足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

日本の新しい夜明けの音・・この株

2004-11-30 20:31:03 | 株式
一週間に1回、顧客に「トリトンスクエア通信」を送っている。トリトンというのは、東京のベイ・エリアにある再開発地でオフイス、ショッピング、高層住宅地(50階建て)が集まっている地区だ。銀座から車で5分、東京駅から10分以内。トリトンはギリシア神話に出てくるオリンポスの息子である。海の神である。私の事務所から東京の新名所、お台場が見えるし、羽田での飛行機の発着が早朝から見られる。そのわりに銀座の喧騒から離れており、いま原稿を書いているこのときも、ほとんど車の音も聞こえない。ここへ事務所を開いた時は、石川島播磨のドッグに修繕船が停泊しているのが手に取るように見えた。世界各国の船が見えて楽しかった。私は海が何よりも好きだ。世界を結ぶ自然の賜物に、小さい時から引かれた。
無駄話はこれぐらいにしておこう。
12月には新興市場に22社が出る(11月は24社)。まだ多少は増えるかもしれない。来年はさらに増えるだろう。日本の証券市場はそんな時期に来ている。新興市場への投資にはいまだに、偏見があり、拒絶反応が多い。それを無くすることだ。この市場を無視しては、これからの株式投資での成功のチャンスのかなりの、部分が消える。ジョセフ・シュンペーター教授は「経済の成長の原動力は破壊と創造」といった。ケインズは「上がる株を見つけるのは、他人が美人投票でどの女性に入れるかを読み取る」のが成功の原理だといった。新興市場で有望株を選ぶ時は、この2つの言葉をいつも念頭に置く。10年か20年に一度のチャンスがめぐってきているのだから、こんな時期に生きていることを神に感謝する。
最後に有望銘柄の選択は私の開発した株価モデルである。もちろん万能ではなく、時には大きな失敗もある。しかし確率は50%以上はある。50%のチャンスがあれば、「間違えた」と判断したら損切りを早くして、残りの50%に賭ける。それで最低50%以上の利益が実現できた。
理屈が多くなった。明日は日進工具(6157・JQ)に注目。11月19日に公開された。IPO(公開値)は6,800円、寄り付きは9,100円。第1回目の参加者は利食いした。公開後、下げたので信念のない投資家は降りた。工具といえば昨年のエーワン精密(6156・JQ)を思い出す。私の注目株の一つ。公開後、41万5,000円があって366万円まで上昇した。日進工具には同じような展開を期待している。偏見を持たずに、まず投資して見られたらどうか?
私の「トリトンスクエア通信」は新しい日本の夜明けに賭けるという想いを、銘柄の発掘の基点にしている。