棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

怪しき色--すみれ色

2008-05-02 10:43:45 | エッセイ・随筆
雑草と総表されてしまう、新緑の草花が広がりが、なんとも言いがたくボーーとした色を放ってます。
目を凝らしてみれば、小豆大の小さな花の群がりです。
その多くの花の色が、スミレに代表できる紫色系がおおいのです。
一花一輪は淡い色合いで、鮮やかな新緑や強い色に飲み込まれそうでいて、ボーーと輝く。時には怪しいまでの色合いを感じます。

紫色は大変難しい色で、青から赤まで、幅の広い色彩です。
印象派の色づかいは、正に紫色を見出したともいえます。
言いがたい色彩の効果に、ついつい使い過ぎてしまい、ダメにしてしまいます。

油彩絵の具にモーブという「薄紫」の素敵な色があります。
バイオレットではなく独特な紫色は、それじたいは下塗り的な色でありながら、透けて観えるときは、草むらのスミレの花のようです。

桜の木の下の新緑の草花に、ひらひらと桜の花びらが散り落ちています。
淡い色の世界から、強い太陽光に負けない、主張する色の季節になっていきます。

ようやく完成した作品(90-90)散りゆき変身する美しき時(人生とも)を表す


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