ウォール街ではダウ平均が再び1万4000ドル台乗せし史上最高値を更新した。同時にS&P500も史上最高値を記録した。ナスダックは立ち遅れており2001年2月以来、6年半ぶりの高値(2780ポイント)をつけたが、史上最高値である5048ポイント(2001年3月)に比べると、高値の更新はまだまだ先が遠い。
しかし、このところナスダックの銘柄は元気が出てきており、今年にはいってからの上昇率でみるとナスダックは+15.1%とダウ平均+12.8%、S&P500+9.8%を凌駕してきた。
特にインターネットやハイテクに人気がよみがえってきている。けん引役の象徴的な銘柄はアップル(AAPL)、グーグル(GOOG)である。
今週は「トリトンスクエア通信」でグーグルを短期的に$600目標で取り上げたが、昨日は$594になった。市場では$700という目標値を出すアナリストが出てきた。
最近のデータでは検索エンジンのシェアは56.5%になり第2位のヤフーを完全に抑えた。今月中旬に発表される第3四半期の決算に期待が集まる。
ウォール街ではインターネット株に見直し人気が日増しに強ってきている。グーグルと並んでバイドゥ(BIDU)にも注目したい。中国の検索エンジンの大手で中国では検索エンジンのシェアは60%と、米国におけるグーグルよりすごい。本国より先に2005年に米国で公開された。
2007年の利益成長は2倍で、今後も最低50%以上の利益成長が続くというのがコンセンサスだ。
ヘッジファンドを運用するハイテクに強いアート・サンバーグ(ピクオット・キャピタル)は「向こう3~5年は利益は年+100%成長を予想する。グーグルの時価総額1859億ドル(21兆5000億円)に対してバイドゥは74億ドル(8500億円)。中国市場の成長余力をみると、グーグルの時価総額に、これか接近するという超強気のアナリストもいる。中国株への投資という魅力もある。テンバーガー(10倍になる)銘柄の候補である。
このようなウォール街の人気をみてると、東京市場での新興市場の有望銘柄を選ぶ大きなヒントになる。