足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

米中間の懸案問題

2019-02-14 17:00:25 | 投資戦略
ウォールストリート・ジャーナルのネット版は「トランプ大統領は現在の話し合いが順調に進めば、中国との関税問題の決着を60日間延長する」と伝えた。
これまで強健な態度で交渉を進めてきたが、3月末の期限を先送りするとみる。
現在の米中間の貿易問題の最大の焦点だが、米国は中国に対して関税を10%から25%に引き上げると突きつけた。2倍以上になる。このような大幅な引き上げは中国の対米輸出に大きな打撃を与える。最終の決着の期限を3月末から、今後の交渉期限を先に引き延ばす。中国側は水面下で提案の引き上げ幅についての再交渉の話し合いを提案した。
米国との交渉の最終決着期限が60日間延長され交渉が再開された。
現在の米中間の最大の懸案事項だけに、トランプ大統領の強引な行動に中国も水面下での提案に妥協を示し、北京での話し合いが再開された。
現在の東京市場での先行きの懸念材料が好転の方向に進みはじめた。


NY株に不透明感

2019-02-12 08:14:51 | 投資戦略
週明けのNY株はまちまちの動きだ。市場の雰囲気の底流には警戒感が出てきた。
アナリストの多くの利益見通しは大幅に引き下げられ2019年の利益予想を集計したところわずか+1%増で急減した。先月までの先高期待感はすっかり影を消してしまった。昨年の米連銀は一時、本年2回の利上げを考えたことがあったが、そのような見方は吹き飛んでしまった。
金融政策はこれまでの予想が全て吹き飛んでしまった。慎重なアナリストがこれから先行きを下方修正する動きが増えるだろう。
海外では米中間の関税問題がいまだにまとまらず、ワシントンからはトップクラスの高官が中国へ飛ぶ。米中間で関税問題が決裂すれば國際貿易に深刻な影響をもたらせる。
ヨーローバでは英国のEU離脱が6月に迫る。具体的な内容がまとまらずこれもマイナス材料だ。
東京市場では先週のソフトバンクの決算発表は久しぶりの快挙。ことしの人気株の資格十分である。

ウォーレン・バフェットが5月の総会後に参加者8人を招いてランチをする。Eべイがオークションの仲介をはじめた。前評判は一段と人気。3億ドルを超えるこえることは確実である
集まった資金は小児ガンの研究に充てられる。


不透明な環境下で気を吐く

2019-02-08 16:25:05 | 投資戦略
不透明な相場の中で気を吐いたのはソフトバンク(9984)の再論。
1億1200万株の自社株買いの発表を好感。発表後には17%も急騰した。発行株済み式数の10.3%を出向こう11ヵ月間で市場から買い付ける。
意外性の大きい規模だけに今後の株価には好影響を与えるだろう。買い付けの原資はソフトバンク・グループの売り出しが充てられる。
この種の自社株買いの資金調達は異例だが、ソフトバンクだからできることだ。
ソフトバンクの業績は絶好調で第3四半期までの純利益は前期比で50%増になった。いまや単なる通信関連企業ではなく、ハイテク業界の最先端をいく企業群をグループにいれて成長路線を走る。
ウォール街でいえばウォーレン・バフェット式のグループ経営を目指しているが、大きな違いはハイテク企業に傾斜した銘柄選択に注力してきたことだ。孫社長自身が、これまで業界に関係する企業経営に当り、成長企業を育成してきた。
資金調達に苦労した時期も多かったがが、外人投資家の持ち株比率が過半数をこえてきた。日経平均が下落するなかでソフトバンク・グループ(9984)が急騰、売買代金も急増し最近まで、上位ランクに居座っていた任天堂(7974)の売買代金の4倍に膨れ上がった。

1億1200万株の自社株買いで発行株式数の10.3%に該当する。投資金額は6兆円。
背景には業績の好調があり、第3四半期までの税引き利益が前期比で50%増になったことも注目点。東京市場では最大の自社株買いだが、孫社長は「株価が割安になった」ことを協調してきた。
孫社長は筆頭株主で発行株式の21%を所有している。
発表した2018年4~12月の第3四半期の決算では営業利益が+61.8%になった。国内の通信事業は安定的に利益を出す大黒柱だが、先にサウジアラビアの政府資金が中心になって設立した「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」は当初10兆円で発足したが、これまでの運用成果を見て同政府が追加で450億ドルを出資するという。現在、計画中の投資先の内訳をみて、サウジの関心度が一段と高まった。
機を見るに敏という言葉がびったり当る。
今回の決算では孫社長の説明が1時間半と通例の1時間を大幅に超えた。会社の先行きの成長の勢いに自信をもつた表れである。
ソフトバンクが新しい成長ステージに再び上がった。先行きの事業展開に同調したい。

ソフトバンクが次の新ステージへ

2019-02-07 13:27:12 | 投資戦略
日経平均が下落するなかでソフトバンク・グループ(9984)が急騰した。売買代金も急増し、最近、上位ランクに居座っていた任天堂(7974)の売買代金の4倍に膨れ上がった。
材料は1億1200万株の自社株買いで発行株式数の10.3%に該当する。投資金額は6兆円。
背景には業績の好調があり、第3四半期までの税引き利益が前期比で50%増になったことがある。これまでの最大の自社株買いだが、孫社長は「株価が割安になった」ことを理由に上げている。
孫社長は筆頭株主で発行株式の21%を所有している。
発表した2018年4~12月の第3四半期の決算では営業利益が+61.8%になった。国内の通信事業は安定的に利益を出す大黒柱だが、先にサウジアラビアの政府資金が中心になって設立した「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」は当初10兆円で発足したが、これまでの運用成果を見て同政府が追加で450億ドルを出資する方針。現在、計画中の投資先の内訳をみて、サウジの関心が高まっている。
今回の決算説明会は孫社長の説明が1時間半と通常の1時間を大幅に超えた。会社の先行きの成長の勢いに自信をもつた表れである。
ソフトバンクが新しい成長ステージに再び上がった感じを強く受ける。

債券王ガンドラック

2019-02-05 10:39:49 | 投資戦略
ウォール街は決算発表の渦中で運用者もアナリストも超繁忙。
今週はS&P500のうち97社が発表する。情報化時代にはいり、アナリストが予想する見通しと実績との差がなくなってきた。

長年、債券王と言う異名で債券投資の第一人者といわれてきたビル・グロスが事実上、引退して個人資産と慈善事業の債券投資だけの運用に専念する。別名、債券投資のウォーレン・バフェットといわれてきた。
東京市場とは異なり、債券市場は早くから世界を代表してきたが、運用分野が多岐にわたり、債券投資家にとっては、東京市場とは比べものにならない整備が出来ている。
米国の投資家のフトコロの大きいのを印象付ける。

ビル・グロスは1971年に共同経営で債券投資の専門ファンドを設立した。
2000~2009年の10年間にわたり、業界の顔であり、2000年~2009年までモーニングスターが業界の第一人者と位置づけてきた。
トランプ大統領時代に入りビル・グロスに代わってガンドラック(ダブルライン)が債券王の位置についた。ビル・グロスと同じように株式相場にも大きな関心を持つ。