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新聞の片隅に載ったニュースから(番外編Ⅹ 13.11.13)   大西五郎

2013年11月14日 15時16分32秒 | Weblog
 もっとテレビも(秘密保護法案の)報道を(毎日新聞夕刊・熱血!与良政談)

 何でもかんでも「秘密」に指定し、それを未来永劫、保護する法案。国会で審議が続く特定秘密保護法案を私は最近、テレビやラジオでこう呼んでいる。それが決して大げさな言い方でないことは、みなさんにも理解をいただき始めていると思う。
 私たち報道に携わる者にとって深刻だというだけではない。一般市民も巻き込まれる恐れが十分にある。
 よく挙げられる例を一つ。居酒屋で官僚ら特定秘密の取扱者が特定秘密に関わる会話をしているのをたまたま聞いてしまったとする。その事実が判明すれば漏らした官僚は恐らく逮捕。聞いてしまった市民は逮捕されないかもしれないが、警察に事情聴取され、家宅捜索を受けて携帯電話やパソコンを押収される可能性がある。
 一方、万一起訴され裁判になった場合でも特定秘密は明らかにされない。自分がどの情報を聞いたのが罪になるのかさえ分からないのだ。
 秘密の分野が防衛や外交だけでなく「特定有害活動(スパイ活動など)の防止」に拡大したことで、警察当局が日ごろ、私たち市民に対して、どんな情報収集活動をしているのか、ますますチェックしにくくなるという問題もある。
 政府・与党は「日本は情報がダダ漏れで、これでは米国から防衛(=軍事)情報をもらえない」と説明する。最近は米国の方がダダ漏れだと突っ込みたい気もするが、百歩譲って日本側に問題があるというなら、まずコンピューターなどのセキュリティシステムの強化にお金をかけるのが先ではないか。「米国の要請」を錦の御旗にして警察当局などが便乗し、秘密の範囲拡大を図ろうとしているとしか私には思えない。
 私も出演したので少し手前みそになるが、TBS系「朝ズバ!」では週初めの11日、自民党の中谷元氏、民主党の渡辺周氏らを交えてこの法案を特集した。十分とはいえないが、少なくとも数々の問題点は浮き彫りになったと思っている。
 それにしても他の放送局はなぜ、とりわけ朝の番組であまり取り上げないのだろう。重要性はないと考えているのか。難しそうな話だから視聴率が上がらないと考えているのか。新聞はもちろん、難しそうな話を分かりやすく解説するのがテレビの役割じゃないのか。

  ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  

 毎日新聞水曜日の夕刊に「熱血!与良政談」というコラムが連載されます。筆者は毎日新聞論説委員で、TBSの「朝ズバ!」で金曜日のコメンテーターを務めている与良正男さんです。
 私もかつてはテレビ局で報道の仕事をしていた身として与良さんと同じ感想を持っています。TBSは夜の「NEWS23」はよく取り上げています。「報道ステーション」は国会での質疑の模様を紹介していますが、法案の説明はあっても、問題点の追及はあまりありません。フジ系の「ニュース ジャパン」は殆ど取り上げていません。そしてNHKも「与党は来週衆議院を通過させたいとしている」と伝えても、法案を批判することは一切していません。自分たちの仕事である取材・報道の自由、国民の知る権利が侵されようとしていることにもっと敏感でなければなりません。与良さんがいうように「もっとテレビも報道を」です。
                                    大西 五郎
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書評の予告「福島原発事故 県民健康管理調査の闇」  文科系

2013年11月14日 11時45分55秒 | 文化一般、書評・マスコミ評など
 もう少ししたら、岩波新書「福島原発事故 県民健康管理調査の闇」(日野行介、毎日新聞東京社会部記者著)の書評を書きたいと思っている。今3分の2ほど読み終わったところで、ここの過去ログを調べていたら、この本のさわり部分を紹介した拙稿が既に存在していると分かった。それも、以下のように三つも。

保安院の大罪(67)「被害後遺症の誤魔化し開始か!」  2012年05月18日
保安院の大罪(87)尿検査ナシの怪  2012年10月27日
保安院の大罪(93)福島県健康調査座長の不思議な謝罪  2012年11月20日

 これらバックナンバーは、右欄外の「バックナンバー」と書いた年月欄から入ってお読みいただける。例えば、その12年5月をクリックしていただくとその欄のすぐ上にある今月分カレンダーが当該年月のものに替わるので、その例えば18日をクリックすると「67」がお読みいただける。
 上の三つでお勧めは「93」だ。ここには、毎日新聞記事が紹介されていて、その記事末尾に日野行介氏の記名があった。上の三つも彼のスクープが関わっていると今分かったのだが、福島県が子どもの被害などをいかに隠蔽しようとしてきたか。その体質は酷すぎると改めて慨嘆したところだった。
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随筆 「サッカー選手と監督、勝利と面白さ」 文科系

