足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

G20の結論に東京市場がどう反応するか?

2010-06-28 08:00:24 | 株式

カナダのトロントの郊外のムスコアでのG20が終わった。

米国の主張する景気回復の優先とドイツの財政赤字の削減という課題が最後まで正面で衝突した会合になったが、「正直いって期待以上の成果だった。難しい課題に直面したが、先進国は解決策を見つけた」とドイツのメルケル首相が言及する通り綱渡りの議論の結果が出た。

差し当たりは米国の主張してきた景気回復への政策の遂行を優先し、同時に時期をみて財政赤字への対策の舵を切る。2013年までにGDP比率の赤字を半減する。

仮にG20でこの種の合意がなられなければ、世界の金融市場には再び緊張感が戻り、株式市場にも打撃を与えるところであった。そして再びヨーロッパ金融市場に混乱をもたらせる可能性があった。

今週の株式相場は後半から7月いりする。

特に注目される材料は金曜日の米国の雇用統計(6月)の発表である。市場のコンセンサスは非農業部門では雇用数が11万の減少が見込まれている。政府関連の雇用数の減少が影響する。

本日は世界の市場がどのような動きをするか?G20の政策への評価に最大の関心が集まる。

東京市場の動きに世界と投資家の関心が集中している。