九条バトル !! (憲法問題のみならず、人間的なテーマならなんでも大歓迎!!)

憲法論議はいよいよ本番に。自由な掲示板です。憲法問題以外でも、人間的な話題なら何でも大歓迎。是非ひと言 !!!

サッカー代表戦のテレビ放映 文科系

2023年09月08日 00時29分26秒 | スポーツ

 この10日と12日、サッカー男子代表戦があって、いずれもNHK総合などで放映される。ドイツで行われ、相手はそのドイツとトルコだ。世界ランクで200カ国も順位が付く世界でもずば抜けた人気スポーツだが、ドイツ15位、トルコ41位に対して、日本は随分久々の世界20位。白熱、ガチンコのゲームが観られるだろう。

 テレビやネット、新聞などスポーツ・マスコミを見ていて、「野球ばかりをなぜ映す?」という昨今、「野球(宣伝)主義マスコミ」に反発するスポーツ人は多いと思うが、そんな「人工的光景」を打ち破るためにも、皆がテレビ観戦をしようではないか!

 以下前者がNHK総合、後者が日テレで放映、現地との時間のズレから、実況放映が始まる時間はこうだ。
・ドイツ戦が、10日(日)午前3時45分
・トルコ戦は、12日(火)21時20分

 サッカーではアジアが弱くって、近辺の国に勝ち続けてもなかなか順位が上がらない日本。その中で今はザック監督時代並みに断トツに強くなっていて、世界ランク20位まで来た。
 以前8年間も続いたAFCアジアクラブ最強決定大会の大沈滞があったが、これを破って日本クラブが最近復活してきたり、カタールW杯大金星などの結果なのだろう。ここ6年のアジア・クラブ大会では、浦和2回、鹿島1回と、日本が3回優勝と復活しているのである。この大会を目指して強化している事がはっきりしている浦和の健闘、貢献が光り輝いている。

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「プレス」習得中の遠藤航  文科系

2023年09月06日 00時18分27秒 | スポーツ
 イングランド・プレミアリーグのリバプールに行った遠藤航が、監督クロップの言葉によればこういう教育を受けている真っ最中と報道された。
「我々はカウンタープレスのチームだ。それにしては、君の守備位置は下がりすぎている」

 このカウンタープレスこそ、ドイツの中堅チーム・ドルトムントからプレミア一方の雄リバプールにまで監督クロップがのし上がって行ったその戦術・ゲーゲンプレスの英語読みなのである。クロップは、ドルトムント時代には世界的強豪バイエルンを押しのけて何回も優勝するようになったり、このドルトムントをチャンピオンズリーグ決勝戦まで導いたり、リバプールに移ってから19年度には、チャンピオンズリーグ優勝までを成し遂げたのだった。日本では、このカウンタープレスを普通のカウンター戦術と同一視する解釈もあると僕は知ったのだが、全く違うとここに何度も書いてきた。どう違うか。

 普通のカウンターは、例えば最近までの世界的名監督モウリーニョの得意技。彼のは普通のカウンター戦術で、イタリア・インテル時代には、当時旭日の勢いであったガルディオラ・バルサをこの戦術によって退けている。ただこれは2010年4月の話であって、当時のこのブログにはこの闘いの詳報がいくつもある。ちなみに、クロップ・ゲーゲンプレスの出現以来、このモウリーニョがどんどん勝てなくなって来たのだから、サッカーは面白い。
 
 新たなカウンター得点法、ゲーゲンプレスは、引いて守るリトリート陣によるプレスからのカウンターではなくて、味方陣地を上下に縮めたコンパクトプレスを敵陣近くでも布陣するなど高低に使い分ける。そのいずれにしても「速攻中の敵ボールをできるだけ高い位置で奪い取って、得点に結びつける」という得点戦術・陣形なのだ。
 15年から始まったクロップ・リバプール時代は、この戦術による失点の多さもあったのだが、これが改良されてどんどん減ってきた末に、19年チャンピオンズリーグ優勝が実現したのだった。


 さて、遠藤航のポジションには、最近新たに有望な若手がリクルートされた。それも遠藤の倍ほどの移籍金だったかと覚えている。彼と張り合って30歳の遠藤がレギュラーをとれるかどうか? 日本代表のキャプテンが、ドイツ1と言われたその「強力な1対1能力、デュエル」を生かして、日本人リバプール・レギュラーを続けていくのを見たいものだ。 


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ACL、浦和レッヅ暴力事件に因んで  文科系

2023年09月03日 14時45分26秒 | スポーツ
 8月2日の天皇杯、名古屋・浦和戦における浦和サポーター集団暴力事件によって、17人の無期限入場禁止処分がでた。グランパス・ファンだけど浦和レッヅを尊敬している一熱烈サッカーファンとしては残念の極み、この事件を少々振り返るなどしてみたい。

 その数もJ最多で、強烈なファンも多い浦和は、アジアチャンピオンズリーグ(ACL)で3回優勝している。最近では、この5月にも。そして、この度の暴力事件は、明らかにこのACL出場権が関係しているのだ。今年の浦和は、来年のACL出場確実なリーグ2位以内確保が難しい雲行きになって、天皇杯優勝かリーグ戦3位に入ってプレーオフで勝つかという道だけが残っていたのが、その天皇杯で負けたからファンが荒れたのだろう。浦和のファンが、それだけACLの重要さを押さえているということで、そのこと自身は一ファンとして素晴らしいことだと思う。ACLをJリーグ全体が明らかに軽視していた時代もあったが、Jチームが世界一クラブ決定戦で、レアルやマンチェスター・シティ、バイエルンとガチンコで戦える唯一の場所だと分かってからは、Jクラブにも憧れの場所となったのだろう。

