今月一杯、上小阿仁村八木沢集落に異物が出現します。
その存在をめぐって、アートがどうのと難しいことは言いません。ただこの山奥の自然に影響を受けた物体が、散歩道のそこここにあるのです。
わざわざこの暑い中、土木工事を行って出来た古墳状の何かや巨大な泥ダンゴや、ピンポン玉で出来たクマさんのようなものを、
吹き抜ける風と共に感じて下さい。このくそ熱い中、何キロかを歩くと、自分の中で何かが変化します。
このハンモック、初めて使ってみました。原住民として生活した泉涌大さんの「滞在人イズミ」の住居跡です。
この方、学生さんで、村に来て制作中に川に落ち、カメラとスマホ、時価総額30万円をダメにしました。なぜ分かるかと言いますと、私の先を見回りしていたスタッフが会話していました。
テントに布切れが張り付けてありますが、撮影した写真を転写する予定だったみたいです。ケータイでどうにか形になったようですが、なんとも気の毒なこってス。
せめてハンモックに揺られながら、彼を追悼しましょう。もといっ、彼の30万のカメラを追悼しましょう。なお蛇足ながらハンモックに寝るには、真ん中をまたいで、ケツの下を広げながら、あとは身をゆだねましょう。上小阿仁の風が体の中を通過して行きます。こりゃあいいわい。原住民も悪くないス。
くたびれて帰ってきて、「夏野菜たっぷりカレー」を600円でご馳走になりましょう。飲み物の如く、するすると腹に入って行きます。