棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

京都 都おどり に誘われて

2008-04-29 10:18:15 | エッセイ・随筆
金曜日の夜中、写真をやっている兄から電話。
「祇園での舞妓さんの撮影許可がおりたので明日京都に行くが時間があるか」
ある、在るどころではない。都おどりはかれこれ20年ぶりの観劇。
それどころか、生きた京人形のような舞妓さんを目の当たりにできるのだ。
オッチャンはじっとしていられる訳がござんせん。
日曜日に花見宴会を予定していたが、身内一人を危篤にして急きょ中止にした。

写真家の兄は、3年ほど前から「京都」をテーマに取材。
そのなかで、どうしても舞妓さんの舞台裏の撮影がしたく、ようやく一人の舞妓さんを一年前から追ってきたようだ。
彼女が今回始めての舞台。いわば初陣の撮影である。

「丸円○○ー肖像権といろいろあるらしいので匿名」チャンはひときはかわいらしく見えるのは、単に贔屓目でもない。つまり、写真写りがいいのである。
演舞場(祇園甲部)での化粧・着付けなどの舞台裏は、出入り禁止。
舞妓さんは彼女だけでない。後々いろいろな問題がおきてしまうことも、あるようだ。
ピシットしまった「おかあいん」に、撮影も正装姿の舞妓としての姿 だけにしてほしいと、ヤンワリト釘を打たれた。
撮影は控えの楽屋裏、といっても特別なこともなく、事務所の廊下である。
それではあまり良い絵にならないが、現実がそうなのです。

舞妓さんはほとんどが10代後半。同級生たちが花束を持って激励に来る。
印象に残ったのは、Gパンに鎖をたらした今どきの若者二人が、たぶん中学同級生であったろう彼女を訪ねてきた。
作り上げられた美形に圧倒されてしまったのか、ただ目を見張っていた。
わかるなーー。そんなとき男は、ただただとまどうだけなんだ。

都おどりはヨーイヤサーの、華やかで威勢のいい掛け声から、バッ!!と始まった。

写真は廊下で打ち合わせをする舞妓さん


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