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「組閣評定」          マガジン9条デスク日誌より

2007年08月30日 15時54分37秒 | Weblog
※ マガジン9条の「デスク日誌」を久しぶりに読んだ。予想通り組閣の評価が載っていた。今回は興味のあった後半部分を紹介したい。  (ネット虫)



私 やっぱりそうか。でも、いわゆる「お友達内閣」からは少し脱却できたような布陣だ、という評価もあるようだけど。

j それはそうとう表面的な見方だね。まず、自民党の役員人事を見るといい。今度は「お友達役員」にシフトしたってことだと思う。

私 確かに、麻生太郎幹事長や石原伸晃政務調査会長なんかは、立派なお友達だ。

j すでに石原政調会長の就任については、党内から批判も出ているよ。参院選での東京選挙区の失敗の責任は石原氏にあるわけだからね。でもね、これからのキイになるのは麻生幹事長だね。

私 なぜ?

j 安倍晋三「戦後レジーム脱却路線」を、最もよく理解してくれているのは、考え方が極めて近い麻生太郎氏だからね。その麻生氏を、党内ナンバー2の地位につけたのは、どうあっても「戦後体制打破」という路線は変えないという、安倍首相の強いメッセージだと思う。

私 そんなに麻生さんと安倍さんは近いの?

j 麻生氏はかなり年上だけど、ほんとうの盟友といっていいんじゃないかな。なにしろ麻生さんて人は、前の小泉首相から外務大臣に指名されたとき、「オレみたいな右翼でもいいのかな?」と言ったと伝えられるくらいの人物だからね。安倍さんと同じような、かなり右寄りの考え方の持ち主であることは、間違いない。

私 それだったら、中川昭一前政調会長も同じお仲間だったんじゃないの。なぜ、中川さんは残さなかったわけ?

j 中川氏も残すということになれば、またも「お友達」批判が避けられないと判断したんだろうね。しかも、参院選投票日の夕方、惨敗がまだ明らかになる前に、早くも「何があっても首相を続投すべき」と安倍氏に伝えたのが麻生氏。これで盟友関係は一層強固になったとされているんだ。そんなこともあって「もし自分が退陣しなければならなくなったときに後を託すのは、同じ考え方の麻生氏」と、安倍氏は決めたと言われている。

私 じゃあやはり、ネオコン改憲路線は変わらないわけ?

j それこそが、安倍首相のたった一つの拠り所だから、何があったって変わりはしないよ。

私 幹事長ってナンバー2って言うけど、そんなに強大な権力を持てる地位なの?

j それは凄いよ。だって、首相が内閣や国会で忙殺されている間は、実質的な自民党のトップなわけだから。それに、とにかく自民党の金をすべて握ることになる。

私 そうか、金を握れば強いな。

j 自民党の年間予算は、300億円以上とも言われている。しかし、これは詳細は分からない。そのうちのどのくらいの金を、自民党の幹事長が自由に動かすことができるか、それは誰にも分からない。

私 それは凄い話だ。その金が、権力を生む根源になっているということだね。さすが政権与党。

j しかも、選挙が近づくと、この金はもっと膨大にふくれ上がる。財界・企業からの献金が急増するからね。選挙に金が必要な候補者たちが、幹事長に頭が上がらなくなるわけが分かるだろう? その上、候補者の選定や選挙区の区割りなどの決定権も全て幹事長が持っているからね。

私 なるほど。そろそろ衆議院解散か、なんて話も聞くしね。

j 参院が与野党逆転した今度の国会で、特に「テロ特措法」延長問題をめぐっては紛糾することが必至だし、それでにっちもさっちもいかなくなれば、当然、国会解散、総選挙ということも考えられる。早ければ、今年の12月、遅くても来年3月ごろには総選挙があるのではないかというのが、永田町でのもっぱらの観測なんだ。

私 そうすると、安倍・麻生ラインが力を発揮する。

j そういうこと。政界では「ダブルA」と言われているほどのおふたりだからね。

私 えっ、「ダブルA」 って言うの? 知らなかったなあ。じゃあやっぱり、「戦後レジームからの脱却路線」や「美しい国作り路線」は変わらないってことじゃないか。なんだかなあ。

j いやいや、それは自民党内だけでの話であってね、例えば連立相手の公明党なんかは、もうかなり腰が引けているからね。その路線がすんなりと通るとは、とても思えない。

私 ああそうか。公明党のことをすっかり忘れてた、あははは。

j 無理もない。国民から忘れられるほど、公明党の影はそうとうに薄くなってきている。党内には、太田昭宏代表の今回の参院選での敗北の責任を問う声も、かなり燻っているから、このまま「ダブルA」にくっついていっては、衆院選はとても戦えない、との反発がいつ吹き出すかもしれない。一枚岩と言われていた宗教政党の内部も、そうとうガタガタし始めているのが現状だということだ。

