福島第一原発 外洋流出汚染水基準を超す濃度(15.9.12 中日新聞)
東京電力福島第一原発で十一日、建屋周辺の雨水などを集める排水溝の水が堰を越えて外洋に流出した。四月以降、確認されただけで七回目。漏れた水量は不明だが、放射性セシウム134が1㍑当たり110ベクレル(放出限度は同60ベクレル)含まれ、法的に認められる濃度を超えていた。
東電によると、福島第一では十一日未明から朝にかけ、一時間当たり最大十七㍉の雨が降った。溝の出口付近でせき止められた水は八台のポンプでくみ上げ、専用港につながる別の溝に流し込んでいる。しかし、ポンプの能力が追いつかず午前三時すぎから七時すぎまでの間、三回にわたり堰を越えて外洋にあふれ出た。
溝を流れる水のセシウム濃度は、通常時の一㍑当たり計100ベクレルを超えることは少ないが、大雨の際は土砂も混じるため、大幅に高くなる。
東電は溝を専用港に流れ込むように付け替え、影響を緩和する対策を進めているが、工事は来年三月ごろまでかかる見通し、一方、排水溝が狭いことから、ポンプ増強などの対策は難しいと説明。担当者は「溝の清掃や敷地の舗装で、放射性物質の濃度を下げていきたい」としている。
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除染廃棄物の袋大雨で川に流出
同じ日の中日新聞には、大雨の影響で福島県飯館村の河川が氾濫し、東京電力福島第一原発事故に伴う除染で出た汚染廃棄物が入った大型の除染袋が川に流れ出したと環境庁が発表したという記事もありました。八十ニ袋を発見し三十七袋を回収したが、周辺一帯が冠水、道路が寸断されていて調査できていない場所もあり、全体の流出数は把握できていないということです。
その後の報道で、流出した袋は二百四十袋で、百十三袋を回収したが、一部の袋は破れて中身が空になっていたということです。
安倍首相の国際的ウソ
2020年オリンピックとパラリンピックを東京で開催することを決めた2013年ブエノスアイレスでのIOCの総会では、プレゼンテーションでの滝川クリウテルさんの「オ・モ・テ・ナ・シ」
や義足のジャンパー佐藤真海さんの体験談がIOC委員の胸を打ちましたが、委員の間には福島第一原発の事故の影響を懸念する声も多くありました。
これに対して安倍首相は「放射能はアンダーコントロールされている(東電の専用港に閉じ込めている)」と説明しましたが、コントロールされていないことがはっきりしました。政府は原発の再稼働を進める方針ですが、国民の生命・安全を危うくする原発は廃棄すべきです。
大西 五郎
東京電力福島第一原発で十一日、建屋周辺の雨水などを集める排水溝の水が堰を越えて外洋に流出した。四月以降、確認されただけで七回目。漏れた水量は不明だが、放射性セシウム134が1㍑当たり110ベクレル(放出限度は同60ベクレル)含まれ、法的に認められる濃度を超えていた。
東電によると、福島第一では十一日未明から朝にかけ、一時間当たり最大十七㍉の雨が降った。溝の出口付近でせき止められた水は八台のポンプでくみ上げ、専用港につながる別の溝に流し込んでいる。しかし、ポンプの能力が追いつかず午前三時すぎから七時すぎまでの間、三回にわたり堰を越えて外洋にあふれ出た。
溝を流れる水のセシウム濃度は、通常時の一㍑当たり計100ベクレルを超えることは少ないが、大雨の際は土砂も混じるため、大幅に高くなる。
東電は溝を専用港に流れ込むように付け替え、影響を緩和する対策を進めているが、工事は来年三月ごろまでかかる見通し、一方、排水溝が狭いことから、ポンプ増強などの対策は難しいと説明。担当者は「溝の清掃や敷地の舗装で、放射性物質の濃度を下げていきたい」としている。
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除染廃棄物の袋大雨で川に流出
同じ日の中日新聞には、大雨の影響で福島県飯館村の河川が氾濫し、東京電力福島第一原発事故に伴う除染で出た汚染廃棄物が入った大型の除染袋が川に流れ出したと環境庁が発表したという記事もありました。八十ニ袋を発見し三十七袋を回収したが、周辺一帯が冠水、道路が寸断されていて調査できていない場所もあり、全体の流出数は把握できていないということです。
その後の報道で、流出した袋は二百四十袋で、百十三袋を回収したが、一部の袋は破れて中身が空になっていたということです。
安倍首相の国際的ウソ
2020年オリンピックとパラリンピックを東京で開催することを決めた2013年ブエノスアイレスでのIOCの総会では、プレゼンテーションでの滝川クリウテルさんの「オ・モ・テ・ナ・シ」
や義足のジャンパー佐藤真海さんの体験談がIOC委員の胸を打ちましたが、委員の間には福島第一原発の事故の影響を懸念する声も多くありました。
これに対して安倍首相は「放射能はアンダーコントロールされている(東電の専用港に閉じ込めている)」と説明しましたが、コントロールされていないことがはっきりしました。政府は原発の再稼働を進める方針ですが、国民の生命・安全を危うくする原発は廃棄すべきです。
大西 五郎
「放射脳」の被害を、もっと調査すべき。