棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

38-棚からぼた餅ーノイローゼの厄病神

2008-03-02 18:28:04 | 大人の童話
そろそろ物語りに帰りましょう。

ご先祖様からの厄事計画書が燃えてしまい、すっかり落ち込んでしまった厄病神。
オレの計画書は、ただつくっているんじゃーねえ。
人間どものしでかすことは、万物の営みを狂わせかねない。
だからこそ、慎重のうえにも慎重に 計画しなくちゃーならねえンダ。

以前との関係はどうであったかと、思い出しながらの、きつい作業でした。

もはや出雲の国への寄り合いに、出席するなどという気力もありません。
弱り目にたたりめ、とでも申しますか、ようやく目鼻の付いた段階で
住み着いていた与太郎のボロ家が、火事になってしまったのです。

以前の堂々とした姿など片鱗もなく、ボロ衣服も重く、足元が定まりません。
行き場のなくなた厄病神は、
とうとう福の神の祠に居候をすることになったのです。


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