明日、土曜日は、いよいよアジアカップ準々決勝トーナメント、豪戦。その「戦いの焦点」が分かる面白い観戦法をご披露しましょう。結論は「敵ボールを潰す組織・技術」を観ようということ。
ワールドカップ豪州戦はこの潰しができず、逆に俊輔、中田などが敵の体当たり作戦に体力を消耗していきました。それでも持ちこたえていたが、最後の10分は疲労困憊。そんな敗戦と言えます。敵将ヒディングの「体力勝負技術の育成」の前に、ジーコの「技術過信(ただし、今から見ればオシムより中途半端な技術だ)」が露呈された敗戦でした。「あんなに疲れ切った選手たちを見たのは初めてだ」。敗将ジーコのこの言葉が証言です。
さて、バレーボール観戦法で昔から、こういう言葉があります。「素人は名アタッカーばかりを観る。ちょっと分かってくると、そういうアタッカーへのトッサーを観る。最も分かった人は、そのトッサーにチームがどういうレシーブ・パスを供給しているかを観る」と。「別に分からなくとも良い。俺はポイントゲッターを観るよ」というのも当然の一観戦法として、まー以下を聞いてください。
このバレーボールの「レシーブ・パス」とは、「敵の攻撃なりサーブなりを上手に受け止めて、身方の攻撃に転換する技術」です。 これが強いチームがまさに基礎が強いということ。最も困難なこの基礎が非常に強いチームならばポイントゲット策も当然鍛えているだろうという含みまでもが、ここに存在しています。
さて、サッカーでこの「レシーブ・パス」に当たるのはなんでしょうか。これこそ「敵ボールを潰す組織・技術」です。敵ボールを、シュートされる以前のできるだけ前で潰せること、これです。サッカーでもこれが弱いと、身方の攻撃機会が非常に少なくなって、攻められっぱなしになってしまう。
敵ボール保持者を上手く囲み、パスの出先も巧みに塞ぐ。その上で、最も近い身方がボールにちょこんと足を出して、自分でもしくは身方の誰かにボールを奪わせる。こういうことです。豪州の大男相手にこれができたら楽しいでしょうね。そこを観るのです。そここそまさにオシムによるジーコとの差別化であり、鍛えてきた「日本の強み」なのですね。
オシムは「日本の日本化」を目指してきたと言います。「敵ボールを組織的に潰し」、「身方ボールは潰させないように、ボールも人も速い組織的判断でゴールまで動かしていく」。この二つがオシムの中心戦略でした。組織的走力を基礎にしつつ、この二つに全精力を傾け、敵を振り回す練習を重ねてきたのでした。
まず、もともと潰しの上手い選手しか集めていません。阿部とか今野とか自クラブでは潰しが強い中盤選手を、ジャパンの最終防御ラインに使っているくらいです。
次いで、稲本も、中田浩二も付いていかなかったくらいに、「速い判断での『潰し、潰され逃れ』能力」が厳しく要求されてきました。俊輔でさえ「最も難しいこと」と語って、この「速い判断」に慣れるのに2ゲーム(そのための練習期間を含む)、これが得意な高原でも1ゲームを費やしているくらいの、困難な技術です。身方からパスをもらう前に、いくつかの出す先を確認しておかねばならぬという技術ですから。
結論 「潰し上手で、かつ、潰されずにゴールにせまる」そこばかりを見ていましょう。
今度は、ここで大男を振り回して、必ず勝ちます。以上、「通の視点」と確信するものです。そして高原が大会得点王、遠藤がMVPでしょう!
ワールドカップ豪州戦はこの潰しができず、逆に俊輔、中田などが敵の体当たり作戦に体力を消耗していきました。それでも持ちこたえていたが、最後の10分は疲労困憊。そんな敗戦と言えます。敵将ヒディングの「体力勝負技術の育成」の前に、ジーコの「技術過信(ただし、今から見ればオシムより中途半端な技術だ)」が露呈された敗戦でした。「あんなに疲れ切った選手たちを見たのは初めてだ」。敗将ジーコのこの言葉が証言です。
さて、バレーボール観戦法で昔から、こういう言葉があります。「素人は名アタッカーばかりを観る。ちょっと分かってくると、そういうアタッカーへのトッサーを観る。最も分かった人は、そのトッサーにチームがどういうレシーブ・パスを供給しているかを観る」と。「別に分からなくとも良い。俺はポイントゲッターを観るよ」というのも当然の一観戦法として、まー以下を聞いてください。
このバレーボールの「レシーブ・パス」とは、「敵の攻撃なりサーブなりを上手に受け止めて、身方の攻撃に転換する技術」です。 これが強いチームがまさに基礎が強いということ。最も困難なこの基礎が非常に強いチームならばポイントゲット策も当然鍛えているだろうという含みまでもが、ここに存在しています。
さて、サッカーでこの「レシーブ・パス」に当たるのはなんでしょうか。これこそ「敵ボールを潰す組織・技術」です。敵ボールを、シュートされる以前のできるだけ前で潰せること、これです。サッカーでもこれが弱いと、身方の攻撃機会が非常に少なくなって、攻められっぱなしになってしまう。
敵ボール保持者を上手く囲み、パスの出先も巧みに塞ぐ。その上で、最も近い身方がボールにちょこんと足を出して、自分でもしくは身方の誰かにボールを奪わせる。こういうことです。豪州の大男相手にこれができたら楽しいでしょうね。そこを観るのです。そここそまさにオシムによるジーコとの差別化であり、鍛えてきた「日本の強み」なのですね。
オシムは「日本の日本化」を目指してきたと言います。「敵ボールを組織的に潰し」、「身方ボールは潰させないように、ボールも人も速い組織的判断でゴールまで動かしていく」。この二つがオシムの中心戦略でした。組織的走力を基礎にしつつ、この二つに全精力を傾け、敵を振り回す練習を重ねてきたのでした。
まず、もともと潰しの上手い選手しか集めていません。阿部とか今野とか自クラブでは潰しが強い中盤選手を、ジャパンの最終防御ラインに使っているくらいです。
次いで、稲本も、中田浩二も付いていかなかったくらいに、「速い判断での『潰し、潰され逃れ』能力」が厳しく要求されてきました。俊輔でさえ「最も難しいこと」と語って、この「速い判断」に慣れるのに2ゲーム(そのための練習期間を含む)、これが得意な高原でも1ゲームを費やしているくらいの、困難な技術です。身方からパスをもらう前に、いくつかの出す先を確認しておかねばならぬという技術ですから。
結論 「潰し上手で、かつ、潰されずにゴールにせまる」そこばかりを見ていましょう。
今度は、ここで大男を振り回して、必ず勝ちます。以上、「通の視点」と確信するものです。そして高原が大会得点王、遠藤がMVPでしょう!