松美の言絵(いえ)

私は誤解されるのが好きだ。言い訳する手間が省けるから。

クラブの女の子に、ニュートリノの話をしてみた結果。

2015-12-14 16:21:56 | 日記・エッセイ・コラム

 県北の友人に誘われて、何年かに1回の川反のバーと言うかクラブというか、行ってきました。

 あらかじめ、話のネタを勉強して、細部まで間違いのないように確認しました。その一つがノーベル賞だったわけで・・。

 そしたらニュートリノ自体が、初めて聞く言葉だったらしく、これはね、身体の中を1秒間に何百億個と通過していくものなんだ、から始めました。それに重さがあるということは、凄い発見なんだと、まあここまでは友人と二人で説得できるわけですよ。

 そこで止めとけば良かったものを、質量があることをどうやって分かったかの話になると、必然的に長くなります。地球の上から来る粒子の数と、地球の裏側から来る数が同じはずなのに、半分しか観測できない。だからこの3種類の粒子は実は同じもので、変身して色が変わるのだと言ったあたりで、後悔が来ました。ちゃんとこっちを向いて、聞いてくれているのですが、彼女にとって面白い話のはずがありません。

 ばかですね。友人もカミオカンデの話をしようとしましたが、さほど興味のないのが見て取れました。だから目玉のお化けの話もできず、それを作った浜松ホトニクスという会社の話もできず、そこから展開するはずの古事記でいうところの「ほと」についての肝心の話もできませんでした。この会社の名前を付けた社長は、よほどの人物だと思います。だって普通、光を専門に扱う会社なら「光子」だから「フォトン」となるはずでしょう。それをホトにしたのは、きっと私と同じことを考えたに違いありません。

 そこから発展するはずの、「自動ブレーキ」の話も出来ませんでした。世の中の「止まる車」は、ほぼこの会社のレーザー距離測定システムを採用しています。1秒間に5万回、レーザーを発射して受けて、車間距離を測定しているのです。凄いでしょう。これを言いたかったのに。

 友人とこの子は、同じスポーツの師弟関係にある間柄なので、延々とその話で盛り上がることができます。「メーン」「ドー」「コテ」参りました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする