足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

NY株が世界の株価の下支え

2016-07-07 06:14:28 | 投資戦略
NY株は反騰した。
相場を牽引したのはバイオ、消費関連、金融、金鉱株。世界の株価の下支え役になる。
6月の連銀FOMC議事録が公開されたが、ハト派が優勢な会合であった。そこへ「英離脱」問題が発生しただけに、当面は利上げ問題の議論は見送られる。連銀は市場の声に謙譲に耳を傾ける姿勢は日銀とは大きく異なる。
市場では「ここ1年半は押し目買いが報われた」という信念をもつ投資家も多い。
足元の景気指標は好調でISMサービス指数は+56.5%(6月)。
引き続き金銀相場は堅調で金鉱株のバリック・ゴールド(ABX),銀関連のシルバーウィーオン(SLW)が上昇し戻り高値。日本にはこの種の金鉱株は存在せず、投資の選択はNY市場にしかない。
ソロスの親友バイロン・ウィン(ブラック・ロック)もTV出演し強力に推奨した。

そーせいG(4565)は昨年8月にがん免疫療法での低分子化合物のアデノシン受容体拮抗薬の独占的開発・製造販売権をアストラ・ゼネカに供与した。昨日、第Ⅰ相臨床試験にはいったので1000万ドルのマイルストーンを受領したと発表した。早くも成果が結実し今後の成長の柱になる可能性が高まった。現在の東京市場のバイオベンチャーで着実な成長路線を歩む数少ない存在である。
今後は最低5億ドル(500億円強)の販売マイルストーンやロイヤリティを受領できる可能性が高くなった。この医薬品は治療領域が拡大する可能性があり、日本企業としては小野薬品(4528)に並ぶ偉業である。年間、150億円の営業利益の企業にとっては大きな金額である。
すでに欧米の超一流企業と他の分野での技術導出の契約を結んでいるが、その種の成果が今後は継続的に出てくる可能性を示唆した。
また昨日はJPモルガンが6.68%を6月末の株主として登場し筆頭株主になった。この株は連日、東京市場の売買代金のビック3にはいる大商いをつづけ、株価の上下への振幅が大きく典型的な投機銘柄の対象だが、外資系の大手機関投資家の参入は株価の変動率の安定化につながる。
日本の機関投資家よりも外資が一足先に大株主に登場したが、今後の成長を国際的な視点で評価し後続が出てくるだろう。





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