goo blog サービス終了のお知らせ 
不適切な表現に該当する恐れがある内容を一部非表示にしています

九条バトル !! (憲法問題のみならず、人間的なテーマならなんでも大歓迎!!)

憲法論議はいよいよ本番に。自由な掲示板です。憲法問題以外でも、人間的な話題なら何でも大歓迎。是非ひと言 !!!

これから数年、日本政経の最大問題   文科系

2009年01月27日 09時32分11秒 | Weblog
国際政経問題専門家・田中宇(さかい)氏の本日付配信ニュースに、またも重大問題が載っている。ここ数年の日本、世界の最大問題になると思われるので、至急紹介したい。要は、こういうことだ。

「米国債を多く持ち過ぎている日本、中国、サウジアラビアは、この値が下がって大損しないようにするために、今後も米国債を買い支え続けねばならないのか」

さて、すると、どうなるか。
日本は、全てを犠牲にしてでも、そこに有り金をはたき続けることになる。アメリカはサブプライム処理が引き起こした国家赤字を何年も、何百兆円も垂れ流し続けるのに双子の赤字で金はないのだし、中国は米国債買いを止めるという姿勢を決めたらしいから、これらの動向は米国債の値を常に下げ続ける方向に働くのである。すると日本などが、値下げしないようにその都度買い支えることになる。トヨタなどアメリカを最大市場とする日本企業からも、この買い支えへの政治的圧力が日本政府に協力に加えられるだろう。なんせこの米国債、日本と中国で300兆円ほど持っているらしい。

すると、その先はどうなる。こんな結論?
「永遠の対米従属以外に生きる道がないとあきらめている日本の人は、こうした事態を「しかたがない」と思うのかもしれない」

さて、さわり部分の抜粋である。

【 米国のオバマ新大統領は、選挙前から就任時までの数々の演説で、自己犠牲のボランティア精神を持って米国の再建に当たろうと米国民に呼びかけてきたが、1月23日のウォールストリート・ジャーナル(WSJ)は「オバマは自国民だけでなく、中国や日本、サウジアラビアといった世界の債権国に対しどんどん巨額になる米国の財政赤字を埋めるための米国債の購入という、自己犠牲を行わねばならないと宣言すべきだった」と皮肉る記事を載せた。

 米国の金融経済難は今後何年か続き、毎年1兆ドル以上の財政赤字が出る状態になりそうだが、財政赤字の多くは米国内で消化できず、世界各地の債権国、中でも黒字額が大きい中国、日本、サウジアラビアなどが、巨額の米国債を買わざるを得ない。さもないと、米国債は債務不履行に陥り、債権国がすでに持っている米国債の価値が急落し、ドル崩壊(a run on the dollar)が起きて、債権国自身が困窮する。しかし債権国の方も、世界不況や原油安の影響で、以前のような経済的な余裕はない。しかし債権国が米国債を買わないと、世界は破綻する。債権国は、国内経済を立て直すための資金を減らしても米国債を買うという自己犠牲を行わねばならないと、オバマは宣言すべきだと、WSJは書いている。

 永遠の対米従属以外に生きる道がないとあきらめている日本の人は、こうした事態を「しかたがない」と思うのかもしれない。だがWSJはもっと現実的で「世界不況がひどくなるにつれ、外国政府が米国債を買い続けるのは、経済的・政治的に難しくなる」と書き、外国に無限に国債を買ってもらうのは無理だと言っている。中国はすでに米国債を買わない姿勢を打ち出しており、サウジアラビアでも米国から距離を置く発言を皇太子が発している。

 記事は「債権国は、米国債は(すでに事実上)元本保証がないことを容認せねばならない」とも書いている。最近、WSJやFT(フィナンシャル・タイムズ)といった経済専門紙が、今回のようにはっきりと米国債の破綻を予測する記事をたびたび載せるようになっている。米財政やドルの破綻は、やはり近いと思わざるを得ない。「世界最強の米国が財政破綻するはずがない」と考えるのは、もはや以前のイメージにとらわれた、非現実的な思い込みである。】


(追加です)
上の「米国債をめぐる今後の見通し」で、僕がコメントしなかったもう一つの方向も、観ておきたいと思います。田中宇氏はそれをちゃんと書いているから。こういうふうにね。
【 WSJはもっと現実的で「世界不況がひどくなるにつれ、外国政府が米国債を買い続けるのは、経済的・政治的に難しくなる」と書き、外国に無限に国債を買ってもらうのは無理だと言っている。中国はすでに米国債を買わない姿勢を打ち出しており、サウジアラビアでも米国から距離を置く発言を皇太子が発している。
記事は「債権国は、米国債は(すでに事実上)元本保証がないことを容認せねばならない」とも書いている 】

