黄昏どきを愉しむ

傘寿を過ぎた田舎爺さん 「脳」の体操に挑戦中!
まだまだ若くありたいと「老い」を楽しんでま~す

「苅田山笠」

2017-10-01 | 日記・エッセイ・コラム

 爽やかに晴れた秋の空に

  太鼓や鉦の音を響かせて山笠が動いていきます。

 10月の第1土曜日は苅田町伝統のお祭り

「苅田山笠」の日です。

 この山笠の登場は慶長2年から…420年以上

「かんだっ子」の血を騒がせているのです。

 町内から14基の山笠が出されています。

  山は三度、姿を変える…

 

最初の姿は提灯を二百数個取り付け~

 幻想的な雰囲気で巡行します。

 それから 「幟山」(のぼりやま) 「汐かき」と呼ばれ ヤマを清める行事です。

 

 そして三度目の姿は神幸祭当日に竹の骨組みを岩の形に組み、紙を貼り、各区独自の

 岩の色に塗った「岩」を取り付けます。

 山の頂上には 金1個 銀2個の玉をつけ、その周りに「ほて花」を付け

 土台部分には武者人形や飾り花を…

 外題は毎年変わりますが 勇壮で美しい山となって練り歩くのです…。

 我が下区は 元気いっぱいの若者衆「白庭会」(はくばかい)がその力を結集して

 祭りを盛り上げてくれます。

  もちろん地元の皆さんは、「当場」といって このお祭りの準備に各組が

 順番でその任に当たり、子供たちもお神輿を担ぎ、

 祭りの鉦をきいたら じっとしていられないお年寄りも

 山を引っ張って支えてくれます。

 今年の山は 「本能寺の変」でした。

  隣の外題が 「桶狭間の戦い」 えっ、今年は 信長なの? と。

 

 今朝の山の出発は早く9:00

 威勢のいい掛け声、鉦と笛が 日曜日の朝の静けさを吹き飛ばす!

   

 

 各区から集合する役場前広場には すでに見物客も大勢待機し「山笠」の登場を

 楽しみに。

 

 まずは恒例により 「南原区」そして「集区」が

 「与原下区」も登場…

 まずは 会場の皆さんにご挨拶… 裾から入場です! 今日は3番目

 

 山を上下に大きく揺さぶり~ 回転し~ 勇壮な姿と 若衆の心意気を楽しんでもらいます。

 

 そして 早やくも 「突き当て」なんです…相手は「雨窪」地区 (左手 の山)

 

 「突き当て」前の 威嚇 ?  双方睨み合って…それっ!

  「ガチ~ン」 大きなぶつかり音です。

 

 

 これは まだ挨拶程度 本格的な「突き当て」は 午後から~

  

 

  そしてなにより今年から この苅田山笠を楽しんでもらうために

 「桟敷入場券」の発売も…前売券1500円 当日券2000円   どれだけ売れたのでしょうか?

 

 与原下区の 今日の主役たちです。

  一同 こっち向いて~…

 この若衆がいないと 祭りは始まらないんです…ご苦労様 ! ありがとう!

 

  さて お楽しみの お昼 我が地区は例年、「浮殿神社」の境内で

  老友会婦人部有志による手作りの食事  今朝の6:00から 支度をしていただき

  から揚げ、卵焼き、コンニャクの煮物 ソーセージこれを串にして。

  白おにぎり、五目おにぎり、たくわん…豪華でしょ。

  それに、もちろん、缶ビールも 他 ドリンク一杯・・・・。

   400人分 用意しました…たくさん食べてよ って、 婦人部長さんの元気な声が…

   一同 、 いただきま~す!

 

   (声の主は 写真中央)

 

 

 

 祭りって、地域が 神様と人々が触れ合う機会です。

 普段なんとも感じなくても、こうした行事を通じて、「五穀豊穣」「家内安全」「無病息災」を祈願し

 地域のものが一体となって平穏を祈るのが 祭りのいいところですよね。

 

 一体となって行動する。 このことは なかなか普段難しくなっている今日です。

  故郷に返りたい、故郷が恋しい…そうなんです、この日の為に。

 遠くから、子供たちや、孫が 手を携えて 1日を過ごすために…

  これも神様同様、「ふるさと」を考える。

 年に1度でもいい、 親雄が 親戚が 隣組が こうして 声を掛け合う。

 やっぱり「祭り」って、素晴らしい!

 

 日中の騒音は やがて もとの 田舎の静けさに…

 「祭りの終わり」って、やっぱり 寂しいですね。

 でも、次の年のこの「歓び、楽しみ、生きがい」を 胸に また 日々の生活が

 この瞬間から 始まるのです。

 繰り返し 繰り返し   伝統だからこそ。

 

 

 


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