goo blog サービス終了のお知らせ 

九条バトル !! (憲法問題のみならず、人間的なテーマならなんでも大歓迎!!)

憲法論議はいよいよ本番に。自由な掲示板です。憲法問題以外でも、人間的な話題なら何でも大歓迎。是非ひと言 !!!

マスコミ報道の歪み(11)重ねて、歪みすぎた朝鮮報道  文科系

2018年02月26日 13時13分09秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
 今日の中日新聞にも2つの歪み記事があります。それも、大変歪んだ、ファッシズム前夜とさえ言えるような。以下、そういう論証を試みてみました。

 なお最初に言っておきますが、僕は北の残酷な独裁体制をば、心から憎む者です。が、一国の政治体制はその国民が決めるものだと考えています。よって、他国が革命を輸出するとか、ましてアメリカが同じ「ならず者国家」イラクに戦争を仕掛けてその国を潰したとかの蛮行をば、もっと憎む者です

 さて、本日新聞記事見出しの一つは、
『(北が)米韓軍事演習 中止狙う』
 今一つが、『「訪韓 金英哲氏は艦船撃墜主犯」韓国内反発強く』
 この二つの記事に「ファッシズム前夜」を見つけるのは難しいのですが、以下のようにその事を論証してみました。

①米韓軍事演習は、「ならず者国家」を「完全に破壊する」と述べてきたアメリカ方針の下では、元来同胞国である朝鮮両国が敏感に反応して当然ではないでしょうか。それをこう書くのは、歪みにしかなりません。
『融和姿勢をアピールすることで、北朝鮮への制裁強化を優先する米国に、朝鮮半島の緊張激化の責任を押し付ける思惑もある』
『(金英哲氏の発言は)演習の中止や先延ばしを実現させるために、米韓を揺さぶるものだ』
 この二つの文章は、アメリカが「北の破壊」を宣言して南北戦争情勢を作ってきた責任を取り除いてやるようなものではないでしょうか。何度でも言いますが、北の核開発は国際法上の「開戦」理由にはなり得ませんし、アメリカもこう述べてきたのです。「ならず者国家」だから破壊すると。

②二番目の記事は、日本という外の国から「韓国内にも融和反対派がこんなに存在する」と世に訴えるものであって、他国の「反政府的な」と述べても良い民間の動きをアピールしているという意味で、「客観報道を装った、かなり作為的な記事」と読みました。
 こうして、現情勢ではいずれの記事も南北朝鮮融和を牽制して緊張を激化させ、「ならず者国家」を「完全に破壊する」としてきたアメリカの方針を側面援助する役割を果たしてると言えないでしょうか。

③ちなみにこの「対北開戦側面援助」は、本日の新聞にある日本政府の強行姿勢にこそ合致しています。意識しているか否かに関わりなく、そうなるのではないでしょうか。
『瀬取り 米韓も監視を 政府、北制裁へ分担要請』
 この記事内容を最も短く要約すれば、こういうもの。「今の北制裁の最先端、瀬取り監視を、米韓は日本並みに強化せよ」

 なんのことはない、北制裁に世界で最も熱心なのが日本政府とマスコミですね。「政府行動を客観的に伝えただけだ」と(以上の僕の論証に)反論するとしても、もう少し批判的な書き方もあり得るはずです。
 ここでは是非、「アメリカによる石油禁輸が日本の真珠湾奇襲・太平洋戦争の最大原因」と報道された我が国の歴史的事実なども思い起こして欲しいもの。つまり、国連が認めた以上の日米独自制裁強化とは、もう、戦争を仕掛けているのと同じ事なのだと思います。
 こういう日本のマスコミを含めた外交情勢全体が、トランプの「ならず者国家」への強行姿勢と相携えて、なにか朝鮮戦争前夜へと向かっていくようなものと述べたら、言いすぎになるでしょうか。折しも今の安倍政権は「対米弱気でズブズブ」と言う有様。これも当たり前だと思う理由に、僕はこういうことを想起しています。
『日本国民1人当たりGDPがこの20年ほど一国負け続けの世界第2位から30位へ。全てアメリカへの輸出依存、対米金貸し、内需の柱・一般消費の低迷という経済体制を組んできたからこうなったのですが、今トランプが言い始めたように対中国同様の自動車輸出規制をかけられたら、日本国、完全に、アウト』
 かくて日本国が現政権を続けるためには、アメリカの言う通りに外交政策上何でもありと、そう観るのはうがちすぎでしょうか。
 