 さてそれで、このACL日本チームの闘いの歴史を振り返ってみよう。これによって、Jリーグの良さも悪さも分かるような気がするからだ。ちなみに、ACL日本最近の勝敗について、こんな疑問、問題を立ててみた。
「08年度から17年度(それぞれの年から翌年までのアジア最強クラブを決める、そういう年度である)まで8年間も、日本はどうして一度も優勝できなかったのか?」
 7、8各年度は浦和とガンバが優勝した。17、18各年度は浦和と鹿島、この5月にあった22年度も浦和優勝となると、この8年の空白がどうしても目立つ。なぜだったのか。ちょうどこの間の14年にあったブラジルWCの「史上最強代表」惨敗と並べて僕には大きな疑問になっていたのだった。

 この答えは簡単に思えた。当時の世界新潮流に反する方針をJ全体が取っていたからだ。そのことが、当時のACLを見続けていた僕には、分かりすぎる程に分かった積もりだ。
「J全体がスペイン流繋ぎに拘って、当たり弱いチームになっていた。時あたかも、ドイツ発祥のゲーゲンプレスが2010年前後から世界を席巻した格闘の時代に突入していたのに・・・」

 細かいことは省くが、13年のチャンピオンズリーグにおけるバイエルン優勝、14年のブラジル・ワールドカップでのドイツ優勝という世界潮流激変に日本全体が乗り遅れていたのである。僕はこのことを当時のACLの日本チームの弱さによって痛い程見せつけられて来た。「スペイン流の繋ぎに拘る」も何も、この8年の間に4回も優勝した韓国や1回優勝のオーストラリア・チームの強い当たりに、ボールコントロールが乱されてばかり。この姿に、切歯扼腕だったのである。
 ちなみに、「俺たちの(敵ゴール前中央などで繋ぎ尽くす)サッカー」がブラジルで惨敗を喫してからは、流石にこの「繋ぐサッカー」潮流は見直され始めた。僕は、評判の悪かった代表監督ハリルの「デュエルこそ日本に不足した世界潮流」と叫んだ代表強化が、この流れに画竜点睛を付したと確信している。ハリルがいなかったら、遠藤航や「1対1で負けていたら、話にならない」(長谷部誠)が日本全体の常識に素速くなったかどうか。ロシア大会の吉田、長谷部などはオランダの大男たちに一歩も当たり負けることなどなくなっていたのである。全盛期の吉田などは、あのイブラヒモビッチとさえ互角に格闘し、イナしていた。「日本人は小さいから、当たり強いサッカーはできない」などと、誰が言い続けていたのかという話である。

 さて、クリロナ、ネイマール、ベンゼマ、カンテ、デンベレなどを初めヨーロッパ最高選手らが、サウジアラビアにどんどん集められている。サウジが強くなるのは日本、アジアの強化にとっては望むところ。今から始まるACL予選も、目を皿にして見守りたい。マリノス、神戸、そして、日本人監督に替わって名古屋を完敗させた柏レイソルが出るのか? もし柏の進出が起こったら、これはもう劇画の世界、もう一人の日本人名監督誕生である。井原正巳と選手たちの健闘を祈る!


 ところで、僕の当ブログ記事をマイクロソフト・ビーイングでウェブ検索・移行する時、どうしてこんな「注意・警告」が出るのだろう。「この英文記事を日本語に翻訳してお読みいただきます」・・・。僕の記事がすべて「英文」とは、日本人に読みにくくさせる工作? あるいは中国か朝鮮の方の文章にする? 
 ちなみに、当ブログの週間アクセス合計は、2020年なかごろの3000~4000越から最近の1000前後へと極端に下がってきています。 
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名監督グァルディオラが出現した時  文科系

2023年09月02日 01時23分28秒 | スポーツ
 フットボールでは、監督の能力がチーム強化に非常に大きい位置を占める。これは集団球技共通の特徴と言える。日本プロ野球の野村、落合や、ラグビーやバスケットの日本代表が外国人監督を得て急に強くなったことなどが、このことを示していよう。
 フットボール界の現在世界一と識者らだれでもが認めるであろう名監督は、イングランドはマンチェスター・シティのガァルディオラである。以下は、彼が世界に出現、台頭して来た時のことを描いたものだ。当時既に功成り名遂げた感があったモウリーニョに鍛えられていったとも言えるのだが、2010年度では彼のバルサはまだモウリーニョに勝つことができなかった。グァルディオラのバルサが、モウリーニョのインテルの守備の前に、チャンピオンズリーグで完敗を喫したのだった。この完敗については当ブログ2010年4月にその記録が全部存在するので、興味のある方はごらん願いたい。7、21、29、30日などである。


『 モウリーニョとグァルディオラ  文科系  2009年07月22日
 ストイコビッチの監督初体験が失敗に終わりそうな光景を見ながら、サッカー監督というものをいろいろ考えていた。「集団球技はある程度お金があれば、あとは監督次第」と何回かここにも書いてきた。もう少し若い頃までの野村克也や今の落合を見ても、アメリカや日本のバスケットチームなどを見ても。まして、世界でずば抜けて人気のあるサッカーの世界なら、なおさらである。なにしろ、老舗チームや国家代表を有名な外国人監督に委ねることなどは日常茶飯事になっているのだから。金のあるグランパスも、ちょっとはサッカー監督の大事さというものを学ぶと良いなどと思う。

 サッカーでは特に誇り高いイギリス人が今、国家代表をイタリア人に任せているし、世界10強クラブにも入るであろうイングランド4強クラブの監督3人までが外国人であって、残りの1人も確かイングランドならぬスコットランド人なのである。外国人3人とはそれぞれ、スペイン、フランス、オランダ人だ。日本野球界でも外国人監督が増えているようだが、読売巨人軍がアメリカから監督を呼ぶなどということが、近く起こりうるだろうかと考えてみていただきたい。

