海側生活

「今さら」ではなく「今から」

田舎暮らし

2018年12月09日 | 海側生活

(一条江観山荘/鎌倉)
人に会うのが好きだ、人間が何よりも好きだから。

友人M,Sからある人に会ってくれと連絡があった。この友人は、自分の数少ない財産ともいうべき貴重な存在の人だ。友人には君が亡くなったらその時は自分が弔辞を読むと言ってある。彼も又、機会がある毎に同じことを言う。

ある人とは、友人からの資料によれば、大学の同窓で自分も長く居た不動産業界で独立して活躍している20歳ぐらい年下で人柄が素晴らしいらしい。

ある人から早速メールが来た。
はじめまして。M、S様からご紹介いただきご連絡いたしました。工学部建築学科を卒業した者です。54歳です。会には昨年11月に入会しました。会の諸先輩方のお話を伺ううちに、また、先輩も関係が深かったとお聞きしている企業の出身ということもあり、先輩のお話をぜひ拝聴いたしたくご連絡させて頂いた次第です。
以下に会社と個人のホームページを掲載しておりますのでご連頂ければ幸いです。

会いたいと思った。しかし迷いが生じてしまった。そして返事を差し上げた・
貴方の「歴史」も読まさせて頂きました。そして、ふと思いました。これまでに貴方とは多くの接点があったのに、どうして顔を合わせることがなかったのだろうと。ご活躍の様子が手に取るように理解できました。羨ましい限りです。すぐにでもご一緒にプロジェクトに取り組みましょうと申し上げたい心境です。
しかし、私は思わぬ膵臓癌の発見と手術から10年経過しました。逗子に籠り、この間、ビジネスは一切行っていません。現在は鎌倉の神社仏閣での風景写真を撮るだけの、言わば世捨て人みたいな生活を送っています。今、貴方にお会いしても、私が何かのお役に立てるとは考えられません。
滅多に人を紹介することのないM,Sさんからのお話ですから迷いましたが、現在の私の実力は田舎町のご隠居さんクラスです。折角ですがお会いすることも控えさせていただきます。
どうか悪しからず申し訳ありません。健康に留意され、益々のご活躍を祈念しています。

                 (一条江観山荘/鎌倉)

すぐに返事が返ってきた。
ご丁寧で心のこもったご連絡ありがとうございます。ご病気の件、M,Sさんからお聞きしておりました。私自身は、独立起業して5年目です。やはり働き方や暮らし方、生き方含め考えることがあります。もともと、東京と地方との二地域での暮らしを考えての独立でありました。昨日、一昨日も岩手県雫石まで移住ツアーに行っておりました。また、如何に今までの自分の世界が狭いところであったと気が付き、先輩や後輩、他業界や東京在住以外の方との交流を始めたところです。先輩とのご面談は、デベロッパーの先輩として、また逗子での居住等、お話が共通しそうな点が多々ありましたので、M,Sにご紹介をお願いした次第でした。

もちろん友人に間を置かず、お会いしない旨報告をしたことは言うまでもない。

しかし、ビジネス関連ではなく、海側生活や田舎暮らしに関することだったら自分の体験を話すことができた。 
「自然が美しい」とは「生活環境が厳しい」と同義である。また田舎に身を移して新しい人生を始めようとする際に最も肝心なのは、そこで何をするかではなく、何をするためにそこに行くのかと明確な目的を当初から持っている事だと。

やはり会うべきだったかと自問自答している。