棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

2-模写

2019-12-15 09:56:36 | 山郷の暮し
2 模写
絵を描く者にとって模写は若いころばかりでなく、生涯続く勉強だ。
私も20歳代から多くの名画を写し取ってきた。
しかし、ヨーロッパの美術館でよく見られるように、天下の名画を目の当たりにして描いたことはない。
40歳代の記憶の中で、ドイツの美術館でそんなチャンスがあったが、正直かの地の画家に気後れをしてしまい辞退したことがあった。

美術書を参考に描いてきたのであるが、なんとしてもわからないのが地塗りの色やタッチである。
それでも多くのことを学び取って来たのである。


話を落札をした明治の少女の絵に戻ろう。
経年の汚れを取らなくてはならないが、その本格的な技術は知らない。
なんとなく全面に薄茶色がかっており、仕上げニスの黄変なのか汚れなのか定かではない。
隅を綿棒にてアルコールや水でこすってみたが汚れらきものはない。
ひび割れた箇所を拡大すれば地塗りの白が鮮やかだ。
また、描かれていない木枠の部分を見ると茶色のニスらしきものも認められる。
使用されている油絵の具だが、よく練りこまれた上質のものと思われる。
明治晩期に日本製の絵の具があったのかわからないが、輸入されたものかもしれない。
色合いが混色をして作り上げた色でもないような・・、私は持っていないものだ。


余談だが、フランスの画材店ではオリジナルの色を作り上げてくれるのだ。
ともかく、使ったことがない色調に少々戸惑ってしまった。
今回、始めて原画を前によくよく研究をしながらの制作であった。
当たり前のことではあるが、描く手順が私とはかなり異なる。
仕上がった色彩と無関係と思われる筆跡があったりし、もしかしたら重ね描きされているのかもしれない・・・。
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