 さて、現在の世界で最も優れたサッカー監督は、5人いると思う。まず、イングランドはマンチェスターユナイテッドのファーガソンと、イングランド代表監督を務めるイタリア人のカペッロ。あまりにも功成り名遂げた感のあるファーガソンと、日本の中田英寿とも縁が深いカペッロのことは省く。
 次いで、同じくイングランドのチェルシーに臨時で雇われて見事に持ち直してみせたオランダ人・ヒディング。韓国をワールドカップ4強にまで上らせたこの名監督は、ロシア代表の現役監督だったかとの二股を見事にやりおおせてしまい、世界を驚かせた。

 さて、この3人に比べれば非常に若いが、既に彼らの名声に近い監督が2人いる。1人は、イタリアはインテルミラノのモウリーニョだ。ポルトガル人の彼の名が初めて世界に知られたのは、04年にポルトガルのとあるクラブをヨーロッパチャンピオンクラブにしてしまったときのことだった。それからの実績が凄い。直後にイギリスはチェルシーの監督に転出するとすぐに何回かリーグ優勝をして見せた。これには前述のファーガソンも、アーセナルのベンゲルも本当に驚いたはずであって、彼に一目も二目も置いていることは間違いない。そのモウリーニョの現在の野心はこんなところだろう。去年の夏に就任したイタリアはインテルミラノにおいて、ヨーロッパチャンピオンクラブ杯を握ること。今年1年目にして即座にイタリアリーグ優勝を成し遂げながら、ヨーロッパチャンピオンクラブ杯は惜しくもスペインはバルセロナに取られてしまったからである。

 さて、本年度彗星のように世界に出現したのがもう1人の名監督、スペインはFCバルセロナのグァルディオラである。1部リーグでは監督初年度の08~09年シーズンでスペイン杯を得て、先頃ヨーロッパチャンピオン杯をも握って見せたのである。ヨーロッパチャンオン杯決勝の相手は、誰もが連覇を予測した先述のファーガソン・マンチェスターユナイテッドであった。若干38歳、これら全てが監督初年度のことなのだから驚きのほかはない。
 ちなみに、スペインの”読売巨人軍”、レアルマドリードが最近300億円を遙かに超える大型補強に打って出たのは全て、このガァルディオラ対策と言えなくもない。よほどのことをしない限りは、彼のチームを崩せないと見たはずなのだから。前にもここに書いたが「阪神タイガース子飼いの新人監督に日本1、いや世界1を取られたら、そのオフの期間には読売巨人軍が黙っているわけがない」と、そういうことなのである。しかしながら、この超大補強は実を結ぶまい。多分400億円近い金(ドイツはバイエルンミュンヘンのリベリーのマドリード移籍がまだ流動的である)を予定しながら、マドリードの大補強は失敗に終わるであろう。サッカーは組織で戦うものであって、だからこそ監督が最も大切なのだから。
 さてまた、このガルディオラから、グランパスのストイコビッチが学ぶべき点があるので、ここに特記しておこう。ガルディオラは就任早々、花形幹部選手二人を切って捨ててみせた。有名なロナウジーニョと、現在チェルシーで大活躍中のデコである。さらに今年の今も、チーム内得点王(確かリーグ2位)エトーを切ることも発表してしまった。ガルディオラが既に「俺が決めた」と広言している。規律を乱すダビにいつまでも恋々としていたピクシーに見習わせたいものである。
 このガルディオラ、サッカー選手としては野球のキャッチャーに似ていると思う。ボランチという、攻守双方が見える立場の名選手だった。

 ジョゼ・モウリーニョとジョゼップ・グァルディオラ、世界のサッカー界はこれから間もなく、この二人を中心に回り始めるのではないだろうか。』


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ネイマール移籍をめぐる「サッカー文化」論  文科系

2023年08月28日 03時10分14秒 | スポーツ
 ネイマールが凄まじい移籍金、年俸でサウジのアルヒラルに移籍した。ブラジルでは大騒ぎになっていて、こんな評で持ち切りだ。
「世界のフットボールの歴史で、才能を最も無駄にした選手だ」
「バルセロナ、さもなくば他の欧州ビッグクラブへ移籍したかったが軒並み断られ、ただただ金のために都落ちした」
『「自身のSNSでサウジアラビアに関する(肯定的な)ニュースを発信する度に、50万ユーロ(約7900万円)を受け取る」という報道もある』(フランスのスポーツサイト「フットメルカート」)。

 ネイマールについては、バルセロナ時代からこのブログで何度もこう述べてきた。
「彼を、現在世界最高リーグであるイングランド・プレミアリーグが取る事は金輪際ないだろう」
 理由は簡単で、彼のプレーがイングランドでは徹底的に嫌われるからである。嫌われるであろう象徴プレーがこれ。子どもらが「ネイマール!」と叫んですぐに倒れる「プレー」。彼のこれを真似するのが、世界的に流行った事が挙げられる。また現在でも実際に同じフランスリーグでネイマールと戦って来た日本の名選手・伊東純也も「彼はすぐに倒れる」と語っていた。こういう選手をイングランドが取ることはけっしてない。現にJリーグゲームでは普通に見られるような「競り合いで倒れるプレー」に、イングランドではブーイングが起こる。
 そんなイングランド事情が分かる人に分かってくれば、他国も彼を取ることはなくなっていく。彼自身はバルセロナに行きたいと述べていたようだが、以前いたスペイン二強も結局彼を取らなかった。要するに彼はスポーツ選手としては嫌われたのである。イングランドとスペイン二強以外に彼の年俸を払えるチームはヨーロッパには存在しない。

