棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

冬支度

2016-11-11 09:54:53 | 山郷の暮し
ガサガサと騒がしき音を立てていた小路は、今朝方までの小雨でしっとりとしている。
朝日が当たると波立つように一気に霧が立つ。
深い墨色のそそり立つ山々に、竜や虎が駆け巡るように。

霧を引き裂き、お天道様が直接顔に当たるとポッと暖かくなる。
「ありがたいなー」と思わず手を合わせるほどだ。

昨日の寒さはあまりにも急で、外でやろうとした作業を止めた。
アトリエも同様に冷たくストーブをつけたくも石油を準備しておかなかった。
今日の一番の仕事は灯油を買いに行くことだ。

我が花畑の緑もスッカリうせ、今年初めて植えたウコンもいっぺんで無残な姿になってしまった。
生姜に似た球根で、秋になると白い花をつけるとあり、姿も茗荷のようになるのかなと想像したが、まるっきり違っていた。
どちらかといえばカンナに似ているが、葉は薄く緑も明るくさわやかなもの。
残念ながら花をつけるまでにはいたらなかったが、1メートルほどの高さになった。
我が花の谷では無理なのかもしれないが、姿はバナナの葉を小さくしたようで、風に揺れるさまは涼しげでよかった。
来年は株わけしてもっと増やしてみよう。
それには、凍みないようにお布団をかけてやらねばならぬ。
そうそう、大好きなカンナもよく咲いてくれ、同じように暖かくしてやらなくてはいけません。

  無残になってしまったカンナ

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