Sectionn 5 熱い抽象と抒情的抽象
1940~50年代 戦後フランスの熱い抽象 同時期のフランスで広まった
美術運動 アール・アンフォルメル(非定型の芸術)は”熱い抽象”と呼ばれます。
フランス語 Art informel 非定型の芸術
激しい抽象絵画を中心とした美術の同行を表わした言葉である。
「形」にとらわれない表現や事故の内面(主に怒りや葛藤)を
キャンヴァスに描き出すことを試みる新しいスタイルの抽象絵画。
これがアンフォルメルです。
83. ジャン・フォートリエ 「人質の頭部」
86.
「スカーフを巻く <エディット・ホワソナス>」
顔の特徴をとらえつつ全体を戯画的に簡略化した表現は、彼独特の
人間観を表わしています。
87. ジョルジュ・マチュー 「10番街」
92. ザオ・ウーキー 「水に沈んだ都市」
96.堂本尚郎 「集中する力」
ご存じ 日本画家の巨匠である 堂本印象名門一族のひとり
内側から次々に沸き起こる動きが画面を這いまわり内に外に、前に後ろに。
混沌とした空間が広がる‥‥。 みている方もざわざわと~
102.ジャン・デュビュッフェ 「ピエール・マティスの暗い肖像」
いよいよ 私の大好きなジョアン・ミロだ。
彼は20世紀のスペインの画家。シュルレアリストに分類される。
彼の描く、人物、鳥など絵御激しくデフォルメにした夕k的な形態。
原色を基調にした激しい色使い、あふれる生命観は独自の世界を持っている。
私が最初に本物と出合った1枚は
東京国立西洋美術館であった。
次が、福岡市美術館。
みた瞬間、 なんという絵だ! 驚き その迫力に 言葉もなかった。
色と言い、空間の妙 と言い・・・「凄い!」の一言。
部屋の壁に・・・欲しい~ 夢であるがね。
104・ジョアン・ミロ 「絵画」
106.ジョアン・ミロ 「夜の女と鳥」
Section 7 抽象表現主義
112. ハンス・ホフマン 「プッシュ アンド プル 」
115.ウイルム・クーニング 「一月」
116.ウイルム・クーニング 「リーグ」
118.ジャクソン・ボロック 「無題」(縦にされた台形のあるコンポジション)
121 ジャクソン・ボロック 「ナンバー2.1951)
アーティゾン美術館展示作品で
最初に紹介した「ボロック」の1枚です。
123. マーク・ロスコー 「ナンバー 2B 」
124.マーク・ロスコー 「無題」
今、私がいちばん好きな画家。
色彩の使い方の凄さ。 魔法使いみたいに変幻自在の色彩の組み合わせを
見せてくれます。
彼の絵は今、一番売れているそうです。
私にはとても手が出ませんので…「ポスター」を買って、額に入れて
眺めています。
135. エレイン・デ・クーニング 「無題(闘牛)」
136. ヘレン・フランケンサーラ― 「フアースト・ブリザード」
140. ジョアン・ミッチェル 「ブルー・ミシガン」
142. 岡田謙三 「フロム・ピンク」
Section 戦後日本の抽象絵画の展開 (1960年代まで)
151. 草間彌生 無題 (無限の網)
日本ではすでにおなじみの画家…
幼い頃から悩まされていた幻覚や幻聴から逃れるため、それらを絵にし始めた。
彼女の特異とする水玉模様をモチーフとした作品は現在に至るまで続く。
私も、この水玉模様は強く記憶にあります。
以前大分県美術館で彼女の展覧会があった際、もう、会場は「水玉模様」一色。
圧倒というより、もう、めまいすら感じる衝撃的な出会いでした。
また、よく出かける 福岡市美術館の玄関前には、ご存じ「カボチャ」のオブジェが
来る人を迎えてくれます。
152. 桂 ゆき 「 作品 」
157. 猪熊弦一郎 「都市計画(黄色 NO.1)
Section 9 具体的美術協会
161. 白髪一雄 「白い扇」
169. 元永定正
172.~192 正延正俊 「小品」
「小品」と題して総数、21点の出品でした。
油絵具やエナメル塗料で幾層にも塗り重ねられた地肌の上に
おびただしい数の微細はな「筆蝕」を置く。
あるいは、「糸くずを丸めたような形態や手書きの線が画面全体を覆う」
と表現される独特の作風。
Section 10 瀧口修造と実験工房
193~202 瀧口修造 203~207 山口勝弘 208~210 福島秀子
瀧口修造 近代日本を代表する美術評論家。詩人、画家。
戦前、戦後の日本における正統シュルレアリスムの理論的支柱である。
アーティスト集団「実験工房」を結成。 芸術表現の最も先端をゆく。
山口勝弘、福島秀子も。
208. 福島秀子 「1927-1997 MP」
209. 福島秀子 「銀の絵」
Section 11 巨匠のその後
214. アンス・ アルトング 「1904-1989 T1988-R9 」
219. ザオ・ウーキー 1920₋2013 「07.06.85」
中国で東西の絵画を学んだのち、パリに渡り同時代の抒情的抽象の動向に交わる中で
東洋的な宇宙観の息づく独自の画境を切り開きました。
画題は、作品が完成した「日、月、年」を示し画面より言葉に規定を免れている。
色彩の厚みと濃淡をもって荒波のように立ち上がる青の色面、その下で白がつくる
水平方向の流れは、緊張に満ちた力の均衡が視覚化されているかのようで自然を形づける
力学を大胆につかみだし自在な筆致にその感性の働きを表出させているところに
ウーキーの円熟期の魅力が伺える。 <解説より 引用 >
この絵を見た瞬間 鮮烈な ブルー ! 目を奪われました。
今回の作品の中で 最も 印象的で、もっとも刺激的な1枚になりました。
「東山ブルー」「フェルメールブルー」 そして 「この ウーキー・ブルー」だ。
Section 12 現代の作家たち
224. リタ・アッカーマン 「愚かな風」
225.鍵岡リグレアンヌ 「Reflection h-30」
227.婁正綱 「Untitled」
229 ~243 浦上みゆき 作品数 14
244~248 柴田敏雄 作品数 5
249~251 高畠依子 作品数 3
252~264 横溝美由紀 作品数 14
今回の展示作品数 総数 264点でした。
これほど多くの作品を一堂に会し、歩き回ったのは初めて‥‥
健脚を任じた私も、さすがに 出口を出て 一息ついたら
どっと疲れが~ 鑑賞どころか いや 重労働の時間でしたね。
でも、 収穫も沢山ありました。
いつ来ても、このアーティゾンの企画力には脱帽です。
また、の機会を後に 炎天の中、メトロの駅に向かう。
いよいよ最後は 「ガウディと サグラダファミリア展」