 この問題は、案外根が深くって、国によるサッカー観、スポーツ観の違いが原因だと述べて来た。観る、見せるスポーツ、つまり興行(主)サッカーか、「古のスポーツ精神を強く残している」かという違いだ。この後者がイングランドには根強く残っている。この違いが日本人に分かりにくければ、日本プロ野球のこんな例を挙げよう。

「嫌われた監督」(鈴木忠平)というスポーツ本が最近ベストセラーになって、ここでも書評をやった。『書評「嫌われた監督」(文藝春秋社) 文科系 2022年06月02日』の通りだが、勝つ、勝ち続けている名監督が首になったことを扱っている。ちなみに、あの事件は興行的理由から起こったものと、落合監督解任当時の僕はすぐに理解したものだ。「中日が勝ちすぎて、セリーグ全体の観客数が減っている」、フロントがそう考えたのだろう、と。一方、この本には、スポーツ観点からは首になるはずのない監督だったという内容、「観点」が、あふれていたからこそ、僕にはとても面白かったのである。フロントの非スポーツ的判断・運営に気づいた選手は、どんな向き合い方をしていく事になるのだろうと考え込みながら。
 案外見えないのだが実は、日本のプロ野球は今でも興行(主)的観点が強く、この観点からスポーツ的判断を切り捨てることも起こっていると、僕は観ている。

「ネイマール」とは、上手すぎたがゆえに激しい守備にも見舞われて、「商品としての自分」を傷つけるプレーを極端に避けようとした「プレー」によって自分をダメにした、そんな悲劇だったのだと思う。ラフプレーに対するスポーツ本筋論は、対抗して身体を守る技術も身につけていくということだろう。この本筋論が弱くなった国からシミュレーションが多くかつ大げさになっていく。ゴール前でペナルティーをもらおうとするシミュレーションなどは、特に多くなって行くのだ。そんなサッカーをイングランド人は特に軽蔑する。

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随筆再掲 中田英寿のメモリー  文科系

2023年08月27日 15時34分28秒 | スポーツ
中田英寿のメモリー  文科系 

 これは、06年ワールドカップ直後に僕の同人誌に書いたものだが、再掲させていただく。日本サッカーは、彼にどれだけ感謝してもしたりないはずだと、そういう思いで書いた物だ。サッカーが盛り上がって欲しい時になると、いつも思い出すべき事と、自分に言い聞かせている内容である。

【 最後に、〇六WCドイツ大会終了を待って、二九歳でサッカー界からの引退表明をした中田英寿のメモリーを記しておく。彼が日本サッカーにどれだけの革命をなしたかという諸事実の記録である。
 この20歳のジャパン登場がどれだけ衝撃的だったか
 九七年、フランスワールドカップ・アジア予選途中で絶望的な苦戦続きから加茂・代表監督解任という結末、窮地が訪れていた。前回の「ドーハの悲劇」を経て、「今回こそは、WC日本初出場!」という国民の期待が崩れかけていた瞬間である。この瞬間に、突如出現した新米の二十歳。チーム危機の中、実力でレギュラーをもぎ取り、あまたの先輩たちが即座に「チームの司令塔」と自然に認めて、その後数ゲームで日本初出場という結果を出して見せた「日本の救世主」。日本中を大フィーバーさせたのも当然のことだろう。この二十歳の出現がなければ、フランスでワールドカップ日本初出場という歴史自身がなかったはずなのだから。クライマックスとして上げられるのが「ジョホールバルの奇跡」、対イラン第三代表決定戦。得点したのは中山、城、岡野。この三得点それぞれへの最終パス(アシスト)は全て中田が出したものだった。

 さて、この彼、その後も日韓、ドイツと三回のワールドカップを引っ張り続け、さらに希有のアスリートであることを証明し続けて見せた。これが、中田の二十歳から二九歳までの出来事なのである。そもそも「三大会連続出場」は他に川口、小野だけだし、「三大会レギュラー出場」ともなればもちろん、中田以外にはいない。こうして、日本サッカー界の常識を覆した革命児と表現しても、サッカー界の誰一人反対はできないという選手なのである。

 これは今回に付ける注だが、その後三大会連続名選手がもう1人生まれた。長谷部誠である。彼はしかも、三大会連続キャプテンだ。長谷部については、このブログで、岡崎慎司に次いで多くのエントリーを書いているのでお読み願えれば嬉しい。その長谷部が、常にこう語っている。「ヒデさん、日本サッカー界に必ず戻ってきて下さい!」。と、ヒデはそんな長谷部の憧れの選手でもあったのである。

