道の奥「秋田」には、小正月の行事がたくさんあります。すでに終わった祭りから行きますと・・。「太田の火まつり」から始めますか。
私も実際に見た祭りが少ないです。ほとんどがテレビで見ただけです。そして「太田」で分かる事は、旧市町村ごとに、もしかすると、それぞれ1つはあるんじゃないかと想像出来るくらい多い、ということです。「太田の火まつり」は紙風船上げと冬花火がメインなようです。ここで風船上げがあることを今回初めて知りました。そして画面で見た感じは「上桧木内の風船上げ」と作り方が同じようでした。でっかい紙に、武者絵とか美人画とか文字を書いて、それを4枚貼り合わせ、丸めた布に火をつけ「熱気球」の要領で飛ばす。由来は江戸時代に平賀源内が伝えたということに、上桧木内では、なっております。ゆうべ上桧木内で開催されました。
去年まで、長崎のランタンフェスティバル、台湾のランタン祭りと起源について張り合ってましたが。民俗行事の数日本一の秋田が譲歩して差し上げましょう。
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これは金足農業が準優勝した2018年の年明けに見に行った時の絵です。コーフンしました。我が地元のチームでしたから。全県を挙げて祝ってくれている事が実感出来ました。アレ、まだ1つ紹介しただけ? これじゃあ紙面が足りないっ。
「中里のカンデッコあげ」これは祭りが終わってから行きました。行って実際、地元の元若妻会が箱ぞりで集合した店の前で、聞きました。「カンデッコの男根の大きさは、どうやって決めているのですか(秋田弁で)」「そりゃお前、自分のモノを見ながら、忠実に作るのサ」
テレビでは、そこんところ「表現」をごまかしていました。片方に男根、もう片方にカギ(クワの形だそうだ)をつけた縄をご神木に引っ掛けるのですが・・。男根を省略し。カギの形だけ強調していました。これは「文化」を侮った歴史を歪曲する暴言ですゾ。ハッキリ言わなきゃダメ。祠の大きな男根も映せよ。
こんな所でコーフンしても始まらない。次は「刈和野の大綱引き」柳葉敏郎先生の地元です。以前「笑っていいとも」でゲスト出演した時、うれしそうに解説していました。「イッヒッヒ、男綱(おずな)と女綱を、こういう風に輪にして、その中心をですな、こうやって通す、イッヒッヒ」
ハイ次、「なまはげ柴灯(せど)まつり」ご想像の通りです。
「大館アメッコ市」「川を渡るぼんでん」「ぼんでん」とは「梵天」つまり男根を型どったモノ。あれ~、違ったかな。だってハチマキもしてるよ。「神の依り代」とか言ってるけど元は、そうなんじゃない?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/52/36/65e4478e98d8c7261f80a276f4654926.jpg)
羽後町の「花嫁道中」、忘れてました。メルヘンです。「西馬音内盆踊り」で知られた羽後町の行事です。「七曲がり峠」を超えて延々5時間、馬が引く馬そりに揺られて進みます。考えたんですが、もし「もよおしたら」、どうするんだべ。馬は、その場で済ますでしょうが、人間は? 余計な心配をしております。
終了後、花嫁にインタビューしてました。とても楽しかったそうです。短く感じたようです。首都圏からお嫁入りした彼女ですが、地元の皆さんに祝福されていることが分かって、安心したようです。写真は「なんも大学」からお借りしました。
「湯沢犬っこまつり」昼がメインの行事はむしろ珍しい。
「六郷のカマクラ」あのね。「カマクラ」は雪の洞穴の事じゃありません。主に「水神さま」をお祀りする行事のことを言います。だから「六郷のカマクラ」は最終日の「竹うち」がメインです。ビックリしますよ。頭巾(今はヘルメット)被って長い竹を武器に打ち合うケンカですから。
そして大概、北と南の町内がぶつかって、北が勝てば「豊作」になり、南が勝てば「コメの値段が上がる」というふうに言われている。空しいじゃないですか。コメの値段が上がった年がありましたか。下がりっぱなしじゃありませんか。まあいいでしょう。水神さまに免じて、許して差し上げます。
角館の「火振りかまくら」優美です。写真に撮ると、光の輪が出来ます。やったことないけど、多分コツは「ゆっくりと大きく回す」ことだと思います。「ゴーッ」と結構大きな音がします。豪快です。オレがやったら、自分も一緒に回ると思います。で、3回も回ったら目が回ると思います。
燃やすために、せっせと米俵(炭俵かも)を編む。風流だと思います。
出ました。「横手のかまくら」軽く流します。実物を見て普通の人は、大きさ・高さに驚きます。私も驚きました。
だいたい、こんなもんかな。よく放送されるのは。でもまだあるんですよ。マイナーなお祭りが。今年は鳥海山の高原で、雪像を作った祭りも始まりました。昔から各市町村でコミッと開催されていたはずです。それが知れ渡って、観光客が来るようになって。規模も拡大したり。という事はあると思います。
それが長く続くということは、支えるスタッフが居ると言う事です。ボランティアがいるから、料金なしで見られる。有り難いことじゃありませんか。
ただ物語の性質上、全部小正月の土日に重なってしまうんですよね。それがもったいない。地元民でも掛け持ちが出来ない。
観光にいらしたら、じっくり1つの行事を堪能して下さい。それで充分だと思います。必ず近くに温泉もあります。秋田県は確か全部の市町村に温泉が湧くはずです。
冬こそ、秋田を回るべし。オレは今回、家で暖まってる~。
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