本日IPO(新規公開)予定のエイチアイテクノロジー(3806・HC)が「1株当たり当期純利益」の計算に誤りがあったとして公開を取り下げた。昨日の本ブロッグで公開予定としたのを訂正、お詫び申し上げます。
今月は結局、3社だが昨年も4社であり、ゴールデン・ウィークという季節要因が働いた。
6月は24社と急増する。昨年6月も20社を超えた。
新興市場のフアンは「これまでの新興市場の損をとり戻す」と待ちかねている向きも多いだろう。
問題は昨年6月と同じように公開される銘柄が玉石混交であることだ。さまざまなビジネスモデルの銘柄が登場するが、なによりものチェックポイントは「そのビジネスモデルに成長性があるかどうか?」の検討である。この点はなかなか難しい。
私はひとつのスクリーングの方法としてウォール街で人気があるかどうかを検討する。ベンチャー企業を育てることについての先輩国であるからだ。
ついで理論株価を計算する。理論株価は、6月の例ではIPO価格を下回る銘柄も出ている。この点は人気が先走っても、投資には注意しなければならない。
インターネット関連とバイオ関連は、理論株価の方程式は使えないので別の視点から分析する。
6月のIPO銘柄をみて注目したい(価格しだいだが)のは、3分の1ぐらいである。経験の浅い投資家には難しい。最近の新興市場の暴落はIPO価格の計算には全く織り込まれていないことを強調しておきたい。