米国債買いから中国が抜けて、サウジも抜けて、日本だけで買い支える? こんなことはとうてい出来ない相談だ。すると「米国債暴落」に。そして、国家も家庭も大赤字のアメリカは、アイスランドのような破綻国家に。そうなるとドルの価値もGMの株券のように暴落して、1ドル10円とか。するとトヨタももう、車の輸出すらできなくなる。
そんな米国債買取りはもう、今からやめておいたほうが絶対によい。だけど、前例踏襲で優柔不断な官僚も、それに導かれている与党も、到底できないように見えるよね。
するとどうなる。これらの付けが全て国民に回されていく。
さて、「だからこそ消費税!」、これが自民党の現在なのでしょうね。

もう、大変なことだ! この二つ以外の、別の想定がなにかあるかな?



コメント (8)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 1 日で親族48 名を喪ったある... | トップ | なぜ第一章が天皇で、第二章... »
最新の画像もっと見る

8 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

コメント日が  古い順  |   新しい順
軍事費に大ナタを (直観人)
2009-01-27 16:28:43
 アメリカで一番支出を削るべきは軍事費しかありません。
 それに気づけばアメリカの再生もあるかもね。

 戦後ここまでにしてくれたアメリカだ、多少は義理立ては仕様がないか。

 でも心中までは嫌だね。
返信する
ドル崩壊は (落石)
2009-01-27 18:17:12
間違いないでしょう。
問題は崩壊の仕方です。

オバマさんはブッシュさんとは違って、
ソフトランディングを目指していると
思います。

それはお金持ち国家の共通の利益になるはず。

問題は誰が主導権を握るのか?です。
この争いがキビシサを増していきます。

日本はこうした複雑な関係のなかで
上手に泳げるのか?
ポイントは、先走って
アメリカの言いなりにならないこと。




返信する
日本にできるのか? (平 和平)
2009-01-27 18:35:44
 田中さんのご意見に賛成です。アメリカ債の買い支えによる危険性は10年も、場合によってはもっと前から指摘されている事です。
 アメリカ債の30%近くは日本が受け持つという密約?がされているのではないかと思うほどです。
 国民むけには、高齢化社会に対応するためと言い、貯めに貯めた日本の年金積立金も、
「アメリカ債の購入資金確保のために必ず余剰金が出るように設計されている」と言う識者もいるほどです。

 自公政権にアメリカが転覆するような事ができるとは思えません。ここは政治の舵取りをチェンジする以外ないと私は思います。
返信する
平さんへ、厳しいようですが (文科系)
2009-01-27 19:50:01
平さんへ

厳しいようですが、一言。
サブプライム債権証券化の破綻以前と以後とでは、米国債買い取りの意味は全く違います。この破綻はいつか来るとは言われていましたが、それが今、起こったのです。
だから今は、こう言える。今すぐもう、米国債は買えないのだと。それでもトヨタなどは買えというでしょうね。そこが争い。

返信する
Unknown (サイクリング)
2009-01-28 00:25:06
仮に、「保守」の対義語が「リベラル」として(厳密にいえば違いますが)、リベラルにそこまで期待できますか?
江藤惇氏の本がパッと出てこないので思い出しながら書きます。確かこんな内容でした(若いリベラル論客二人との対談)。

1、外国に行って、人権を守ってくれるのは(担保しているのは)自分の国だよ。そんな自明のことをあたかも存在しないかの如く振る舞って、「世界市民」なんて根なし草のような夢想を大真面目に語る罪は重い。ウソだと思うなら世界市民ですと述べて外国に受け入れてもらえるか、空港で試してみるといい

2、僕がいつ国家が一番大切なんて言った? 考え方がフィックス(固定)してるんじゃないか(公=政府=与党支持などではない)。政府与党が僕の言っていることを賛同していると君達は思っているのか? 賛成なんかしているわけないじゃないか。中曽根(当時の首相)なんかは、アメリカにおべっかを使い、中国の機嫌をとって、ただただ平穏にという政策を結局は崩してないじゃないか。ことなかれ主義だよ。


九条については1月12日の「9条に反対のみなさんに」のコメントも(頭の体操として)ご覧ください。
返信する
Unknown (サイクリング)
2009-01-28 00:57:11
物事は単純化したほうが分析しやすいし、描写しやすいものです。しかし実際はそう単純ではないから難しいですね。
たとえば、日本の財政赤字についてですが、日本国債を買っているのはほとんどが日本人なので、「日本人が日本を見捨てない限りは破綻しない――というか、大きな悲劇(かつての韓国のような経済危機)は起こらないという見方があります。しかし一方、日本の株を大きく"買い越し"しているのは外国人投資家だから、「財政赤字」という火ダネはできるだけ小さくしておいたほうがよいという考え方もあります。
アメリカは双子の赤字(貿易・財政赤字)だからいつかは破綻するとして、ではどうすればよいのでしょうか(中国だって巨額の財政赤字を抱えてますし、今、アメリカ経済が破綻しては「世界の工場」として発展を続けるのは困難なので、米国債購入を制限するとしてもおのずと限界があります)。
結論としては……EUとの関係を深めるくらいしかない!?
返信する
コメント、お疲れ様 (文科系)
2009-01-28 11:37:53
サイクリングさん、コメントお疲れ様。貴方もですが、僕も、お互いへの「フィックス」は慎みたいと思います。