コメント (4)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 福島・子ども甲状腺癌・論争は... | トップ | マスコミ報道の歪み(12)... »
最新の画像もっと見る

4 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

コメント日が  古い順  |   新しい順
再度のコメント (文科系)
2018-02-26 14:44:56
 これは23日の(10)に付けたコメントだが、ここにも転載しておきたい。

『 全体主義国家 (文科系) 2018-02-23 15:40:36
 国のマスコミほとんどが誤った国家外交を助けるような論調ばかりになった時、その国は全体主義に足を踏み入れ始めたのだと思う。安倍の、マスコミ社長らとの定期会食会などは、その意味では論外のものではないか・・・?』

 ファシッズムというのが遠大な計画の元に意識して作られるものだとは思わない。「世界的な金や人の貧困」の下で、「おかしな事」の積み重なりが悪循環しあって、気づいてみたら後戻りできなくなっていたと言うようなものと考えている。
 そんな中で「大本営発表」は特に危険なものと警戒したい。マスコミ陣の責任は大なのである。
返信する
Unknown (Unknown)
2018-02-26 18:14:01
文ちゃんが乱発する「歪み」認定・・
マスコミ報道が歪んでいる事には、同意するけど、
どう見ても、文ちゃんの方が歪んでいると思う。
文ちゃん、マスコミに対して、「自分のほうが正しい」と思うなら、もっと、公な場所に出てみればいいのに。
・・まあ、相手にされないだろうけど。
返信する
マスコミ北報道の偏向点  (文科系)
2018-03-02 00:50:11
 マスコミの北報道において最も偏っている点を指摘したい。
①トランプ・アメリカが「北を完全に破壊する」と繰り返してきたのは、核が原因ではない。「ならず者国家」だからなのだ。イラクを潰したのが、「(嘘の)大量破壊兵器」が理由ではなくって、「ならず者国家」だからということと丁度同じ理解が出来よう。自分からは決して撃てない北の核などは、脅威でも何でもない。

②ところで日本のマスコミは、北の核のことは語っても、「ならず者国家」とはなんぞやを語ったことがあるだろうか? つまり、北を破壊すると言うアメリカを、日本人向けの別の理由付けで美化していることになる。

③さて、①と②を合わせるとこうなる。日本マスコミは、アメリカの真の開戦理由を何も語らず、別の理由を語ってきたわけだ。つまり、日本人向けに戦争へと世論形成をなし、誘導しているのと同じ事にならないか? こんなことがもし意識してやられてきたのならば、日本植民地戦争を「大東亜共栄圏目指して」と美化してきたことと同じ手法とさえ言えるだろう。
返信する
戦争直前だった! (文科系)
2018-03-11 19:58:37
 エントリー文中で書いた以下の事は、決して言いすぎではなかったという、資料が出て来た。
『こういう日本のマスコミを含めた外交情勢全体が、トランプの「ならず者国家」への強行姿勢と相携えて、なにか朝鮮戦争前夜へと向かっていくようなものと述べたら、言いすぎになるでしょうか。』
 内閣府の1月世論調査結果がこの10日に発表されたが、それによると「戦争に巻き込まれそう」と感じた人々が9割近くいたというのだ。これは尋常な数字ではなく、全く異常事態と言ってよい。事が戦争であり、この日本が巻き込まれそうとほとんどの人が感じていたという、この異常。

 戦争直前情勢とは、エントリーにもあるように2つの事があった。一つは北の核で、今一つはアメリカによる先制攻撃。そして、日本という国は馬鹿馬鹿しいことに、「北の核が飛んで来る」として、防御訓練をした団体まであったという。こういう団体自身が、「巻き込まれそう」という雰囲気を作ったことにもなるのである。北から核を撃つなどということはあり得ないのに。
 アメリカの先制攻撃は、これはありえたといっておかしくない。トランプ自身がこう語ってきたのだから。「北はならず者国家」。「こういう北は完全に破壊する」。

 こうして、今にも戦争かという情勢を作ったのは、言わばアメリカなのである。嘘の理由でのイラク戦争開戦という実績もあることだし。
 飛んでもない国と安保条約を結んだものだ。条約国が無意味な戦争をしようとしたら止めるのが常識だろうに、我が首相はアメリカにはいつも「ご無理ごもっとも」どころではない、追従の態度ばかりである。これでは国民はいつも戦争(巻き込まれ)を恐れていなければならない。
返信する

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。