海側生活

「今さら」ではなく「今から」

仕事が面白くない

2009年11月19日 | ちょっと一言

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後輩が仕事の合間に立ち寄ってくれた。
彼は笑顔がステキで誰からも好かれている。几帳面で、指示に忠実で、行動が機敏で、報告が徹底している。業績はAクラスだ。
しかし仕事が面白くないと言う。

今なら自分は言える。

仕事とは嫌でもやらなければならない事であり、遊びとはしなくても良いのに敢えてする事だ、と。

自分が前職で部長だった頃、総務担当のある専務取締役が沖縄に一泊の出張予定に際し、仕事の完了後その場から3日間の休暇の申請をした。折角沖縄に行くから趣味の蝶々を求めて山に入りたいと言う事を社長に説明していた。
そのやり取りを偶然聞くとは無しに聞いた自分は、この銀行から来ている専務は変わっているな、えっ~蝶々か!と思った。
後に同席する機会があり「求めた蝶々は獲れましたか」と質問したら「ダメだった、時期が多少ズレていたらしい」と、自分の息子が嬉しかった出来事を話す時にするような表情での返事だった。そして「次は夏休みを利用して、又行く予定だ」と。

仕事を辞めた後の人生も長い。65歳まで勤めたとしても、その後20年はある。この20年を愉しく生きていくには“遊び”が不可欠だ。
だから今仕事が愉しい人も、愉しくない人も、若いうちからもっと遊んだほうが良い。
面白そうだなと思ったら取りあえずやってみる事。他人から見たらバカげた事でも、何かしら心に響くものがあれば、先ずは手を出してみる事だ。こうして、しなくても良い事をしたり、考えたりする事が遊び心を育て、一生付き合える自分だけの大切な“遊び”に出会えるかも知れない。

他人から不思議がられるような、しなくても良い事、つまり“遊び”に出会えられたら最高だ。
きっと人生は今よりもっと愉しくなる、と。

彼の思いに応えられたかどうかは解らない。


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1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
       冬ざるる下にある石上の石 (宮本靖夫)
2009-11-19 16:07:05
       冬ざるる下にある石上の石
またまたすばらしい写真を撮りましたね。石一つ一つを見ているとなにか顔のように見えてきて、それぞれ思いがありそうな気がしてきました。仕事が面白くないという若者が沢山います。私がそんな悩みを聞いたら、どうして面白くないのか、仕事そのものに面白い仕事、そうでない仕事があるのではなくて、むしろ自分の心に問題があるのではないか、面白く感じなくなった、つまらなく思えるようになってしまった。釣りでもゴルフでもそれ自体が面白いものではなくて、面白く感じる自分の状態にこそ問題があるのではないかと問うてみたい。どんなとき自分は面白く感じるのか、それが分かれば案外答えは簡単だと思います。
因みに今の自分は仕事がとても面白いです。というよりも面白くしています。なぜなら、自分の主人は自分であると確信しているからです。
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