 サッカー選手として、どんな特長をもっていたか
 二十歳の彼のパスは、「『追いつけ!』という不親切この上ないもの」と日本の評論家たちから総スカンを食った。が数年後にはもう、彼のパススピードでしか世界には通用しないとは、周知の事実となった。
フィールドを鳥瞰していることを示すあの広い視野はどうやって身につけたものなのか?」。こちらは、反対者のいない関係者全員が初めから一致した驚きの声だった。どんなプレー中でも背筋を伸ばし首を前後左右へと回してきょろきょろする彼のスタイルは、その後日本の子ども達の間に広がっていったものだ。正確なロングパスは正確な視野からしか生まれないのだから。
「人のいない所へ走り込まないフォワードにはパスをあげないよ」。これも今や、「フォワードは技術以上に、位置取りが全て」という、日本でも常識となった知恵だ。これについては日本FW陣の大御所、中山雅史のこんな証言を読んだことがある。
「中田が俺に言うのね。『そんなに敵ディフェンダーをくっつけてちゃ、パスがあげられない。どこでも良いから敵を振り切るように走ってって。そこへパスを出すから。そしたらフリーでシュート打てるでしょう』。俺、そんな上手くいくかよと、思ったね。でもまー、走ってみた。きちんとパスが来るじゃない。フォワードとして『目から鱗』だったよ!」
 この出来事が中田二十歳の時のことだ。十年上の大先輩によくも言ったり!従ってみた中山もえらい。中山のこの「えらさ」こそ、三九歳の今日まで現役を続けられている最大の理由と、僕には思えるほどだ。封建的な日本スポーツ界では、希有なエピソードなのではないか。
(なお、これも今回付ける注だが、中山が2回得点王になったのは、この年98年と、2000年のことだ。31歳、33歳のゴンのこの得点力急増に従って、いわゆる「J至上最強チーム・ジュビロ磐田」が生まれる。このことについて、間接的にせよヒデの影響があったのは間違いない。僕はずっと、そう観てきた。)
 中田はまた、今では当たり前のことだが当時としては珍しく自分個人用のサッカー専用体力トレーニングにプロ入り以来毎日、汗を流し続けている。「走れなければサッカーにはならない」、「外国人には体力負けするなんて、プロとしては言い訳にもならないよ」。自らのプレー実績で示してきたこれらのことの背景こそ、このトレーニングなのである。
 こんな特徴・「世界」をどのように知り、身につけたのか
 さて、これら全ては今でこそ日本でも常識になっているものだ。しかし、中田はこれら全ての「世界水準」を二十歳にして、どうやって身につけたのか。「世界から習った」、「例えば十六歳で出会ったナイジェリアから」などと彼は述べている。ほとんど世界の相手を観察してえた「知恵」なのである。もの凄い観察力、分析力、練習プログラム考案力、自己規制!それら全てにおいて、なんと早熟だったことか!この上ない頭脳の持ち主が、観察のチャンスに恵まれたと語りうることだけは確かであろう。

 スポーツマスコミを軽蔑していたから、ナカタ・ネットを作った
 彼はまた、世の全てが媚びを売るがごときマスコミへの反逆者でもある。「嘘ばかり書く」、「下らない質問ばっかり投げてくる」と主張し続け、「こんなものは通さず、自分の大事なことはファンに直接語りたい」と、スポーツマン・ホームページの開拓者にもなったのだった。弱冠二一歳、九八年のことである。それも、日本語、英語、イタリア語だけでなく、中国語、韓国語版まで備えたサイトに育ち上がって行った。国際人というだけではなく、アジアの星にもなっていたということなのだろう。
 他方、日本のサッカーマスコミは未だに程度が低い。テレビのサッカー中継でも、ボールばかりを追いかけているように見える。サッカーの神髄はこれでは絶対に見えてこないはずだ。この『ボール追いかけ』カメラワークは野球中継の習慣から来ているものだろう。野球はどうしてもボールを追いかける。その習慣で、サッカーでもボールを追いかける『局面アングル』が多くなっているのではないか。それにもう一つ、新聞などの野球報道でも、勝ち負け、得点者に拘りすぎているように思われる。サッカーの得点は、ほとんど組織の結果と言って良いのだから、フォワードよりも組織を写して欲しいと思うのだ。得点を援助したラストパス、いわゆる「アシスト」報道がないのも、日本の特徴だろう。

 ありがとう、中田英寿。僕をこれほどのサッカー好きにしてくれて。僕の生活にサッカーを与えてくれて。】






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今年、面白い日本サッカー 文科系

2023年08月25日 08時50分44秒 | スポーツ
 今年、日本サッカーが僕には特に面白い。遠藤航がイングランドはリバプールに電撃加入、早速勝ちゲームの締め括り役で入って、現地でいろいろ大評判になっている。代表の元10番中島翔哉が日本に戻ってきて、浦和に入った。
 なんか、NHKも含めてマスコミが野球ばかりを特に念入りに押し出していること明らかな昨今、他のスポーツ好きは野球を無視してやろうという呼びかけの意味も込めて、これを書く。野球自身の無視ではなく、野球マスコミの無視ということだが。

 遠藤が入ったリバプールは、去年こそプレミアの5位だったが、つい最近チャンピオンズリーグで優勝した強豪だ。チームの過渡期として中盤の何人かが辞めたりしたから、遠藤に白羽の矢が立った。ドイツナンバーワンという強力なデュエル能力を買われての30歳移籍である。と言っても、ここの以前の中盤守備の柱であった名選手も29歳で入っていたのだから、この位置としてはまだまだやれる年齢と名監督クロップは見ているのだろう。さらに、日本人の守備的中盤選手は寿命が長いと思う。この寿命の長さは、同じドイツの長谷部を見ても分かるとおりで、日本人の人種的体質や、特有の体力維持などの勤勉さが絡んでいるかもしれない。香川真司や南野拓実がプレミアで決して成功とは言えなかったから、遠藤がレギュラーをはれば、レスター優勝時のレギュラー・岡崎慎司以来の実績ということになる。
 なお、遠藤の最初のゲームでは、こんな評価があったし、その期待は大きい。
「前へのボール奪取寄せが異常に速い」
 この寄せの速さは僕も観たが、走り出しの大きい2~3歩が猛烈に速い上に、判断も異常に速いのだろう。

 中島翔哉は20歳ほどから、日本期待の名選手だった。ゴール前の左45度ほどからの長距離シュートという特技とパス能力などが特に印象に残っている攻撃に特化したMFだ。つまり、日本が最も早くから世界名名選手を出し続けて来たその位置のトップであって、往年の香川真司並みの力があると僕は見ていた。中島の歳は確か29歳だが、アジアチャンピオンズリーグで優勝したばかりで「さーこれからも」という名監督を得た浦和レッズの希望の星である。


