棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

中国の春画について-4

2008-09-28 15:29:22 | エッセイ・随筆
楊貴妃が登場したところで、中国4000年の歴史の中で、ひときは絢爛豪華な時代絵巻を創造した唐時代(618-906)
なかでも、玄宗帝(在位712-756)。先に書いた周時代の後宮制度を復活し、実践をした。
なにせ、120人の美女のお相手ではものたりず、なんと4万人の美女美女を囲っていた。そのなかに、かの楊貴妃がひっそりといたが、なんとか美女連の頂点に立たねばならぬ。磨きに磨きあげて機をうかがっていた。
ひょんナ事から玄宗帝のお目に留まった。
帝は61歳。楊貴妃27歳。
当時の房中術書からすれば、お払い箱入りに近い年齢だが、だてに年季は積んでいなかったとみえ、帝はいっぺんでメロメロになってしまった。
絶世の美女を、盛唐の詩人・白居易は、天性の麗質。瞳をめぐらせ、にこりとすれば百媚を生ず・・・・
彼女の肖像がは残っていないが、8世紀初頭の石彫画に美形をしのぶことが出きる。
ほっそりとした身体は、正に風に揺れる柳のようだが、どことなく豊満さがある。
線の見事な表現力といえよう。
お顔は下膨れで、細い肉体でありながら、骨ばっところはなく、現代のただ細い身体とはまったく違う。
ずばり、イイオンナで、すきそーーな・・・・。(ナニガ)
春画と限定できないが、唐代の美人がとなると、墳墓に描かれた壁画しか残されていないが、いずれも一見ほっそりと見えるが、豊満な肉体美・艶美プンプン。
詩人・白居易は当時流行のペルシャ系の化粧法のことを、酷評しているのが面白い。
白居易さんは、べったりと塗られた口紅を、まるでドロを塗ったようだと、なげいている。
ただ今の日本の化粧法は、ガンクロとまでは行かないが、個性の在るお顔作りとは思えないのですが・・・。
春画となると、当時のものはないようですが、時代時代に模写されたものがのこっています。
当然素晴らしいもので、写実性に複雑な物語性も織り込んだ絵ずくりは、観られる楽しみが加味されている。つまり、覗かれている 楽しみだ。


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