棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

愛情の深さに感服

2009-11-12 08:58:04 | 山郷の暮し
      
先日、思いがけない方から、数年ぶれの電話をいただいた。
もう40年前の頃、友人の新築住宅の応接間に、二間四方くらいの壁画を描いた。
山登りの好きな友人にあわせ、雪渓からの槍ヶ岳を望む、大胆な構図だった気がする。
その友人も20数年年前に、ヒマラヤ登山で帰らぬ人となってしまった。(私も学術隊員であった)
その後、私が描いた壁画を見ることも無く、記憶から消えてしまっていた。
其れが、先日奥さんから修復をしてもらえないかと電話があったのだ。
お宅をリホームするにあたり、亡きご主人が気に入っていた部屋・私の壁画を残したいというのだ。
そうです、この部屋では様々な山男が酒をあおりながら、山談義に人生談義に明け暮れしました。まさに壁には若き情熱が染み込んでいるのです。
壁がひび割れてしまったようだが、リホーム会社も協力するからとのことでした。
いやいや嬉しい話です。
そして、「主人が気に入っていた部屋ですから、なんとかしたい」という、奥さんの愛情の深さに敬服をしてしまいました。

今日はお宅まで車で、打ち合わせのために出かけなくてはなりません。

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