松美の言絵(いえ)

私は誤解されるのが好きだ。言い訳する手間が省けるから。

ダマ採り

2016-08-19 15:55:45 | 日記・エッセイ・コラム

 実家の弟の忠告に従って夕方、ダマ採りに行きました。

 ダマとはニシ貝のことです。料理屋で出てくるのが「ニガダマ」イボイボのある、ちょっとほろ苦い酒のつまみです。これはあまり見つからないし、密漁の対象になります。その点、ダマは黙認の形です。

 潮が満ちていて、ちょっとがっかりでしたが、良く見ると手の届く所まで、岩の海藻を食べに来ています。台風が来ていると言うのに、山おろしのダシ風で海は穏やかでした。

 妻のいとこは、ダマを採るのは初めてだそう。

 奈曽の白滝のある小滝集落に住んでいるので、山菜はプロですが、海はさっぱりなようです。「シマシマのは、食べられない」ダメ出しされてます。

 鳥海山ブルーラインの入口で暮らす彼は、「山の民」なのです。それで帰ってから、足がかゆいとムヒを塗りたくっていました。蚊に刺されたよりかゆくて、たまらんそうです。

 妻は海に入ると童心に帰って、いつまでも探します。

「もういいだろ」 「どうせ花火まで時間があるんだから」とやめません。

 いつの間にか山は雲がとれて、ダシ風も止んでいました。

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