国税庁が発表した路線価は14年ぶりに上昇に転じた。ここ2~3年、私の事務所から目の前で進行している豊洲地区の再開発計画が地価が上がるという実感をもたらしてくれたが、本日の夕刊各紙で実感が現実として確認できた。
東京の地価の動きは20年前と同じような感じをうける。豊洲関連株という人気が市場で出始め、その地区に10万坪を所有する石川島播磨重工業や東京ガスの株価に人気が集まったのを想起する。その後、日本経済はバブル崩壊の洗礼をうけたが、開発の進む豊洲地区をみていると不死鳥のように蘇ったと思う。いま三井不動産、三菱地所、住友不動産、野村不動産、大和ハウス、長谷工コーポーレションなどがプロジェクトを進めている。それにつながる湾岸地区の晴海では2016年の東京オリンピックの開催の可能性がある。
本日の値上がりベスト3が建設、金属製品、不動産と資産バブル崩壊から再生の橋渡しをする業種で占められた。中期的な視点で投資戦略をたてるうえでのヒントを与えてくれている。