東京市場もあと2日残すが、目指す最終点が見えてきた。
投資家は年内よりも新年の世界経済と株価に関心を移す。
12月に入ってからの日本株の上昇スピードはまさにラストスパートというべき、久しぶりの元気の良さをみせている。
昨日の日経平均10,634円、NYダウ平均10,547ドルと数字のうえでは日本株が米国株を追い越した。今月の上昇率は日本+13%、米国+2.3%と久しぶりに東京市場がウォール街を凌駕した。
これまでもたついていた景気の回復の足取りの確かさを確認できる指標の発表が相次いできたし、なによりも注目されるのは円相場のピークアウト感である。
昨日のブルンバーグTVには、久しぶりにバートン・ビッグスが登場し「世界経済の回復で、ドルと株価が同時に上昇する局面にはいった」と語った。6年前にモルガン・スタンレーを退社しヘッジファンドを設立したが、ここ1年は相場の金融危機からの立ち直りを適確の予想し、運用成果を上げてきた。
「ドルはユーロ、円に対して割安になった。景気は2010~2011年と回復を続ける」と語った。
また私の友人のマーク・ファバーもブルンバーグで「株価の上昇を見込んでいる。ユーロは目先、対ドルで5~10%上がる」と語った。万年、弱気で通すファーバーも目先には強気だ。
ドル高が今回の日本株高の大きな原動力になったが、そのトレンドが新年にも続く。
われわれは新年にかけての人気銘柄への注力を始めた。