棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

白日夢ー1945-8-11

2017-09-07 11:24:18 | 山郷の暮し
湧き上がる入道雲に生命の活力を託し、描き出したのが八月初旬。
しかし、不順な気候と怠惰なこともあり、心から湧き上がってくる制作欲・力がなく、遅々として進まなかった。
制作途中の経過を投稿しましたが、友人のアドバイスから描き出す意義を自分自身に納得ができたのです。


それより一気に出来上がっていきましたが、正直なところまたまた飾っておけない絵(売れない)を描いてしまった。という、なんとも俗な思いがしだしたことは確かで、そんな自分が嫌になった瞬間もある。

この作品は、近年では珍しいくらいに、若きころの制作をする意味について悩んだ状態と同じ心的経過でした。
ただし、若かりしころのように頭を抱えることはありませんが・・・(笑い)。


当初の湧き上がる入道雲と吹き寄せてくる風の様子は、不気味なものになってしまった。
手前の風に揺れる向日葵は観ているうちに、被爆体験者が描いた悲惨な人々に観えてきた。
そんなイメージはなかったのですが、そう観えた限りより強調することになってしまった。

この作品は終わりがないなーーと感じ完成としましたが、赤く描いた部分を白系にし、ドームと川を赤くする発想もあります。
PCにて簡単に写真編集をしてみましたが、そのほうが白日夢の題名らしいとも観えます。

作品としての良否は判りませんが、73才の今の思いです。
偶然と言うか、そのような国際状況になっていたのか、
このような光景が決しておきてはならないと制作を終えて祈るばかりです。

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