棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

ボ-と輝く山藤の花

2008-05-21 06:28:54 | 山郷の暮し
花の谷は、激しい雨に洗われた草木が、光り輝いている朝です。
みずみずしいもえぎ色から、杉林の深い黒色に近い木陰まで、多様な緑色に包まれています。
お絵かきで、この木々の緑を表すのに本当に戸惑ってしまう。
ヨーロッパ発の油彩などは、緑系の色は他の色に比べ多いのではないだろうか。
画家は必至に自然の色を求め、人口色を作り出してきた。
だが、今この窓から見える、この色をどうやって表しえるのか・・・。 オテアゲだ。
さらに難しいのが、ぼやーと煙のように見える藤の花。
スポット的に光が当たっているわけではないが、大木がぼーーーと薄紫に輝いている。
公園にあるような立派な花房ではなく、せいぜい20cmくらいの房だ。
枝枝に絡みつき、寄り合い、ボ--と輝いている。
写真にも絵にも、表せない。 オテアゲだ。

木々に絡みつく藤は、年々増えている気がする。
からみつき、締め上げて本体を枯らしてしまう、いわゆる『閉め殺しの木」だ。
ただ今記載している、カリマンタンの熱帯雨林でも、直径1Mは超える空洞の巨木が立っていた。
メドーサの怪物も恐れなす、奇態な樹木になってしまう。
この谷ではそこまでいかなくとも、数年で締め上げられた木が、窒息死しています。
藤の繁茂は、気温上昇と関係があるのかナーー。



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