秋の夜長
読書の秋だから本を読む?
いや、読書は私にとって日常生活の一部
今週も、今秋も 本のページを捲っている。
直近の1冊が「信長の原理」(垣根良介)
「信長はなぜ葬られたのか」(安部龍太郎)
これで「信長」を主題にした本 どのくらい読んだのか…
ちょっと振り返って本棚を探してみたら あるある~
古くは山岡荘八のずばり「織田信長」から 読み始めて~
歴史史観を感じた大好きな司馬遼太郎の「国取物語」
遠藤周作(決戦の時)(反逆)
堺屋太一(鬼と人と)(信長)
津本陽 (下天は夢か)(乾坤の夢)(信長と信玄)
池宮彰一郎 (本能寺)
安部龍太郎 (信長燃ゆ)
加藤廣 (信長の棺)
志野靖史 (信長の肖像)
ロックリー・トーマス (信長と弥助)
隆慶一郎 (花と火の帝)
花村萬月 (信長私記)
時代小説家は 一度は「信長」に挑戦する。
500年の時を過ぎても 「彼」の真相は?
いまだ 解き明かされていない…
だから 作家は最大のエネルギーを投入して 挑戦するのだ。
こんなに 人物像を探るのに
「前から 横から 斜めから 下から 上から
そして 全体を俯瞰しながら~ 」
「信長の真実」追いかける のだが
真相は ?
未だ 「正解」という表現が適切かどうか分からないが
答えが出ていない といってもいいのでしょう。
そこが 一層 面白く やる気が出てくる
今の時代になっても
種切れしなくて
次々と 新作が発表され 読者の心を揺さぶってくれる。
それが「信長」なのだ。
今回の「信長の原理」は これはもうスリラーですね。
小説家は「人」の心 信長を読み取ろうとしている。
「ノンフィクション」のような「フィクション」力
ここまで表現できる作家 …そうはいない。
読み手を納得させる源はどこから来るのか?
作家=信長 の心境
現代 そこに信長がいて インタビューすれば
「そうだったのか」と 合図地を打てるのだが
でも そう語っている のが この1冊
また、織田家の武将たち
光秀、秀吉、家康、柴田勝家 松永久秀…
信長と相対して来た彼らの生きざまは
いや、どう生きる を読み取っていた と。
信長は戦国の世の生き方を熟知していた
そして自分の終わりさえも自分の論理で
組み立て、解決していった。
読んでいるうちに…自分も「信長」に
なっていた?
なかなかの1冊となった。
安部龍太郎の この1冊も 凄いぞ。
「信長燃ゆ」で彼の内容の濃いい信長を読ませてもらった。
そして、彼の作品を次々に読み始めた。
現在作家の中でも 好きな作家の一人だ。
彼も 信長を追及し 冊数を重ねている作家だ。
どの作家も ペンは達者です。
その本のページを捲ることで 新しい「信長」が登場する。
私は いまさら真説を追い求めはしない。
「信長」がそこにいればいいのです。
諸説あって 結構
ともかく これからも秋の夜長を過ごす そのためにも
どうぞ 競って 「信長」の新しい姿を浮き彫りにして欲しい
それを願って 次の話題作を待っている
信長フアンの一人です。
戦国時代は 本当に賑やかな武将が揃っているからね
誰を主題にしても
話の展開には「信長」」は 必ず 登場するのだ。
「主役」であり
「名脇役」
「悪役」でもある。
その都度、演技の仕方が違って とにかく面白い。
そう、先日亡くなった 「樹木希林」さんのような
味わいのある…俳優さん。ですよ。
まさに、が
洒落て…「将」と呼ばれる~所以なのかも?