GACKTが数年前から誘って断られたYOSHIKIが初登場です。年末はいつも締め切りに追われて、来られなかったそうです。しかし彼もまた超一流の音楽家でした。GACKT部屋で待つ姿は風格がありました。でもなぜか画面の隅に「お菓子カウンター」が設置されております。
まずワインです。藤原紀香がただ一人正解を出すのですが、ほかはYOSHIKIを除いて皆引っ掛かります。そうなんです。これはすべて引っ掛け問題なのです。一度悩んだら、奥底まで転げ落ちるように、周到に設計されたブツを持って来ているのです。
紀香の鼻は完璧でしたね。香りで、いいモノを嗅ぎ分けました。素晴らしい。ついでに赤いスーツも良かったです。藤あや子が足を引っ張らなければ、いいところまで行ったのに、残念です。こともあろうに、藤あや子が料理でミスを犯しました。
鯛めしで、絶対アカン食材「シシャモ」を選ぶのですから、これは秋田のしょっぱいメシがベースにある疑いが浮上してまいりました。
同じく秋田出身の乃木坂生駒は、生田に振り回され、どんどんランクが落ちていきます。間違った上に、自己主張が強い。「ああいう子が、グループを崩壊させるんですよ」とGACKTに言われる始末。
真剣に悩む姿の中に挿入される、YOSHIKIのつまみ食いのカウンター。ポリ、ポリ、ポリ。
今回の盆栽には、私も引っ掛かりましたよ。あのカリンの盆栽を、1億円出して買うかね。GACKT様、サングラスを外して、いつになく前のめり。本気と書いて「まじモード」に突入。それでもちゃんと正解するところはさすがです。
今回の楽器は難しかったです。和楽器。独特の間が、心地よかったのがプロでした。あと藤あや子が言うように、最後の音が消える、消え方。印象的でした。
ストラディバリウスは正直、高音は聞こえないので分かりません。ただ音圧の高かったのが39億円の三重奏でした。
いやー、毎年楽しみにしていて、なおかつ期待を裏切らない。素晴らしい番組で御座います。
この番組から分かることは、グルメなんて所詮まぼろしなんだ、と言うことです。ほんとに味が分かるのは、ほんの一握り。日本でも一流の中の一流。格差社会の頂点にいる、ほんのわずかの人間だけで。
私は今でもスーパーのサイコロステーキが好きですよ。それが庶民だと言うなら、私はそれで充分です。1億総グルメと言われたあの頃。あれもバブル(まぼろし)だったんですよ。