2013年11月14日 11時23分40秒 | 文芸作品
 標題のことで少々。
 先ず一つ目は、両方とも大切なのは明らか。問題はその比重であろう。そこで僕は時として起こるこういうことに目を付ける。
 一国なり世界なりで名もないチーム、監督が、その国なり世界なりのトップとしては名もない選手たちとともにそのレベルトップに急激にのし上がっていく場合がある。これはつまり、適切な戦術徹底と選手育成とを並行して成功裏に進め、上り詰めていく場合と言える。
 国の2~3部からいきなりトップに上がってきて優勝を争うような監督。ネルシーニョとか手倉森、イタリアでのザックなどがこの例になるだろう。さらに、一国でも2部にいたとかさほどでもないチームが数年でいきなり世界の頂点を争うようになるケースすら存在する。後者の例こそ、アリゴ・サッキとかファーガソン今のユルゲン・クロップなど、歴史に残る(はずの)名監督である。クロップはまだ上昇中だが、ドルトムントでファーガソンのようになるという気がする。サッキの場合は、すぐに下部リーグ監督からミランに引き抜かれたのだが、彼等の登り詰め方は、モウリーニョやグアルディオラよりも数段激しいものがあると思う。あとの二人は名監督の下で助手のように修業したのち最初から世界に駆け上ってしまったが、前の3人はそれなりの下積み監督時代から世界の頂点まで登っていったのだ。

 逆に、選手は強かったのだが監督が替わったら即座に弱いチームになったという例は、上よりも遙かに多く、もう無数に存在する。モウリーニョが去った後のポルト、チェルシー、インテルや、グアルディオラが去った後のバルサ、そして話題に上がる世界的選手を集める割に相応しい成績が上げられないレアルなどだ。
 監督能力が選手能力より重いと考える理由は、以上の通りである。
 なお、このブログで僕が書いた最も古い部類の世界監督論にはこんなものがある。09年7月22日「モウリーニョとガルディオラ」だ。ガルディオラのリーガ監督初年度が終わった時に書いた物である。

 さて、フットボールの面白さとは何か。これは人によって異なるのは当たり前。むしろ、異なって当然とも言える。何を面白いと思っても人の自由だからである。僕の場合はこうだということを書きたい。
①スポーツである以上勝利が前提となるから、勝てるチームということが第一だ。ここから、各時代に強いということはどういうことかと研究する。例えば、ちょっと前はバルサ、いまならドルトムントだ。よって、名監督(らしき人も含めて)の勝てる新戦術に大変興味が湧く。あるいは、既定の戦術で選手を隅々まで鍛え抜くそういうチームもみたい。モウリーニョはそういう監督だと思う。こういうことのためにサッカーを見る側面が、僕としては第一ではないか。ただ、贔屓ちーむが負けたゲームも結構楽しめる方だとも思っている。勝ち負け以外にも見る点が多いからだろう。

②次いで、難しい点なのだが日本代表が負けても面白い所を見ると、我が国のチームは他国のそれよりも好きらしい。

③そして今一つは、反則が多いチームは嫌いで、敢闘精神に溢れて見えるチームが好きだ。ユニホームを引っ張るとか、痛そうに倒れることが多いチームが嫌いだし、逆にイングランドやドイツが好きなのはこの事も関係している。その意味では、攻めるサッカーが好きと言えるが、「守りの芸術」も同じように好きである。モウリーニョ・インテルがバルサを守り倒した10年CLリーグ・ゲーム(10年4月21日と29日当ブログに実況中継拙稿があります)などは、もう鳥肌が立った。モウリーニョが「守りの芸術をお見せできた!」と勝ち誇ったゲームだった。

④最後に選手についてだが、以上①~③に見事に適応している選手を多く見ることになる。新戦術や既定戦術やの徹底遂行者を。あるいは自ら仕掛ける敢闘精神や「守りの芸術」の体現者を。上記のようなチームプレーに誰よりも率先して適応し、先頭を走っていく選手に興味が湧く。そういう選手のこういう場面が最も面白いと言える。ギリギリのところで敵の連係プレイ・シュートを阻止するDF。逆に、そういうDFを見事に欺いてシュートする高度な連係プレイ。などなどである。よって、DFからFWなどを均等にまんべんなく見ていると思う。強いて言えば、ボランチ、セントラルミッドフィルダーを見るのが面白い。また、総合力の秀才選手も一芸選手も、泥臭い選手もそれぞれ楽しく見ることが出来る。
コメント (7)
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