 日本代表では、相変わらず伊東純也と三笘薫。この二人は世界でもそう多くないような絶対的スピードの点取り武器である。「これからの日本サッカーはスピードだ!」という、その絶対的スピードの持ち主。それも、久保建英のようなスキルのスピードとは違って、「ぶち抜くスピード」なのである。伊東のこれが、同じポジションの久保を外しても伊東がレギュラーとして選ばれる理由なのだと思う。三笘は間もなくプレミア強豪に引き抜かれるだろうが、伊東のほうもまだまだ活躍できる。伊東は、僕にはフランスのエンバペに似たプレースタイルと見えるのだが、あの速さを活かすシュート力やクロスとドリブル能力をどんどん進化させているのには驚くばかりだった。

 今年も、日本サッカーは面白い!


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遠藤航がリバプールへ!  文科系

2023年08月18日 13時12分52秒 | スポーツ
 30歳になる彼が、プレミアの名門リバプールに入るようだ。名監督クロップの要求だから、驚いているし、また超嬉しい。南野拓実の成功とは言えない前例もあったが、遠藤は、ゲーム出場など普通の成功はするだろう。なんせ、ドイツナンバーワンのボール奪取力で名を轟かせてきたのだから、ドイツ・ドルトムントの監督としてのし上がってきたクロップが目を付けるのは極めて順当なこと。今年プレミアを見る楽しみが増えたな。
 ところで、三笘のステップアップは何処になるのだろうか。

『 【AFP=時事】ドイツ・ブンデスリーガ1部のVfBシュツットガルト(VfB Stuttgart)は17日、日本代表MF遠藤航(Wataru Endo)がイングランド・プレミアリーグのリバプール(Liverpool FC)へ移籍することを容認したと明らかにした。 
 シュツットガルトを率いるセバスチャン・ヘーネス(Sebastian Hoeness)監督は、遠藤が「クラブからリバプールとの交渉を許可された」と述べた。また、メディカルチェックのために英国へ飛び、この日は練習に参加していないとも明かし、「彼は30歳にして、プレミアリーグのリバプールに加入する機会を得た。それは彼の夢だ」と語った。 ヘーネス監督は「とてつもなく重要な選手」の損失を「喜んでいない」とした一方で、「クラブの視点からすれば、経済的なパッケージは良い」と述べ、「彼がいなくなるのは寂しい」と別れを惜しんだ。  独誌キッカー(Kicker)によれば、リバプールはシュツットガルトに移籍金2000万ユーロ(約32億円)を支払うという。  シュツットガルトとの契約が2024年に満了予定だった遠藤のリバプールへの電撃移籍は、同クラブの新スポーツディレクターであるヨルグ・シュマッケ(Jorg schmadtke)氏が話をまとめた。  リバプールは今夏、主将のジョーダン・ヘンダーソン(Jordan Henderson)とファビーニョ(Fabinho)がサウジアラビアへ移籍して以降、守備的MFとの契約を模索していた。』
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ストーマ老サイクリストの手記(468)トレーニング過多の症状?  文科系

2023年08月17日 08時21分59秒 | スポーツ
 7月13日に前回を書いて以来、これを書けなかったのは、故障したから。トレーニングの誤りか、右の足裏前部全体がちょっと見でも分かるほど腫れて来た。2週間以上前からのことだ。膀胱摘出からのストーマ付き身体で走ると尿に血が混じるからランは諦め、サイクリストとしての体力維持に努める目的で、日常の有酸素運動としてやっているスクワットや爪先立ちのやり過ぎが「きっかけ」のようだ。
 トレーニング可能な程度の痛みだったから様子見だったが、昨日馴染みの整形外科に行ってきた。信頼する医者から、こんな診断。
「人差し指との間で親指の骨が変形していて、擦れて水がたまっている。老人の膝に水がたまるのと同じ原理だが、ここは珍しい。ただし、ここはこれ以上は酷くはならないから、水も抜かず、運動してよし。サイクリングならどんどんやりなさい」
 切除した膀胱癌に対する今の投薬・オプチーボ副作用など内科的病も含めていろいろ心配していたから、本当にほっとした。ということで、今朝は両脚・片脚爪先立ち80回ほど、スクワット100回にダンベルなどなどを20分励んだが、確かに患部は酷くならない。またまた大きく一安心。

 82歳の人間がなぜこれほど運動に拘って来たのかを今一度。有酸素運動が、物事への「やる気」全般、つまり精神の能動性をもたらすと年をとる程に痛感してきたからだ。年をとって疲れやすいことと結びついた倦怠感が増してくる程に、より強くそう感じてきた。と言っても、正式スクワット100回を毎日できる人間だから、疲労感と言っても多分多寡が知れているのだ。

 さー、これで一安心、さしあたり一日サイクリング百キロを目指して再出発だ! 当面明日からは3泊4日で安曇野内北部のとある山荘へ行く。娘の運転でその家族3人とともにその友人たちと合流する10年以上続いた晩夏恒例行事だから、さぞ身体を動かすことだろう。もちろん、ギターも持っていく。今はアストリアスという曲をやっているのだが、ちっとも上手く弾けないから。


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ストーマ老サイクリストの手記(467)やっと50キロ乗った  文科系

2023年07月13日 09時19分32秒 | スポーツ
 6月10日に36キロから、名古屋郊外も含めた東西南北あちこちを走り、29日には瀬戸市まで往復38キロと、3日に名古屋西端庄内川まで行って名古屋港近くまで川を下って帰ってきた。これが41キロ。この程度なら翌日の疲労はほとんど感じられなかったというわけで、50キロ、60キロと伸ばしていく積もりになることができた。

