2月6日の日経平均16747円で目先のピークを打つたのは、外人投資家の売りであったが、この日、猛反発するきっかけになったのも外人買いであった。
外人買いの内容については的確な情報にもとずくわけではないが、この日の業種別の値上がりベスト5をみると不動産、証券、非鉄、建設、鉱業。今朝の日経新聞で値下がり業種のランキングが報道されたが、その上位に顔を出している。本日の反騰が自律的なものか、空売りの買戻しかは別として、ヘッジファンドならずともショートカバー(買戻し)したい株価の水準であった。自律反騰は新興市場にもはっきりとみられた。こちらの方はショートカバーではなく(皆無ではないが、多くはない)、値ごろ感からの買いである。
デフレ脱却という点では、恩恵を受けるのは不動産も銀行も同じであるが、不動産の方が上昇率がはるかに大きかったのは、目先の銘柄選択のヒントの一つを物語っている。
今週の米バロンズ誌(20日付)にアジアに特化したヘッジファンドの資産が1150億ドル(13兆円)になったと報じられている。前年比で2倍の増加である。