足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

欧米の株価の落ち着き・・・年末高は不変

2015-11-17 07:21:52 | 投資戦略
パリ同時テロ事件から一夜明けた欧米の株価は回復した。
世界の市場に先行して取引がはじまった日本、中国なおアジア株は下落したが、欧米での取引が始まると人気は一転、押し目買いがはいりNY株、ヨーロッパ株は反転した。
ウォール街ではS&P500の10業種が全部上昇し先週後半の調整局面から押し目買いの人気に転換した。
市場のセンチメント指数のCNNMoneyの「Fear&Greed」(恐怖&欲望)指数は前週の47から中立ゾーンの50に反転した。VIX(恐怖)指数も先週の20.88から18に下落し落ち着きの方向に移った。
欧米の市場は12月にはヨーロッパ中央銀行が量的緩和を発動する方に目をむけた。
ウォール街での人気反転のきっかけは原油相場の反転でエネルギー関連株が大幅に上昇し、他のセクターにも人気が波及した。米国の投資かにとってはエネルギー株の動向は最大の関心事のひとつだ。このことは日本の投資家には実感としてはピンとこない。

先週のテロ事件の直前にゴールドマン・サックスが「1950年以降の景気サイクルでは平均10年間の上昇がみられ、現在の6年間の上昇サイクルがあと4年は続く」という見方を発表していたが、株価が落ち着くとこの種の見方に関心が向く。
本日の日本のメディアの相場の先行きについての見方は慎重論が多い。肝心の欧米の投資家はむしろ前向き。

先行き日本株では個々の銘柄で買いたい株が決算発表後に出てきた。
その一つは小野薬品(4528)だ。値嵩株のリード株にのし上がった。