 そして、昨12日、朝8時出発で名古屋の東外・愛知池を2周回って(約15キロ)帰ってきて、51キロ。この時は、最短距離を取った往路が16キロ、復路は名古屋東北方面を大きく迂回する道を選んで20キロ。この復路の初めには、愛知警察署近くのとある喫茶店で長い休憩兼早い昼食でエネルギー補給をして、後は一直線、ほぼ午前中だけで快調に戻ってきた。

 ランニングをやめざるをえなくって1か月が過ぎ、ストーマを付けた身体の乗車、使い方にも慣れてきた。特に、坂道などの、新しい身体の使い方が分かってきた。長い上り坂で、今の身体に合ったギアをきちんと探すと、疲れ方が全く違うのである。弱くなった身体で走るのに極めて大切な知恵を発見した思いだ。こんなわけで後の疲労も少なくなっていて、翌日である今日も、同じ事ができそうな感じなのだ。この運動に身体がどんどん強くなっているということだろう。

 平均20キロ程とスピードが遅いので、使用カロリーは1時間200ほどだが、結構食欲も出る。ちなみに、メーターに残っている最高速度は47.1キロ。ただこれは、猛烈な下り坂を飛ばしてみた結果にすぎないけど、我が三〇年物のビンテージ・パナソニックはこんな性能をキープしているということだ。そして、何度も書いてきたことで、走った後の2~3日は、何よりも精神の能動性が上がったナーと感じる。現在の僕にとって、これが有酸素運動の最も大きい効果だ。


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ストーマ老サイクリストの手記(466)サイクリング記として続行  文科系

2023年07月05日 01時14分29秒 | スポーツ
 これを読んでいただいてきた方もおられることだし、サイクリストをしばらく書いてゆくことにします。まーどこまでできるかを見届けていただくということになるでしょう。

 6月10日に36キロを走り、以降(膀胱全摘後のストーマの)尿に血が混じらないからと確かめつつという理由によって、長い散歩、階段往復、そしてロード・サイクリングをやってきた。なにしろ、運動をしないと物事への意欲が減退してくると感じられて仕方ないからだ。ips細胞の山中伸弥がこれと同じ事を語っているのを読んだことがある。

 我が家の18段の階段往復はこの間、最高100往復まで。最近のサイクリングは、29日に38キロと、3日に41キロなどをやっている。いずれも航続時速20数キロというこの速度・距離ていどなら、疲労が翌日にはほとんど感じられないから、50キロ、60キロと少しずつ伸ばしていくつもりだ。ただ、膀胱摘出の後、有名な免疫力強化促進の抗がん剤・オプチーボを月1で点滴して来たから、まだまだ慎重になっているのである。僕の場合の副作用として、皮膚のかゆみと発疹の他、多少の脈拍異常もあるようなので。


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マスコミ・スポーツに、野球帝国主義  文科系

2023年06月14日 08時31分46秒 | スポーツ
 標記のことは嫌らしいとさえ思う。卑しい人間のやることだ。何よりも、これ。どんどん野球人気に追いついているやのサッカーのネット記事画面について、横の欄外を野球記事紹介ばかりで埋め尽くしている。それも「スポーツ雑誌・ランキング」とか、訳の分からない「自己弁護」文句を付けたりして。そして、この逆はない。つまり、野球記事の欄外の「ランキング」は、やはり野球記事なのである。
 これがなぜ卑しいか。野球以外のスポーツ好きを野球に引っ張って行こうという狙いありありに思えるからだ。ネット報道社会、編成者には、普通の公正という感覚はないのであるかと思う。

 野球以外のすべてのスポーツファンに訴えたい。こういうことをひどく感じた後の日々しばらくは、どんどん野球記事を無視してやろうじゃないか。こんなのは、野球マスコミ界のエゴが目立った宣伝としか言えないのだから。

 ちなみに、NHK・BSの日曜日なども、その野球づくしに辟易とする。この面では、一体何が公共放送か。日本とアメリカ、両方の野球が番組に押し寄せ、攻めてくる気分だ。俺はもっと別のものが見たい。金払ってるんだぞ! 

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ストーマ付けた老サイクリストの手記(465) ランナー断念以降  文科系

2023年06月11日 03時13分51秒 | スポーツ
 この手記を続けるかどうか半信半疑のまま、今回は取り敢えず書いている。ストーマ付けてもこれくらいはできると、ご同輩らに伝わったら嬉しいという主旨だ。

 走るとストーマの尿に血が混じるから断念したと、この8日主治医に伝えた。最後に走ったのは、5月28日。ストーマの「擦れ」から尿に血が混じるのは普通のことで、問題はその量。僕の場合は多いようだから、腎臓へのダメージを考えてランをやめたということだ。
 以降、身体の若さをキープするためいろいろやっている。保った「若さ」が、ギターや同人誌、庭仕事、ブログ、家事など、僕の生活(活動)の土台になっているのだから。結果分かったのだが、自転車や階段往復では尿の色はほとんど変わらない。これには本当にほっとした。

 僕のロードバイクは、中学同級生男女による「青い山脈サイクリング」から始まって、ランよりもずっと歴史が長い。が、今回ばかりは初め恐る恐る、4日14キロから、26キロ、そして10日が36キロと難なく走れた。スピードも25キロ時弱に抑えているせいか事後疲労も血尿もなく、50キロ程度までは普通に行けるというのが、今の感触。26キロの日よりも、36キロの昨日の方が疲労が少なかったから、まだ鍛えられると分かったのは、望外の嬉しさだった。合間の階段往復、「所用は自転車」、孫との長い散歩なども良かったが、上半身の弱化対策は別に必要と感じた。
 そんなわけでロードバイクのチューブラータイヤを新たに2本買い込んできたものである。