ただね、前から何度も言ってきましたが「左翼とはこういうものだ」という「フィックス」は止めた方がよい。左翼といってもそれこそ「実際はそう単純ではないから難しいですね」と心したほうがよい。
そして、「物事の一般化」も止めた方がよい。「左翼=戦争(一般に)反対」などと。戦争といっても、侵略戦争の他に、(本物の)防衛戦争、独立戦争、スペイン人民戦線、パルチザンいろいろありますから。直接的にはこれらが引き起こす場合もあるわけですし。

さて、日本国債が累積国家赤字の割に大丈夫と言えるのは、1500兆円だかの貯金があるからと理解しています。
日本の株式が意外に下がっているのは、サブプライムの影響が実際よりは大きいと観られているからではないでしょうか。日本のサブプライム損失が、外国が観ているよりは銀行などで意外に少ないと分かってくれば、株は上がると思います。輸出関連企業の株は当面難しいかも知れませんが、日本のこれは今まで我が物顔にやりすぎた。内需そっちのけで、利権屋のような面さえあったでしょう? そんなふうにも今は思います。

日本に比べれば、アメリカは国家赤字の垂れ流し見込みに、家計赤字(累積貿易赤字の産物の一つでしょう)が重なって、好材料は何も無いと思います。だからこそ、米国債への日本の態度が重要になるのでしょう。アフガン次第では、さらに大変なことになってきそう。

こうして日本の株は上がると思います。ただ円高はどうか? いつまでも輸出産業や円キャリー会社の希望通りとはいかないでしょう。そもそもどれぐらいを円高というのかさえ意見が分かれるはず。90円でも高くないという専門家もいます。

枝葉の話はよいですから、幹の話をしましょうね。もっとも枝葉のはずが幹になるということもある。今は日本の第一次産業がちょっと脚光を浴び始めました。



返信する
残したお応えを (文科系)
2009-02-03 14:42:32
江藤淳の「世界市民批判」に一言。

僕は世界市民のつもりである。
国家が国民を守るなどは当然の話。近代発生の国家社会契約説ではないが「国民と国家との契約関係」と、僕は単純に考えている。
そのために税金払ってきたんだし、教育、子の教育、勤労などの国民義務もちゃんと果たしてきた。そういう権限で、「国家は契約を守れ」と言いたいだけである。

さて、以上のことと愛国とはまた、全く別の話。こんな「国家」が愛せるか!??と。
まず、天皇がいるのが大嫌いだ。名作「橋のない川」で、「生まれつきの身分」というのを否定しているが、貴族、士族、民、朝鮮から国籍が変わった人などなどへの差別を「あってはいけないこと」と言うのと全く同じ理屈で、天皇の立場が嫌いなのである。生まれつき食うのに困らず、しかも非常に贅沢に食っていける家系があるというのがまず、腹も立つ。

憲法文面に反して軍隊を作り育ててきたという、日本政治最大の誤魔化しにも腹が立つ。こんなことやって子どもに示しが着くか! 「世の中こんなもんだよ」と嘘を教えているようなもんではないか。軍隊作るんなら、憲法変えてからやれと言いたい。今までは変えれなかったのである。何が「自衛」だ。何が「解釈」だ!

また、今のワタリ死守への執着などを見ても、国家内部で最も嫌いなのは、天皇と並んで官僚である。あいつらに比べれば、今の自民党など可愛いもんだとさえ思う。こんな時代に、ものすごい抵抗勢力であるとも思う。首相が呼んだ会議に出ない人事院総裁など、すぐに首を切ってしまえ。

こういうことどもを思うにつけても、愛国などは僕の気分からはほど遠く、ただ「契約」と叫ぶのみである。俺が正直に契約守ってきたんだから、国家はもっともっと真面目にやれと、そう要求したいだけだ。

国家とは別の国、その文化、風俗などについては、一長一短を思う。嫌いな面も多いが、本日はこれにはふれない。これとても、安い人格が日本人であると言うことで高くなるというものでもないと言いたい。こんなのは虎の威を借る狐という。国に対して励むのはろくなことがないから、自分に対して励むべし。
返信する

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。