棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

ドキュメント・蜷川幸雄

2016-06-05 09:49:04 | 山郷の暮し
昨夜はNHKで蜷川幸雄のドキュメントが放映されました。
車いす酸素吸入の姿は痛々しいのですが、見据えた眼光は鋭い。
痛さをこらえているありさまが、痛いほどわかる。
(蛇足ですが、小生もただ今腰痛が再燃しヒーひー)

彼の稽古の激しさは有名ですが、その実態を報じたのはやはりNHKのドキュメントでした。
私も視聴し、罵詈雑言ぶりと激しい情熱にびっくりした記憶があります。
昨夜の報道でうなずけたのが、彼は鋳物の街・川口市の鋳物工場で育ち、危険な作業故に
激しい言葉ずかいになってしまう。端的でもっとも的確に伝わる言葉だ。
それが彼の稽古方法になったという。

私は芝居のことはわからないが、アンダーグランド芝居が盛んなころ、新宿花園神社や小劇場
などに出向いたことがある。
なんとなく安保闘争に敗れた悔しさが余韻に残る時代であった。
メジャーな劇団のことは知らないが、芝居が跳ねるとテント劇場の役者連と飲んだこともあった。まったく面白い連中だった。
またまた蛇足ですが、なんでも興味がわく私でしたが、なぜか役者にはなりたいとはおもわなかった。多分、我が血にはないのでしょうか・・。

残念なことに蜷川氏の舞台は見たことがなかったが、なんとなく記憶にあったのはTVに出演をしていたころだったのか。

昨日のドキュメントで若い役者たちへの言葉が心に残る。
「今の苦しさがきっと役に立つ」「いい仕事をしていれば良い役者になれる」「売れたら飯でもおごってくれよ」

私の方がズーーと若く、腰が痛くて制作ができねー などと言っていられないのだ。
腰をさすりながら自身に叱咤激励をしています。

写真は13年に企画開催した「遊激展」より

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