棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

東日本大震災を描く-展示会

2020-02-27 11:50:27 | 山郷の暮し
東日本大震災が起きてより早くも9年たたんとしております。
日本中の人が強烈な光景に息をのみ、「何とかできないものか」と思ったことでしょう。
思うばかりでなく、実際にボランティアにでかけていったり、何らかの形で支援をされた方も少なくないと思います。

私も画人として何ができるのか迷いに迷った挙句、新聞・映像とうの報道資料を参考に津波被害などを表したが、
災害の光景を描くのではなく人々が苦境から立ち上がる精神力を描いた。
正直、現場に立ったわけでもなく人々の苦悩を芸術家的想像だけの制作に後ろめたさもあった。
制作日記を読むと、制作時の湧き上がる悲しみ、いきどうりに自身当惑しながら、夢中にキャンバスに向かった日々であった。
 パンフ 表紙

翌年の2012年春に「東日本大震災を描く-天災・人災・人曼荼羅」を意図に絵巻風に展開した大作(920cmX162cm)を完成させた。
ある展示会場では、男性が作品を見ているうちに絶句し飛び出してしまった。
避難をされていた方だと、同行の人が話をしてくれた。

機会を得ては展示会をしてきたが、ここ3年ほど開催をしていなかった。
この度 3月17日--22日 松本市美術館 で久しぶりに展示をすることになった。

案内はがき・パンフ等すべてそろった現在、先ほど美術館より電話があった。
なんと、他人事と思っていたコロナウイルスの感染予防の影響で、自粛要請があった。

決して強制的なものではないのだが、まだ未定だというが、もし本館での企画が中止になってしまったらこれはお手上げだ。
正直 入場者数は本館の流れにかかっている。
何とも・・・。


ryusun

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