NY株は先週末の地合いから一転して好転、S&P500は一時、史上最高値(24日の高値は1858.71)を更新した。
景気指標は12月、1月の天候不順で停滞が散見されるが、昨年第4四半期の企業々績の好調が続き投資家の弱気心理を克服した。
ヘッジファンドのドラッケンミラーのポートフォリオが明らかになった。ソロスの元で1992年のポンド投機でイングランド銀行と大一番の勝負を仕掛けて勝利した立役者だ。ソロスと同じように自己資金だけでヘッジファンドを組成し運用しているが、市場の注目度は高い。「彼が受けてくれる躊躇せず運用を任せたい」というのが大手投資銀行の評価だ。
昨年末のポートフォリオで目立つのはヘルスケア関連株への傾倒で、ブリストル・マイヤーズ(BMY)とアストラゼネカ(AZN)のポジションを新しく取ったが、他にはジョンソン&ジョンソン(JNJ)とテバ・ファーマシュティカル(TEVA)のポジションを増やした。医薬品株への傾倒が目立つ。
ほかにハイテク株にも力をいれ、グーグル(GOOG)の持ち株比率を増やした。ヘッジファンドの間ではアップル(AAPL) に次ぐ人気銘柄である。ほかにアマゾン(AMZN)の持ち株が上位を占める。
ウォール街ではことしの人気テーマはヘルスケア、ハイテク、エネルギーで一致しているが、ドラッケンミラーのポートフォオでも、これら3業種が主力を占める。
医薬品株ではブリストルマイヤーズ、テバにはケン・グリフィン、ソロスも同調している。