実家の弟の忠告に従って夕方、ダマ採りに行きました。
ダマとはニシ貝のことです。料理屋で出てくるのが「ニガダマ」イボイボのある、ちょっとほろ苦い酒のつまみです。これはあまり見つからないし、密漁の対象になります。その点、ダマは黙認の形です。
潮が満ちていて、ちょっとがっかりでしたが、良く見ると手の届く所まで、岩の海藻を食べに来ています。台風が来ていると言うのに、山おろしのダシ風で海は穏やかでした。
妻のいとこは、ダマを採るのは初めてだそう。
奈曽の白滝のある小滝集落に住んでいるので、山菜はプロですが、海はさっぱりなようです。「シマシマのは、食べられない」ダメ出しされてます。
鳥海山ブルーラインの入口で暮らす彼は、「山の民」なのです。それで帰ってから、足がかゆいとムヒを塗りたくっていました。蚊に刺されたよりかゆくて、たまらんそうです。
妻は海に入ると童心に帰って、いつまでも探します。
「もういいだろ」 「どうせ花火まで時間があるんだから」とやめません。
いつの間にか山は雲がとれて、ダシ風も止んでいました。