足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

金融政策に外から批判の声

2016-09-24 08:22:11 | 投資戦略
NY株は下落した。
きっかけは原油相場の下落で来週のOPECの会合では生産凍結が合意できないという観測が流れた。
それでも週間の株価はプラスで終わった。相場の中味はエネルギー株が先導した。海外での円相場は101円台。

先週の黒田日銀総裁の政策決定に辛らつな批判をあびせるエコノミストの言が海外で出ている。
アジア開発銀行で在籍し、現在は投資銀行CLSAのエコノミストであるクリストファー・ウッドだ。
「日銀はマイナス金利の深堀りを放棄しイールド曲線の操作に焦点を当てた。1月のマイナス金利導入でも株価が下落した。この事実をみてマイナス金利には安倍首相は賛同しなかった。政府の目標とする景気回復に効果が出なかったからだ」と日銀と政府の間には溝が出来たことを強調した。

1月以来、東京市場は下落を続け、反対にNY市場は株価指数が新高値圏である。この事実からしても日銀の政策の失敗説には説得力がある。8ヵ月間も失敗を見過ごしてよいのか?
残された政策の選択肢はバーナンキ前連銀議長のヘリコプター・マネー政策しかない。
日銀が直接、国債発行を引き受ける手段しか残されていないと、エコノミストノクリストファー・ウッドは主張する。これまでの金融政策の失敗で、総裁と日銀の実務者の間には溝が出来たと観測する。
本年1月のマイナス金利導入いらい、政策会合では様々な手段を検討されたがいずれも失敗。一方、米連銀は政策が効を奏して金利の正常化に向かう。

外からみれば日銀の政策の稚拙が気になるという指摘には説得力がる。
日本の現在の金融政策には外からも批判が出はじめた。



コメント
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