足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

任天堂の暴落をどうみる?

2016-07-26 06:33:51 | 投資戦略
NY株は下落した。6月下旬以来、先週まで9日間連騰したが、その調整局面にはいった。
先月のEUからの英離脱問題は消化し、市場の関心は足元の業績発表、26~27日の米連銀FOMC,27~28日の日銀の政策会合に向かう。
海外では日銀が証券買上げ、ETF(上場投信)の買付け枠の拡大を予想する。政府の景気対策の追加にしたがって、なんらかのサプライズ策を出すかどうか?

昨日は任天堂(7974)がストップ安の2万3320円(-17.72%)で終わった。
NY市場のADRも売られ-11.55%で引けた。
先週金曜日の「ポケモンGoの業績への影響は限定的」という会社の発表に反応した。ポケモンGoは任天堂の関連会社ポケモン社が開発、配信したが、その爆発的な人気の恩恵は大きくないというものだ。もともと市場は知っていたはずで、今回の人気は9月以降に出る自社製品のスマホ市場への進出の期待観から出たものであった。ポケモンGoの大成功で、これまで背を向けていた新市場での成功の可能性が推測できるようになったからだ。
さすがに、これまでにぎやかであったウォール街での任天堂の期待感は沈静化した。
ただこれから進出する新世界では任天堂のもつ知的資産が大きな花を咲かせ、「ポケモンGo」のような成功例を連発する可能性が確認できたことは確実。
任天堂の復活人気は出鼻をくじかれたが、その近未来の成長の可能性はポケモンGoの超人気が実証した。押し目は出遅れていた投資家には大きなチャンスである。