松美の言絵(いえ)

私は誤解されるのが好きだ。言い訳する手間が省けるから。

MSCベリッシマ号の、スケール感が凄い。

2023-05-10 15:40:47 | 日記・エッセイ・コラム
 本日、ベリッシマが秋田港に寄港しました。今まで最大の船は同じMSCのスプレンディダ号でしたが、あれは階数が低いので縦横比で横に長~い印象でした。しかしコレは、縦も19階建てですからね。

 もう長いとかじゃなくて、ドーンっていう感じで、スケール感が分からなくなる。

 かろうじて、そばに居る人とかモノと比較して、大きさを想像するしかないス。

 ちなみに、コロナで騒がれたダイヤモンド・プリンセス号ってのがありましたが。あれが乗客2700人ざんした。これは倍の5500人ざんす。乗員も1500人居て、合計7000人が「苦楽を共に」しているちゅうわけですわ。

 まずは船の先に回り込んで、正面から一発。乗客がタラップから降りて来ていますが、ほぼビルディングから退社するサラリーマンのよう。

 10時頃でしたが、まだ迎えのバスが何台か残っていて。これから観光に行きます。今日は、雨の心配もなくて、良かったですね。

 それから私たちは車でセリオンへ向かいます。地上100mから船を見るためです。

 この位置から眺めると、本当に大きさが分からなくなります。

 タラップの周辺に白く見えるのがテントです。その周辺に人が「アリさん」のように動いて見えます。

 さらに右端下に、大型バスが何台か見えますが。これが唯一、肉眼で見えるスケール感ざます。この位置からだと、よ~く分かります。

 屋上に何本ものチューブが見えます。ウォーター・スライダーでしょう。あの角度だと、まるで海に飛び込むように錯覚するでしょう。上がチューブじゃなくてサンルーフだったら、恐怖でしょうね。

 行ったり来たり。300m超の船を、前から後ろから。引率して歩いたので、疲れました。
 セリオンは、人で溢れていました。クルーズ客は、何となく格好で分かります。旅慣れたラフなジーンズとか穿いて、大概はカップルで歩きます。

 そういう贅沢三昧の人々を見て、ちっとも悔しくないのが、私の取り柄です。わざわざ田舎まで、良さを発見しに、来てもらわなくて結構です。来てくれるなら、拒みませんけどね。
 
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最後の審判

2023-05-09 15:59:47 | 日記・エッセイ・コラム
 世界柔道の阿部兄妹が熱戦を展開する中継の前、目が覚めて夢を見た。恋愛指南のような合宿の夢だった。うちの組は、もう二人が年下で。オレが偉そうな事を言っている。まずは、相手を研究してだな。それから行動だ。一人がもう、居ても立ってもいられない程、鼻息が荒い。それを察して、お前、思っている相手がいるんなら、まずアタックして来い。脱兎の如く、飛び出して行った。

 良く言うわ。目が覚めて、まず思った。
 最近は、昔の事を思い出すと、すべてに於いて「なんて浅はかな人間だったんだ」と反省することばかり。
 新婚の頃、飲みに行った。おそらく最初は、妻がメシを作って待っているのも気に掛けず、喜んで出掛けたに違いない。あとで聞いた話だが、片っ端から、知ってる飲み屋に電話して、「主人がお邪魔してませんか?」と聞いて回ったそうだ。
 当たり前だよな。今なら分かる。その不安な時間を。飲んでない人間の感じる時間の経過は、とても当人の比じゃない。何かあったんじゃ、なかろうか。暗闇の側溝に落ちて、倒れてはしまいか。外へ出て、アパートの周りを探したかも知れない。

 付き合い始めの頃、オレの方にも、そういう経験がある。とても些細な事。男女の違いによる、考え方の相違から、口げんかのようになって、出て行かれた事がある。その下宿には初めて来た日で、立派な山門のある寺の境内の向かい側で。間に大きな側溝というか、小さな小川というか、流れていた。
 日が落ちると真っ暗に近い。しばらく戻って来ないので不安になった。不安になると、余計な事を考える。まさか、側溝に落ちてしまったか。探しに出たが、見つからない。相手のお母さんに電話した。今、ケンカして、出て行ってしまって、戻らない。そう言うと、お母さんは「大丈夫、戻って来るから」と答えた。その言葉は、とてもオレを落ち着かせた。親子だし、霊感があると言うし、なんか良かった。

 な~んてことを、目を覚ますたび、何かしら思い出しては反省している。
 あ~あ。死んだら、閻魔さまにすべての件で、責められるだろうな。お前は極楽に行く資格、無~し!