 また、この3日間ほど庭の梅を収穫した。2本の木から実に7キロ。美味しい梅酒ができるだろう。去年から作っている「ブランディ―梅酒」がとても美味くって、今年の我が家ではもうこればかりにした。去年作ったこれは、ギターの先生などにもお分けしてきたが、まだかなり残っていて昨夜も楽しんだものだ。
 また、もう一つの庭の果樹、巨峰の葡萄が今年は豊作の見込みで、日々実が膨らむのを楽しんでいる。摘果をしても30房を優に超える勢いで、ちょうど二十年前に亡くなった母が遺した樹なのだなーと、大手術後の今年はさらにしみじみ。ちなみに、梅の樹1本も母の遺産である。これがなかったら、我が家の梅酒など考えられなかった。なんせ、名古屋のど真ん中、中区との境界線辺りの千種区の庭なのだ。ちなみに、斜め前の土地が先年、坪100万で売れるなど、子や孫はみんな財産に替えてしまう。後には、集合住宅か小分けした用地の3階建てで、庭など消えていくばかり。

 年を取ると、庭の自然がどんどん身近なものに感じられる。僕のような無宗教論者には、自然そのものが、近く僕がそこに帰っていく兄弟、日ごとにそう感じられるようになる。


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八十路ストーマランナーの手記(457)前進  文科系

2023年04月24日 00時45分45秒 | スポーツ
  19日水曜日のジムで生じた故障は、痛みが生じて即いち早く撤退したことが良かったようで、ごく軽く済んだ。それで、22日には家の階段60往復、23日にはジムへ行き、4月3日と同じ程度の退院以来最高調まで戻ったと判明した。そのことを4日に書いた453回目では、こうなっていたのだが。
『2月には20分程度を6キロ時ほどでしか走れなかったという覚えだったが、この前半終わりまで走った30分は3・2キロ近くになった。そして後半の30分は、最初から最後まで走って、3・26キロになった。その平均心拍数はムラがあったが、145bpmほど。最高心拍数は昔と変わらず165ほどにはなっていた。こうして、2月と最も違ったのは、走るスピードの方が歩行よりも速くなったことである』


 これに対して、23日はこんな結果だ。30分2回にプラス15分で、各3.1キロ、3.2キロ、1.5キロと走り、合計75分で7.8キロ。脈拍は140bpmを切っているから、これは4月3日より前進している。
 今の常用最高速度は6.5キロ時ほどで、3分ほどまでと短時間なら7.5キロ時も可能になった。常用速度を上げると翌日まで疲労感が残るから、今日のこの6.5キロ時が去年手術前往年の9.5キロ時ほどに当たるようだ。ちなみに、このスピード差は歩幅の減少から出るもの。以前の90㎝弱が、今は65センチほどになっている。筋力、心肺機能を上げて、これをどれだけ戻し、伸ばすことができるか? こういう時に生じる故障を警戒しつつのことだから、全く無理はできないのだが、努力してみたい。この努力の日々の跡を手帳に書き込めるのがとてもうれしい今である。


 ところで、22日には母校である中高一貫校の友人と長年続いてきた飲み会が開かれた。2009年の秋から8人で続いてきたものだが、82歳ともなるともう3人が故人だ。それぞれ、胃がん、肺がん、リンパ腫なのだが、僕だけが前立腺、胃、膀胱と3回も癌をやって生還し、なおランナー復活に努めているとあって、皆にからかわれたものだ。「俺らよりもずっと元気で、どうなっとるんだ?」と僕の足取り軽さなどもからかわれた。同じことを、ギター仲間やランニング仲間からも言われるのだが、病気を早期に察知し、治った直後の体育的な過ごし方など、生活習慣の違いなのだろう。このこと自身に僕がスポーツマンであり続けてきたことが深くかかわっていると確信するのである。
 前立腺はPSA値が多いと分かってから気をつけていたし、胃は(胃癌の元)ピロリ菌を駆除したあと毎年内視鏡検査をして来たし、膀胱は尿検査を定期的に行っていたもの。そう言えば、癌ではないがもう一つ重大病があったな。慢性心房細動。これは59歳のランナー入門間もなく不整脈が出始めて、これが慢性細動になったら即カテーテル・アブレーションという根治療法があると知っていたから気をつけながら走ってきて、2010年に細動即手術と2度やってその後ずっと完治。これもやはり、知識に基づく早期発見ということなのだ。




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ネットニュースの野球帝国主義を忌避する  文科系

2023年04月06日 00時12分30秒 | スポーツ
 ヤフーニュースを見ていて思った。「主要ニュース」画面に野球の記事が多すぎると。
「野球の何が『主要ニュース』か」
「野球ニュースも(もちろんサッカーニュースも)、よほどのことでない限り、スポーツ画面の中に入れておけ」

 このような「野球帝国主義」に反感を持つ人々は多いはずで、その方々、簡単に忌避する方法はもうご存じですよね。

 ニュース画面最上段に「経済」「国内」「国際」「エンタメ」などのニュース区分があるから、その中のお好み画面をクリックすることだ。「いつの間にか野球ニュースを読まされている」ということがないように。

 ネットがこんなことをやるって、野球界から相当のお金が流れているのかな? そう勘ぐりたくなる。最近「いつの間にか広告を読まされている」という仕組みが問題になっているようだが、これもその一つなのか。なんらか金が流れていたとしたら、そういうことになるが。


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