私 そうなれば、公明党の動向が自民党内に波及することも考えられるんじゃないの?

j その通り。安倍首相は「選挙の顔」として、小泉人気の後釜に座ったわけだ。事実、発足当時は異常ともいえる支持率を得た。ところが、人気に溺れて国民不在のわけの分からない公約を連発、「国民の生活の痛みがまるで分かっていない」と猛反発を受け、それが参院選惨敗につながった。でもね、この人、そこんところがまだよく理解できてないようなんだねえ。あれだけ、国民にNO! を突きつけられてもなお、「美しい国作り、改革を続行していくのがわたくしの使命であります」なんて言い続ける。ほとほと呆れるね。

私 それが今後も続けば、「選挙の顔」としての役割は終わる。「顔を変えよう」という声が、自民党内から吹き出す。

j まあ、そう流れるのが順当だけどね。ところがここで「人事=内閣改造=大臣の椅子」ってのが、強力な効果を発揮するんだなあ。

私 ん? 

j まったく悲しくなるね(笑)。

私 ああ、舛添要一厚生労働大臣(一緒に、笑)。

j あれだけ首相退陣論をぶち上げていながら、コロリと大臣の椅子に飛びつく。退陣を迫った首相からの入閣要請ならば、普通、断るのが筋。どんなリクツをつけるのかと思ったら、

私「あんなに批判をしていた私でいいんですか、と聞いたら、むしろそういう人が必要なんだ、と言われた」とか話していたよね。ああ、物は言いようだなあ、とつくづく感心しました(苦笑)。

j それに、各派閥の領袖や幹部クラスを6人も閣僚や党役員に取り込んだ。身内にしてしまえば怖くはない、ってことだろうけど、なんだか見えすいてるねえ。

私 そうか、黙らすには大臣の椅子で釣るのがいちばん、というわけか。それにしても、そんなにその椅子は座り心地がいいのかなあ。

j なんたって、外国へ行ったときの相手国の扱いが違う。一議員と大臣では、もう天地の差よ。まあ、国内でも同じだけどね、とにかくこのVIP待遇ってのには、みんな憧れる。それにSPも付くし、「オレも偉くなったなあ」と実感するらしい。

私 だからみんな、とにかく大臣になりたくて仕方ないんだ。

j 切ないけど笑えたのは、参院枠で入閣確実と言われていた自民党参院前国対委員長の矢野哲郎氏。モーニングまで用意して事務所で記者団相手に余裕で待ち構えていたのに、結局、なしのつぶて。とてつもない恥をかかされたわけで、もう顔が引きつっていた。そうとう怒ってたね。官邸に抗議に乗り込む、なんて噂もあるほどだ。でも、みっともない。あれが、大臣病患者の典型ってことだろうね。

私 大臣病患者、ね。

j 面白い人もいたよ。初入閣組の遠藤武彦農水相。「最後まで残ったポストが私に振り分けられた。参ったなと。ここだけは来ないほうがよかったと思っていたので」と、思わず口走った。

私 あはははは。正直モンだなあ、笑える。でもそれじゃ、受けなければいいのにね。

jだから、そうまでしても大臣になりたいわけよ。

私 それにしても、面白味のない改造だったね。そうとうに綿密な「身体検査」もやったらしいから、あまりスキャンダルも出ないだろうし。でもさ、「身体検査」って、笑えるよね。

j まったくね。小学生じゃないんだから。でもね、そう身奇麗な人ばかりじゃない。いろいろとスキャンダルの芽は、すでに出てる。

私 えっ、そうなの?

j 例えば、文科相に留任した伊吹文明氏。この人、今年の1月に、家賃が要らないはずの議員会館に政治団体を登録しておきながら、年間4千万円もの事務所費を計上していたことが発覚、大問題になったんだ。

私 そういえば、そんなこともあったような---。あまり話題にはならなかったように思うけど。

j まあ、松岡利勝元農水相の事件の陰に隠れて、うまく逃げおおせたということだけど、今度は彼がメディアの標的にされるから、そう簡単には逃げ切れないんじゃないかな。

私 どうしてそんな危ない人をわざわざ留任させたの? 臭い物には蓋をする絶好のチャンスだったのに。

j 彼が派閥の親分だからさ。とにかく、取り込んでしまえばどうにかなる、ということを前回学んだからね。

私 ほかにもあるの?