 写真は、秋田市植物園にあるハンカチの木。

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祭りの「わっぱ」発見。

2023-05-08 14:22:36 | 日記・エッセイ・コラム
 いつもの散歩コースに、祭りで使う山車(やま)の「わっぱ」らしきモノが置いてあるのが気になっている。

 場所は追分駅の真向かい。ウイロードを降りてすぐの家。ちなみに本番の映像がこちら。

 どう見ても、土﨑湊祭りの山車に付いている車輪、通称「わっぱ」にしか見えない。

 これは祇園祭で良く見る、大きな車輪よりはグッと小さいが、その分しっかり造られている。だからわざと棒を差し込んで、軋ませて、怖い音を出す。ギーーーィ。あれが幼い頃のオレの祭りのイメージだ。

 何でこんな所に。払い下げでも、しているのか。関係者と親しいのか。土﨑から引っ越してきた人だろうか。

 ここからウイロードを上がり、数少ない列車を見送る。そう言えば、この所、貨物列車搭載のコンテナが少な過ぎる。下りの貨物なんか、20両のうち19両が空だった。不景気が来る前兆か。

 ま、それはさておき。窓の外に目をやって、風車を観察する。お~、全員元気に動いておる。よかよか。
 しかし、自然の力を利用するのに、こんなに不経済な方法しか無いのかねぇ。
 もっと効率のいいやり方が、あると思うんだが・・。

 最後に良い物を見つけた。日本のハーブ。「イブキジャコウソウ」。
 実はここは親戚にあたる家だ。今日は寒くて、香りが良く分からん。ただ、花が咲いていたから、それだと分かった。独特のピンクというか、藤色というか。地を這うように伸びる、強い草だ。西洋の「タイム」の親戚と言えば、分かるかな。

 また一つ。散歩の楽しみが増えた。
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「カス」の逆襲

2023-05-07 09:23:29 | 日記・エッセイ・コラム
 ハルさんの休日「いろいろと長いカフェ」を見ていて思った。今回は山梨県の武田信玄ゆかりの神社周辺にあるカフェ。
 そこの定食がまた美味しそうで参った。粕汁、雑穀米に、酒で二日間煮込んだ豚の角煮。それと酒かすに5日間漬け込んだ鮭の焼き魚。
この焼き魚が、旨味が凄くてハルさんビックリする。あれを食べてみたい。
 ここのご主人が作る日本酒は、量を減らして一人で全部手作り。つまり昔の製法で作る。コメを蒸すのも、直径2m近い大釜で。時間が掛かる。その分コメの旨味が良く出る。そのカスに奥様は目を付け、料理を作った。

 こんなカスを、邪魔者の代名詞のような「カス」で片付けるのは忍びない。豆腐だってそうだ。豆腐かすイコール「おから」これも栄養の宝庫。今さらエス・デー・ジーズと言うまでもなく、日本には古来から「もったいない精神」がある。これらは飼料に混ぜて与えることも出来る。

 だから「みそっかす」と言って、人をバカにするのは間違っている。味噌カスだって、立派な使い道があるはずだ。

 ハルさんの休日の見所をもう一つ見つけた。それはドラマの制作過程が感じられる、ほっこりする場面が多い事。
 今回も最初に外観を見ていて、ハルさんは二重屋根の「置き屋根」に注目する。そこへ古民家再生工務店の社長が来て、カフェの女主人である奥様にその利点を説明する。間を風が通って、適度に断熱効果を発揮するんだって。チャッカリ盗み聞きしていたハルさんは、女主人と同時に二人で「へえ~ぇ」。で、「エッ!」と言って、顔を見合わせる。「あっ、どうも初めまして・・」
 こういう、舞台がかった演出は、好きだなあ~。

 「いろいろと長い」内訳。信玄ゆかりの神社が横に長~い。それに習って、各家も代々横に長~い。カフェも、横に長~い。棟木も当然長~い。出てくる料理も、酒かすに長~く漬かっていて。ご主人は酒の話になると長~い。酒を造って150年、長~い。「いや、普通ですよ。(ご主人)」

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和紙人形、草薙郷子の世界。

2023-05-05 15:15:49 | 日記・エッセイ・コラム
 山下達郎三昧を聴きながら、夕方のローカルニュースを見ていた。見たこともない映像が流れた。それは色彩豊かで、十二単のようなお姫様から、庶民の暮らしまで。

 瞬間的に「行かなくちゃ」と思った。場所は知っている。オレが生まれた村だもの。旧上新城中学校、今は農山村地域活性化センター「さとぴあ」

 人形制作のきっかけは30歳の頃、デザイン事務所を営むご主人の紹介で、菓子店のディスプレイ用の人形制作を依頼されてから。

 その菓子店とは「金萬」らしい。「28個、食べました!」

 新作が出るたび評判を呼び、JR田沢湖駅の観光情報センター、秋田空港などから制作依頼が舞い込むようになった。

 平鹿町浅舞生まれで秋田市在住。全日本紙人形協会・会員。1991年秋田県美術展・工芸の部で奨励賞。個展や制作教室を時々開催。

 ひときわ目に付いた展示があった。「あまびえ」

 どっかで聞いたことがあるな。しかし漢字は初めて見る。

 創作人形とは言え、姿形と名前まで創作とは思えない。出所は何だろう。

 ご本人が居ることを願って行ってみたが、係の人は居なくて、ほぼ自由見学。事務所には数人の方が机に向かっていた。展示は7日まで。

 ポツポツと車が入って来る。きっとオレと同じ、夕べのニュースを見たんだ。危なっかしい運転をしながら、折り返しの坂ですれ違った。オレ以外は皆、熟年のご婦人方だった。

 連休の息抜きとしては。いい目の保養をさせてもらった。
 
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