松美の言絵(いえ)

私は誤解されるのが好きだ。言い訳する手間が省けるから。

半ボケ老人と議論した結果、脳みそ沸騰す。

2024-05-21 13:21:40 | 日記・エッセイ・コラム
 ボケ老人と言ってしまえば失礼なんですが。まだそこまで到達していない方の話です。
 彼女を仮によし子さんとしましょう。よし子さんがオレを見つけて手招きし、話し掛けて来ました。「さっきちょっと、意地悪して来たわ」「えっ」
 何でも、自分は道路に出て、敷地と境目の雑草を取っていたそうです。 そこへ、向かい側に住む旦那が車を動かそうと行ったり来たり、何度も切り返してうるさかったけど。後ろ向いたまま、気が付かないフリをして、草取りを続けたそうです。
 「だってねえ。車庫入れよ、簡単でしょ」「・・それはあんたが邪魔してるんじゃない。(ココロの声)」
「私だって若い頃、自動車学校で車庫入れしたわよ。簡単でしょ」

 これを何回か繰り返す。要するに、車線を半分使ったら、充分に車庫入れ出来るだろうと言いたいらしい。「直角に車庫入れ出来るでしょ。」
 直角という言葉に多少引っ掛かったものの、オレも頭が沸騰気味だったので、冷静になれなかった。今なら、それは「内輪差」言うて。後ろのタイヤと同じ場所を前のタイヤは通れない。オーバーする。だから道幅一杯使わないと、車庫入れ出来ない。
 ましてや、自分が轢かれる危険を冒して、居座るなんて。ボケなきゃ、出来ませんて。
 オレは「直角には曲がれない」としか言い返せなかった。しまいに、若い人には出来るけど、年寄りには無理! なんて意味不明な事を口走っていた。

 なるほどな。うちの向かいの奥様は、良く人の話を聞く人なんだけど。よし子さんには、最後通告したそうな。「あと、うちに来ないでくれる?」

 そうなるでしょ。誰だって。


 車に轢かれる場合の「ひく」は、車で楽になる、と書く。

 なかなか意味深な「つくり」でんな。
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