今月のウォール街は急騰のあとは一服するという相場の動きの繰り返しで、木曜日の+152ドルのあと、昨日のNYダウは-43ドルで終わった。依然として強弱が分かれる展開である。
それでも今週は週間では+1.6%であった。
昨日はキャタビラーの決算が不振で売られた。日本の震災の影響で部品の調達に支障をきたしたことが指摘された。
一方、半導体大手のアドバンス・マイクロデバイシスが+19%と急騰したほか、フラシュメモリーのサンデスクが+10%になった。ほかにはワイアレス向けの半導体メーカーのスカイワーク・ソリューション(SWKS)も+19%とAMDに次ぐ上昇にありナスダック指数を押し上げた。半導体メモリー市場は不振だが、モバイル向けの半導体は絶好調だ。
半導体銘柄も選別の段階にはいったし、モバイルの好調が続く。
ギリシア問題が短期的には決着がついたが、残るは議会での財政再建協議である。昨日は民主党の支配する上院で話し合いがまとまらなかった。週末に引き続き話し合いが行われる。
東京市場では連日、日経新聞に第1四半期の決算の見通しのニュースが伝わる。来週は本格的に決算発表が始まるがポジティプなニュースも散見された3ヵ月前とは異なる。
引き続き個別物色が続くだろう。