j もちろん、ある(笑)。今回初入閣した7人のうちのひとり、岸田文雄沖縄北方・科学技術担当相。この人、なんと今回の改造当日に、「事務所費処理に若干の手違いがあった」として、政治資金収支報告書の訂正を行った。駆け込みセーフのつもりらしいが、調べればこの先も何が出てくることやら。また、額賀福志郎財務大臣も、かつてかなりの疑惑を指摘されたことがある。例のKSD(中小企業経営者福祉事業団)からのヤミ献金疑惑だ。そんなこともあって、経済財政大臣を辞任せざるを得なくなった過去があるし、防衛庁長官時代には、数々の不祥事の責任をとって辞任。まあ、決して真っ白な人じゃない。二階俊博総務会長も、事務所を支援者からタダで借りてるくせに、それを政治資金収支報告書に記載していなかったという問題が出てきた。これも初入閣組の上川陽子少子化・男女共同参画担当相にも、早くも消費者金融関連の献金問題などが取沙汰されている。な、早いだろ?

私 まだ組閣が終わって数時間しか経っていないのに、そんなことまで掴んでいるの? いやはや。

j まあ、我々も因果な商売ではある。でも、きちんと調べて伝えなければ、という使命感もあるわけ。

私 そうだね。とにかくいろんなことを調べて、私にいちばん早く教えてくれ(笑)。「マガジン9条」の読者も期待してるから。

j 職業上の秘密ってのもあるから、ね。まあ、なるべくお教えしますよ、「マガジン9条」読者のみなさんのために。

 というわけで、深夜の電話はおしまい。実はもう少しヤバイ話もあったのですが、彼の言うように「職業上の秘密」であり、まだ裏の取れていない情報ということで、ここには書けません。

 いずれ、それは彼が所属しているメディアで、スクープとして爆発するかもしれません。

(小和田 志郎 & 匿名ジャーナリスト)
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一千億円の空母進水・・誰が決めた!!       まもる

2007年08月30日 11時18分57秒 | Weblog
  海自:「ヘリ空母」ひゅうが進水

「ひゅうが」と命名され進水式を行った海上自衛隊の新型ヘリコプター搭載護衛艦=横浜市磯子区で2007年8月23日午後1時46分、本社ヘリから武市公孝撮影 海上自衛隊の新型ヘリコプター搭載護衛艦の命名・進水式が23日、横浜市磯子区のアイ・エイチ・アイマリンユナイテッド横浜工場で開かれ、「ひゅうが」と命名された。最大ヘリ4機の同時発着可能な広い甲板を持つ形態から、自衛隊初の「ヘリ空母」という指摘もある新鋭鑑の門出を祝った=写真・本社ヘリから武市公孝撮影。

 同艦は、全長約197メートル、最大幅約33メートル、排水量約1万3500トンの海自最大級の護衛艦で、建造費約1000億円。対潜水艦作戦の中枢艦とし
て、哨戒ヘリの十分な整備・格納スペースを確保し、他省庁のヘリも同時発着が可能という。電波探知妨害装置など対空、対艦装備も充実させた。09年3月就役予定。同型艦が1隻建造される。【本多健】

毎日新聞 2007年8月24日 

※ 上記の記事やこれを放映するTVに驚いた。何気なく一千億の建造費と書いてあるがこれは尋常ではない。国家予算一千億をつぎ込むプロジェクトである。
 それで、出来上がってから「造ったよ。」の一言でおしまいか?
 いつ、誰が、どんなふうに 決めたのだ。

 こんな金食い虫の空母なんか造るな!! 空母なら巨大なのが昔からあるじゃないか。
昔この国の総理がいみじくも言ったろう。 日本列島は不沈空母だって。
 
  
   
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「テロ特措法」の国民投票のご案内   昭和区国民投票の会

2007年08月30日 00時37分04秒 | Weblog
 「国民投票の会」では、イラク特措法、国民投票法、憲法9条改定などの是非を問う国民投票の運動を展開してきました。
 一般市民にとっては、なかなか馴染みのないこれらの政治問題について、その是非をシールを貼る行為を通して認識してもらおうというのが運動の趣旨です。
 回を重ねるたびに人々との対話も出来、とりわけ老人や若者の意識や疑問に触れる事が出来ました。

※ さて今回は「テロ特措法延長」の是非を問うシール投票を実施します。

  日時・・9月1日(土) 10時から11時まで
  場所・・千種イオン前の百米道路の高速道路下付近

 写真のような投票ボードにオレンジ色のシールを自由に貼ってもらい夫々の考えを表明してもらう心算です。
 このテーマは、秋の国会の焦点になっており、民主党の正念場ともなる法案ですが、イマイチ市民には分かりにくく馴染みにくい面もあります。
 このシール投票をきっかけに一人でも多くの方にこの法律の重要性が分かってもらえればと考えています。

 読者の皆様にもお暇があったら覗いてみてください。結果については後日報告します。

 
コメント (1)
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