徒然草

つれづれなるままに、日々の見聞など、あれこれと書き綴って・・・。

新型インフルエンザ騒動―「豚ファイター」まで登場―

2009-05-04 08:00:00 | 雑感
世をあげて、ゴールデンウィークのさなかで、騒ぎは起きた。
新型インフルエンザの疑いで、幾人もの人たちが、「水際作戦」で検査を受けた。
 「国民の皆さん、落ち着いて行動してください」
厚労相の、未明の緊急会見には驚いた。
こころなしか目も血走っているし、早口で、何か異常だった。

新型インフルエンザかどうかが、まだはっきりしていない段階での会見だった。
結果は、幸いなことに陰性だった。
横浜市とのコミュニケーションも充分ではなかったようだ。
どうやら、厚労相の勇み足だったらしい。
検査の結果が完全に出ていないのに、一方的に国が会見を行ってしまった。
そのことが、パニックを引き起こした。
大臣は、もっと落ち着いてほしい。
一時、日本中が振り回される結果を招いた。

集団感染をおそれて、卒業式シーズンを迎えた外国の大学では、卒業証書の授与の際の握手をやめることにしたなど、教育現場にまで影響が出ているそうだ。

今回の感染騒ぎで、多くの専門家は「弱毒性」だと言っている。
感染しても、軽症ですむ可能性が高いということだ。
ならば、いたずらにパニックになることはない。
大臣の言動が、あろうことか危機感を煽っているかのような印象すら与える。

政府は、成田空港での検疫を強化するなどして、「水際対策」にやっきとなっている。
聞くところによれば、こうした水際対策を重視しているのは、世界中でも日本ぐらいだそうである。
WHOも、集団発生の封じ込めは現実的ではないと言っている。
同じ島国のイギリスも、SARSのとき、こうした対策はあまり効果はなかったとして、空港でのチェックはしていないそうだ。

ここ数日の様子によっては、WHOも「フェーズ6」への引き上げを慎重に考えていると言われる。
感染については、最低でも三世代まで確認する必要もあって、2週間や3週間は経過を見ないと完璧にはわからないとしている。

新型インフルエンザ騒ぎで、マスクが飛ぶように売れ、なんと、早くもこの騒ぎを笑い飛ばそうとするネットゲームまで登場した。
「豚ファイター」と言うのだそうだ。
世界地図を背景に、マスク姿・白衣の医者が、空飛ぶ豚を大きな注射器で撃ち落して点数を競うらしい。
反応もまずまずだというから、商魂のたくましさ、まざまざだ。

この騒ぎのさなかで、国内最多の感染者が確認されているアメリカ・ニュヨークでは、皮肉なことに(?)いまだにマスク姿の人はほとんどいないと言うではないか。
この期におよんで、手指の洗い方まで親切に(!)テレビニュースが教えている。

警戒を怠ってはいけないが、騒々しい、連日の感染報道もほどほどにしてはどうか。
マスコミの過熱報道にも困りものだが、こんなときだからこそ、落ち着くことも大切だ・・・と、あくまでも個人的には思う次第です。

最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
日本のマスコミはどうも・・・ (茶柱)
2009-05-07 13:55:02
煽動体質といいますか、一社が何かを報道するとこぞって、よりセンセーショナルな仕方で告知しようとしますからね・・・。

おかげでどうも世論がより過激に走っているような気がしてなりません。
返信する
なにによらず・・・ (Julien)
2009-05-07 16:29:54
この頃の、日本マスコミはおかしくはありませんか。
政府の広報みたいで・・・。
情けないこと、頼りないことこの上ありません。
極端ですけど、去勢されたロボットみたいで、メディアとしての誇り、正しい主張(国民世論の代表としてのキャンペーン)が見られないのですから。

新聞、テレビががつまらなくなってはおしまいです。ほんとうに・・・。
返信する

コメントを投稿