世をあげて、漢字ブームである。
漢字は、日本文化の礎だ。
まあ、そのことは大いに結構なことで・・・。
このブームに便乗して、ボロ儲けをしたのは誰だ?
文科省が、ようやく「日本漢字能力検定協会」の実態調査に重い腰を上げた。
協会は、理事長らのファミリー企業に、この三年間に70億円近い業務委託費を支出していたことがわかった。
これらの支出の全容を、協会は文科省に報告もせず、指摘を受けるたびに修正だけを繰り返していた。
協会の理事長親子は、漢検協会の資産を、自分たちで好き勝手に使いまくっていたのだ。
とんだ公私混同だ。
漢字検定の受検者が270万人ということは、「英検」をも上回る数字だそうだ。
そんな人気に、うまく便乗したのだ。
検定で儲けたなら、検定料の値下げで返すのが筋というものだ。
これでは公益ではなく、私益の太りすぎというものだ。
毎年、年の瀬になると、京都・清水寺で「今年の漢字」を披露している。
あの字を書いている清水寺の貫主も、協会理事のひとりだ。
京都・天龍寺の墓園に、供養塔まで建てて、しかもその区画内には理事長家の墓もあるというではないか。
文科省は、外部から指摘されるまで、それさえ把握していなかったのだ。
問題ではないか。
巨額の利益計上、不透明な取引、実際には協会職員に業務をさせていながら、理事長らが経営する企業に業務を委託していたというが、そんな会社は経営実態もなく、登記簿上の所在地にも存在していなかった。
まことに、おかしな話ではないか。
協会の理事には、すごい肩書きが並んでいる。
ざっと見ただけでも、元国連事務次長、日本芸術院顧問、京大名誉教授、名古屋外語大学長、清水寺貫主ら、そして過去にさかのぼれば、京大や東大の名誉教授、国立国語研究所所長ら、学会のそうそうたる重鎮が名を連ねている。
一体、彼らはこの協会で何をしていたのか。
実体をどこまで知っていたのだろうか。
揃いも揃って、理事長らの暴走を腕をこまねいてただ見ていたのだろうか。
文科省の姿勢だっておかしい。
これまで事業報告書を精査してきたし、三年に一回程度の立ち入り検査をしてきたというが、これとてずいぶん手ぬるくはないか。
立ち入り検査の際には、その都度検定料などの引き下げについても指導をしてきたというのだが・・・。
それなのに、何も改善されなかったのか。
やってきたことがこの結果では、やっていないのと同じだ。
文科省は、どこに目があるのか。
何ら、実効性のある対応が、なされていなかったということではないか。
協会も協会なら、文科省も文科省だ。
単なる広告塔の、名義だけの理事や評議員では何の役にも立たない。
これでは、この協会が私益法人と言われても仕方がない。
適切な指導がなされていて、実効がなければ、文科省は解散命令だって出せるはずだ。
私利私欲のために、公益法人たるものがこのような不透明な事業を行っていたとは、それだけでゆゆしい事態だし、あくまでも利潤を追求する一般の企業とは違うからこそ、問題なのだ。
この漢字検定の成績を、入試の試験点数に加算している高校の多いことには驚いた。
つまり、もちろん漢字能力は、それなりに評価されているというわけだ。
・・・ということは、こんなことになってくると、漢検で合格し、資格を取得しても、これからは何だかあまり大きく胸を張って言えなくなるということも・・・。
また、漢字検定協会が、こうした不透明な取引を指摘された問題では、出版大手の講談社社長が、協会の評議員を辞退する意向を明らかにしている。
むべなるかな。
波紋は、まだまだ広がりそうだ。
漢字は、日本文化の礎だ。
まあ、そのことは大いに結構なことで・・・。
このブームに便乗して、ボロ儲けをしたのは誰だ?
文科省が、ようやく「日本漢字能力検定協会」の実態調査に重い腰を上げた。
協会は、理事長らのファミリー企業に、この三年間に70億円近い業務委託費を支出していたことがわかった。
これらの支出の全容を、協会は文科省に報告もせず、指摘を受けるたびに修正だけを繰り返していた。
協会の理事長親子は、漢検協会の資産を、自分たちで好き勝手に使いまくっていたのだ。
とんだ公私混同だ。
漢字検定の受検者が270万人ということは、「英検」をも上回る数字だそうだ。
そんな人気に、うまく便乗したのだ。
検定で儲けたなら、検定料の値下げで返すのが筋というものだ。
これでは公益ではなく、私益の太りすぎというものだ。
毎年、年の瀬になると、京都・清水寺で「今年の漢字」を披露している。
あの字を書いている清水寺の貫主も、協会理事のひとりだ。
京都・天龍寺の墓園に、供養塔まで建てて、しかもその区画内には理事長家の墓もあるというではないか。
文科省は、外部から指摘されるまで、それさえ把握していなかったのだ。
問題ではないか。
巨額の利益計上、不透明な取引、実際には協会職員に業務をさせていながら、理事長らが経営する企業に業務を委託していたというが、そんな会社は経営実態もなく、登記簿上の所在地にも存在していなかった。
まことに、おかしな話ではないか。
協会の理事には、すごい肩書きが並んでいる。
ざっと見ただけでも、元国連事務次長、日本芸術院顧問、京大名誉教授、名古屋外語大学長、清水寺貫主ら、そして過去にさかのぼれば、京大や東大の名誉教授、国立国語研究所所長ら、学会のそうそうたる重鎮が名を連ねている。
一体、彼らはこの協会で何をしていたのか。
実体をどこまで知っていたのだろうか。
揃いも揃って、理事長らの暴走を腕をこまねいてただ見ていたのだろうか。
文科省の姿勢だっておかしい。
これまで事業報告書を精査してきたし、三年に一回程度の立ち入り検査をしてきたというが、これとてずいぶん手ぬるくはないか。
立ち入り検査の際には、その都度検定料などの引き下げについても指導をしてきたというのだが・・・。
それなのに、何も改善されなかったのか。
やってきたことがこの結果では、やっていないのと同じだ。
文科省は、どこに目があるのか。
何ら、実効性のある対応が、なされていなかったということではないか。
協会も協会なら、文科省も文科省だ。
単なる広告塔の、名義だけの理事や評議員では何の役にも立たない。
これでは、この協会が私益法人と言われても仕方がない。
適切な指導がなされていて、実効がなければ、文科省は解散命令だって出せるはずだ。
私利私欲のために、公益法人たるものがこのような不透明な事業を行っていたとは、それだけでゆゆしい事態だし、あくまでも利潤を追求する一般の企業とは違うからこそ、問題なのだ。
この漢字検定の成績を、入試の試験点数に加算している高校の多いことには驚いた。
つまり、もちろん漢字能力は、それなりに評価されているというわけだ。
・・・ということは、こんなことになってくると、漢検で合格し、資格を取得しても、これからは何だかあまり大きく胸を張って言えなくなるということも・・・。
また、漢字検定協会が、こうした不透明な取引を指摘された問題では、出版大手の講談社社長が、協会の評議員を辞退する意向を明らかにしている。
むべなるかな。
波紋は、まだまだ広がりそうだ。
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