊かなコーナーでした。
 毎日お邪魔するようになったのは、それからのことでした。

 「ネット虫」さんの「愛知県ではなぜ女性議員が少ないか」というレポートには圧倒されました。
 「落石」さんからは、〈田中宇ブログ〉の教示を始め、細かな気遣いといったことを教わりました。
 「文科系」さんからは、「組織」に縛られない柔軟さを学びました。
  そして、当時も幾人かの「名無し」氏がいましたが、
  それらの名無し氏は、名乗ることが面倒、というだけの名無し氏でしたから、対話が成り立ちました。
 
 しかし今、あのゆったりさは、どこに消え失せたのか。
 それは時代がもたらしたものだと思うのですが、
 とんでもない時代が、こんなに早くやってくるとは! 

 「戦争が廊下の奧に立っている」こんな時代が、
 こんなに早くやってくるとは、迂闊というには余りにも情けない限りです。

 しかし残生わずか、心置きなく 逝きたいと思います。
 そのため、このブログに迷惑をかけないため、
 当座は友人のブログで発言を続け、
 心身許せば、ブログを立ち上げたいと思っています。
 ということで、お世話になりました。
  
 今の願いは、三年後の総選挙まではなんとか生き延びたいということです。
 皆さんも、ご健勝でいてください。
  
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